こんにちは、MSLABOです。
最近お金について考えることが多いのですが、人生とお金の関係について「面白く」読ませてくれる本に出会いました。
「金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん:本田 健:PHP文庫」では、愉快な(そして、どこかリアルな)カネー村に住む4匹のゾウを中心に、お金と幸せについて考えさせられる物語が展開します。本には次のような4匹のゾウが登場します。
ナイーゾ:なごみキャラ
3代続くパン屋の跡取り息子。村の小さなパン屋の主人だが、パンを焼く仕事が好きになれずイヤイヤ仕事を続けている。おっとりしたマイペースで優しい性格。ガツガツしたところがないので、多くの人に好かれる反面、お金儲けや出世には縁遠い。
ヤルーゾ:リーダー
ナイーゾとは対照的な、明るく活動的で積極的なゾウ。自らクリーニング店をチェーン展開し、幾つもの店を経営して手広く商売をしている。チェーン店を大きくし、さらに大きなビジネスをつかもうと、精力的に仕事をしている。「でかいことをやりたい」が口癖。
ヘルーゾ:感性が豊か
物静かで控えめな内向的性格のゾウ。人付き合いが苦手で友だちが少ないが、読書が大好き。街でリストラに会い、逃げるように村に帰ってきた。いつかは作家になりたいと思っているが、なにせ活力がなく、直ぐに自己嫌悪に陥る癖がある。
トルーゾ:完璧主義者
学生時代は生徒会副会長を努め、学業成績もよく、バリバリと実務をこなすヤリ手のゾウ。海外留学を経て得た経験を活かし、投資会社を運営する青年実業家。投資家が一番偉い仕事だと考えている。お金を効率よく増やすことが大好きで、イッタレヤ国の高級ブランド(サルマーニの服やチャネルの時計(笑))を身につける見栄っ張り。
どうです、なんだかどこかで見たことがあるようなゾウたちに思えませんか?(笑)。
この4匹と、それを取り囲む人々(ゾウたち)が10年ぶりの同窓会で出会う所から、お金と人生について考えさせられる大事件が発生します。
お堅い話が多いビジネス本の中で、この本は架空の話を舞台にすることで、「優しく、楽しくお金について教えてもらえる本」になっています。未読の方は、ぜひ一読をお薦めしたいと思います。
この4匹は、それぞれに良い所もダメな所も持っており、事件を通して、それぞれが自分の過ちに気がつくことになります。未読の方は、上記の4匹が陥っている欠点について、考えてみてください。
ちなみに本田さんのホームページでは、自分が4匹の中のどのタイプなのか自己診断できるサービスも用意されていて、ちょっと楽しめます。ちなみに・・・私は「ヤルーゾ」タイプと診断されましたw。
本田さんはこの本の中で、「お金を増やすことが第一目標の金融資本主義」に警告を鳴らし、お金よりも大切なモノがあると訴えています。
本田さんは
- お金持ちになっても「不安」がなくなることはない。
- 「不安」をなくすためには、社会に価値を提供し、豊かな人間関係を作ることが大切。
- また自分の大切な人(友人や家族や愛する人達)を大切にする。
- お金をひたすら溜め込んだり浪費するのではなく、豊かな経済活動の中に身をおく(お金のフローを良くする)
ことにあると説明しています。
『人生の目的を間違えてはいけません。お金持ちになることを考えていはいけません。有名になることを考えてはいけません。偉くなることを考えていはいけません。この3つは人生の結果であって、これを目的としたら大変なことになります。友達がいなくなります。自分の前から人がいなくなります。』
松浦 元男:樹研工業社長
お金は「人生の目的を達成するための1つの手段」であって「人生の目標そのもの」ではないと偉人は言います。
あなたがお金持ちになりたい理由はなんですか?。贅沢がしたい、万が一の場合に備えて安心したいだけという方は、もう一度考えてみたほうが良いかもしれません。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:なぜお金持ちになりたいのか?お金は手段であって目的ではない
今日の箴言:
- 松浦 元男:樹研工業社長
今日の書籍:金持ちゾウさん、貧乏ゾウさん:本田 健:PHP文庫
今日の写真:lllust AC様: かよさん
いつか書く: