こんにちは、MSLABOです。
えー、自分はコンピューターゲームが大好きです。まだプレーステーションやXBOXやWiiなんかが登場する遙か以前から、パソコンでゲームをやっていました。
そうこうしているうちに、自分でもゲームが作りたくなって、エイヤっと、当時(といっても30年ほど前w)の現代から比べれば「あまりにも貧弱」なパソコンで、BASICという初心者向けの言語とアッセンブリ言語を駆使して、ゲーム制作をしていたのを思い出します。
このあたりの話は、おいおい記事にさせて頂くとして、中でもハマったのが、『信長の野望:光栄』と『Wizardry:アスキー』でした。いやー、若かったのもありますが、幾晩も徹夜したように思いますw。
Wizardryに関しては、あまりにも好きだったので、漫画や小説も買い集め読んだりしました。自分は小説を読むのが苦手で、滅多に小説は読まないのですが、Wizardryシリーズの小説、中でも『隣り合わせの灰と青春:ベニー松山:JICC出版局』と、同じく『ウィザードリィ小説アンソロジー:JICC出版局』の中の「不死王:ベニー松山」はバイブル状態で、それぞれ3、4回以上は熟読しました。
今読んでも素晴らしく、この世界をいつか自分なりのゲームや小説にしたい!と強く思います。ええ、これが私の制作意欲の原点の1つです。
小説「不死王」の中では、不死の魔物ヴァンパイアロードと、この世にタダ1人残った、同じく不死の妖精王アルドウェインが物語を作ります。
ヴァンパイアロードは自らを生み出した古代魔法王国と人間を憎んでいます。
死ねない不自由、孤独感、虚無感。闇の存在である自らは、何のためにこの世に存在するのか?。自らの存在に意味を見いだせず、そんな自分を生み出した人々を惨殺し、夜な夜な悪事を働き人間に復習を行います。
そんな折り、古代魔法王国は突如出現した魔神に滅亡の危機にさらされます。魔神の力は強大で、魔神に近づく者に窒息死をもたらす結界を張って、その中から大厄災を振りまきます。魔神の結界を抜け魔神の攻撃に耐えて、魔神に致命的な一撃を浴びせることが出来るのは、不死の魔物ヴァンパイアロードだけ。
妖精王アルドウェインは世界の滅亡を防ぐため、自らの不死を投げ捨て、自らの死を代償としてヴァンパイアロードを動かします。
役目を果たし、今まさに死のうとする妖精王にヴァンパイアロードが語りかけます。
『判ったのだ。あの魔神と闘った時、私もこの世界の一部であると。義務を果たし、私は生まれて初めて充足した気分を味わった。(中略)それだけではない。やっと求める物が見つかった。私が欲しかったのは、貴様なのだ。私と同じ刻を生き、私を理解してくれる存在、友が欲しかったのだ:ベニー松山』
人は不死ではありませんが、不自由、孤独感、虚無感を抱え、自らの存在意義を求める姿、自らの空虚な気持ちを晴らすために刹那的に過ごす姿は、ヴァンパイアロードに重なるものを感じます。
人が自己を確立し自分の存在価値を見いだすために不可欠なのは、他者への貢献だと言われています。
『他者貢献とは、「わたし」を捨てて誰かに尽くすことではなく、むしろ「わたし」の価値を実感するためにこそ、なされるものなのです』
嫌われる勇気:岩見 一郎、古賀 史健:ダイヤモンド社
この「嫌われる勇気」の本は自分にとって革命的で、言うなれば現在のバイブル。
これについては、とてもここでは語り尽くせないので、またの機会に。
そんな訳で、ヴァンパイアロードは魔神を倒す役に立つ事で自らの価値を発見し、そして友を得、友を失うのでした。
世界の一部である為に、自分の存在価値を見いだすために、自分のために人に貢献できるように、なりたいと思いました。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:他者貢献とは自分の価値を実感するためにこそ、なされるもの!
今日の箴言:ベニー松山
今日の書籍:
- 隣り合わせの灰と青春:ベニー松山(JICC出版局)
- ウィザードリィ小説アンソロジー
- 嫌われる勇気:岩見 一郎、古賀 史健(ダイヤモンド社)
今日の写真:zerochan様
いつか書く:
- ゲーム制作と自分
- 「嫌われる勇気」の本の紹介