キリギリスとフリーエージェント

こんにちは、MSLABOです。

今日は「フリーエージェント」について考えてみたいと思います。
Wikiペディアによると、フリーエージェントとは「組織に所属することがない、本人の自由裁量に基づいて働く」人だそうです。

フリーエージェントのエージェント(agent)とは、他の存在(個人、組織、神など)から認められてその存在の代わりに行動する、個人・業者・組織などのことで、現代で言えば代理人。(そーいう意味では、どこかの新興宗教の教祖さまも、神の代理人=エージェント?w)。

ところが日本では
・一般的に会社が副業を認めていないか、推奨していない
・組織に属していない=はぐれもの=厄介もの という認識が強い、いわゆる「ムラ社会」
と言う訳で、組織に属さない、人とは違う事を行う者は「異端者扱い」を受ける事が多いのではないでしょうか?
独立気風が強い欧米では全く事情が異なるようで、2000年のアメリカの統計では、アメリカの労働人口の4分の1が何らかの形態でフリーランサーとして就労しているのだそうですが、日本では明確な統計が無いものの、フリーランサーは労働人口の40分の1という話もあります。

自由で好きなことをしていて食べていけるの?って、正直自分もビビリまくっています。というのも小さい頃に聞かされたイソップ童話の「アリとキリギリス」に強烈に洗脳されているからかもしれません。
「働き者のアリは、春も夏も秋もモクモクと働き蓄えたから、寒い冬が来たとき安泰だったが、キリギリスは歌ったりバイオリンを弾いてばかりで蓄えなかったので、寒い冬が来たとき飢え死にした。(別バージョンで、アリに餌を恵んでもらって生き延びたという話もあるようです。)だからガマンしてモクモクと働きなさい」というアレです。

そんな私の気持ちを察してか、面白い本を見つけました。『Like a KIRI-GIRISU:伊藤 氏貴:enter brain』です。キリギリスのようにあれ!って訳ですね。
作者曰く、アリが善でキリギリスが悪という画一的な考え方は時代遅れだと。そんな訳で「現代版のアリとキリギリスの話」が、作者の考えや実例を元にいくつか紹介されています。

1つ例をあげると
働き者のアリは、春も夏も秋もモクモクと働き蓄えた。
キリギリスは春も夏も秋も、自分の大好きな歌やバイオリンを弾き続けた。
好きなことを楽しく極めたキリギリスの腕前は向上し、いつしか森の演奏家として名声を得るようになった。
寒い冬が来たとき、キリギリスは冬眠中の虫たちの家を周り、演奏会を開催した。虫たちはキリギリスの素晴らしい演奏に拍手喝采。退屈な冬眠生活が、キリギリスの演奏と歌で楽しくなったからだ。キリギリスはチケット代に餌をもらい、楽しく冬を過ごした。

どうです?、自分は思わず「これだ!」って思っちゃいました(笑)。
・モクモクと我慢して社畜のように働く事「だけ」が大切じゃない
・自分の好きなこと、才能を極めていく事「も」大切だ
・極めれば、最初は「タダの好きなことがメシの種」になる
・結局アリは春夏秋はガマンして冬だけ楽しんだが、キリギリスは1年じゅう楽しんだ。しかもみんなに喜ばれながら餌を稼いで!
・・・・うーん、なるほどです。目から鱗でした。
キリギリスは虫たちに認められて、娯楽を提供するフリーエージェントだったわけですね。

前回紹介したロックミュージシャンの甲本ヒロトさんが、こんな事を言っています。

『”楽しい”と”楽”は違うよ。”楽しい”と”楽”は対局だよ。楽しいことがしたいんなら、楽はしちゃダメだ。生活は楽な方が絶対いいと思うけど、人生は楽しい方がいいじゃん』
ロックミュージシャン:甲本ヒロト

そう、キリギリスは楽しんでいたけど楽をしていた訳じゃないんですね。楽しく好きなことを極めていたんです。
自分も『Like a KIRI-GIRISU』を目指したいと思いました。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


今日の学び:楽しいと楽は違うんだよ。極めれば楽しく食べていけるんだ!
今日の箴言:甲本ヒロト より
今日の書籍:Like a KIRI-GIRISU:伊藤 氏貴:(enter brain)
今日の写真:福娘童話集
いつか書く:

0 0 votes
Article Rating
Subscribe
更新通知を受け取る »
guest

CAPTCHA


*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments