こんにちは、MSLABOです。
「友達の友達は、みな友達だ。世界に広げよう、友達の輪」。
これはギネス世界記録に認定されるまでになった長寿番組『森田一義アワー 笑っていいとも!』の中で使われていた言葉ですが、「友達の友達は、みな友達」って本当なんでしょうか?
この話を裏付ける話題に「六次の隔たり(ろくじのへだたり、Six Degrees of Separation)」があります。
六次の隔たりとは、世界中のどんな人とでも、間に6人程度を介在すれば間接的に知り合いになれるという理論で、1967年にイェール大学の心理学者スタンレー・ミルグラム教授によって行われたスモールワールド実験が元になっていると言われています。
なんか難しそうな理論ですが、述べられていることは案外単純です。
ある人(例えばあなた)に40人ほどの知り合いがいたとします。その知り合いの各自にも、それぞれお互いに重複しない知り合いが40人いるとします。
すると、6人を全部通した知り合いの数(=友達の友達の友達・・・の数)は、40×40×40×40×40×40=4096000000人=約40億人となり、世界中のほとんどの人がカバーされてしまうという理論です。(下図はイメージ図です)
言われてみると、ひざポンですねw。
国内大手SNSの一つである「GREE」の名称は、この「六次の隔たり」(Six Degrees of Separation)から文字と取って命名されたという話もあります。
(参考URL:GREE様、Wikiペディア様)
この話を会社でした所、すぐに異論が出されました。
曰く「世の中には、皇族のような交友関係が厳しく制限された人や、北朝鮮のような閉鎖社会に暮らす人がいるし、家に引きこもったコミュ障な人もいるから、そんな人達とは簡単につながらないんじゃねぇ?」・・・・ごもっともです(笑)。
先のスタンレー教授が行った実験でも、必ずしも全てのケースで「間に6人程度の知り合い」を介在して、つながることに成功したわけではないようです。
ただし、スタンレー教授が実験をした当時(1967年)は、インターネットなんてありませんでしから、全て手紙を使った人力探査でした。一方で現代にはインターネットがあります。
FaceBookやツィッターで瞬時のうちに情報が広がりますし、有名人をフォローしたり有名人から思いもよらない返事をもらうことだって可能です。
そういう意味では、現代社会こそ「六次の隔たり」は真実味を帯びてきているように思います。
人の為に尽くすことを説く自己啓発書は多いです。
「人の為と書いて偽(にせ)と読む」という言葉もありますが、これについて松永 茂久さんが著書「感動の条件:松永 茂久:KKロングセラーズ」で次のように書かれています。
「人に優しくすると、必ず自分に返ってくる。だから情けをかけるとは、一見人のためのようであって実は一番自分を大切にするものなのだ(中略)人の役に立つ。人のためになるからこそあなたが成長するのです」
つまり、「完全に人のため」に行動することはできない(偽だ)が、「人のために行動する事が、結局は自分のためになる」という事のようです。
この話を最初に聞いた時は「綺麗事だな」と思うところもありましたが、「六次の隔たり」を知ると、人に感謝される事、人に必要とされる事、良いことをし続けることで、人から人、隣人から隣人へ噂が広まり、気が付くと世界中に噂が広まる事になるのかも・・・・とも思えてきました。ちょっと恐くもありますね・・・。
私もあなたも、隣人に親切にする事で、お互いの知り合い同士で繋がって、「いい人がいるよ」って噂が聞こえ合うといいですね。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:情けは人のためならず。六次の隔たりで世界は繋がる
今日の箴言:
今日の書籍:感動の条件:松永 茂久:KKロングセラーズ
今日の写真:いらすとや様
いつか書く: