こんにちは、MSLABOです。
今日、とあるきっかけから社内で配布している小冊子に記事を書くように依頼されました。ああん?!、と思いましたが、最近物を書くのはまんざらでもない事に気が付きましたので、快く受けることにしました。そこで意外な事を発見したのです。
どこの会社にも歴史があり沿革があります。私の会社にも云十年の歴史があり(親会社の某IT会社は、もっと古い歴史がありますが)、オジサマの私もそれなりに会社の初期から携わってきた事に気が付きました。
ああ年とったなぁ・・・。しみじみと思う物がありました。そして、就職活動もずいぶん様変わりした物だと感じました。
オジサマが大学生の頃は、大学4年生からが就職活動の開始時期でした。それでも4月や5月から活動して内定をもらうのは「青田買い」などと揶揄されました。今では大学3年生から就活するのは当たり前なのだそうで、学生さんは大変です。
変わったと言えば就活にインターネットは必須で、うちの会社にエントリーするにもインターネット経由で申し込む事になっているようです。・・・というか、社員やってると自分の会社の公式ページなんて、あんまり見ないんですよねw。
お、社長がなんか書いてるぞ・・・どうせ総務かどこかのゴーストライターが、がんばったに違い有るまい・・・なんて斜めに構えて見てしまったりします(笑)。
そんな中で、会社が就活学生向けに書いているページがあったのですが、なかなかどうして、意外?と良いことが書かれています。
内容を詳しく書くと、私がどこの会社にいるかバレてしまいますので、かいつまんで概要だけ紹介すると、「自分たちの仕事には世の中を良くしていく可能性がある。プロとして自己を鍛錬し、中長期の目標をもって仕事をせよ」みたいな事が書かれていました。
日頃なんとなく忙しいだけの仕事に流されていると、自分の仕事が世の中のためになっているなんて、意識することが少なかったなぁと反省させられました。
「どう働く:青木 仁志、坂本 光司:あさ出版」には、青木さんと坂本さんの対談の形で、働く事の意義について様々な角度から話が掲載されています。
この本の中で坂本さんが「鎌倉シャツ」の例を紹介してくれます。鎌倉シャツは裁縫を国内メーカーで行う事にこだわっていました。コストが増えて利益が少なくなるものの、国内メーカーの方が品質面で優れており鎌倉シャツが納得いく品質の商品ができるからなのだそうです。
そんな折り3.11の東日本大震災が発生します。
鎌倉シャツの下請け裁縫メーカーの1つが福島県にあって被災したそうですが、なんと鎌倉シャツは福島県にある裁縫メーカーに仕事を発注するのを中止するどころか、逆に仕事の単価を上げてまで発注を行ったのだそうです。
商品価格を値上げした訳ではないので、当然本社の利益が少なくなるのですが、素晴らしい配慮です。そして、その気持ちに答えて福島工場の方が誇りをかけて仕上げてくる製品は大変優れており、その活動が世界から賞賛されたそうです。
青木さんは言います。「サクセスとハピネスをバランスよく追求できるのがプロではないか(中略)自分がやっていることが人の役に立っており、そのことで自己充足感を味わえるような生き方ができないとダメだ」。
お客様が満足しお客様の役に立つだけでなく、子会社や下請け会社の役に立つ事も大切にする。そんな本物のプロの仕事を鎌倉シャツに見た気がしました。
ウチの会社も「世の中を良くしていく可能性」の為に、利益追求ばかりじゃなくて、こんな格好いい一面も見せて欲しいんですけどねぇ・・・・・・。
お金持ちでお嬢様育ちのジゼルが、仕事を通して独り立ちし、活躍する物語を書いた漫画「ジゼル・アラン:笠井 スイ:エンターブレイン」第2巻で、お金持ちのアラン家執事のモネがこんな事を言います。
「自分の為ではなく相手のためにする事、それが仕事というものです」。
執事さま渋いです!。偉人達の言葉にも耳を傾けてみましょう。
『働くということは、「はた」を「らく」にすることだ』
盛田 昭夫:実業家(ソニー創業者)
まさに「自分の為ではなく相手のためにする事、それが仕事」なのですね。
『毎日が休日だったら、遊びも仕事と同じように退屈なものになるだろう。』
ウィリアム・シェイクスピア:劇作家
毎日が休みだったらいいのに・・と私なんか良く思ってしまいますが、そうではないようです。労働があるからこそ休みが嬉しく価値があるんですよね。そして休むことが出来るから、また働く事が出来る。
『働くことは罪ではないけど、他人に利用されて、自分の時間を無駄にしないで。そのことを覚えていてほしい。』
ジェームス・テイラー:シンガーソングライター
でも「人に利用され、やらされ感満載」では働くなと言います。
「人のためにやる」といえば聞こえはいいですが、人の為と書いて「偽(ニセ)」と読みますからね。「人の為にだけ」やる事は、遠くを見て足下の石につまずくようなものです。灯台もと暗し。自分が幸せになり、その上で人も幸せにする。このあたりのバランス感覚が難しいように思います。
「感動の条件:永松 茂久:KKロングセラーズ」で永松さんは言います。「人を幸せにするために自分を犠牲にしてはいけない(中略)「自分のことを考えてはいけない」のではないのです。自分のこと「だけ」を考えると上手くいかなくなるのです」。
独立し自分の為に、そして周りの人の為に働く事を決意している自分にとって、働く事の意味を改めて考えさせられる話でした。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:自分の為に、そして人の為に働く!
今日の箴言:
- 盛田 昭夫:実業家(ソニー創業者)
- ウィリアム・シェイクスピア:劇作家
- ジェームス・テイラー:シンガーソングライター
今日の書籍:
- どう働く:青木 仁志、坂本 光司(あさ出版)
- ジゼル・アラン:笠井 スイ(エンターブレイン)
- 感動の条件:永松 茂久(KKロングセラーズ)
今日の写真:freepic.com様
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