考える力

こんにちは、MSLABOです。

人間は考える葦である」・・・とはブレーズ・パスカル(17世紀のフランスの数学者)の言葉だそうですが、今日はそんな人間の考える力について書いてみたいと思います。


人間だけでなく犬やネコなどの動物も考えることができるそうです。しかし人間は、そんな動物の中でもズバ抜けていろんな事を考える力があると信じられています。

本当は人間より凄い知能をもった生物が地球上に存在するかもしれませんが、一応人間最強という事でFAです(笑)。

人間は何故知的なのか?・・・中学生の頃疑問に思ったことがあります。もっとも私の場合は、隣のアイツはたいして努力もしていないのに、何故勉強が出来るのか というヒガミに近い疑問でしたが(汗)。

人間がなぜ知的なにかについて、最新の脳科学を元に書いている本「脳には妙なクセがある:池谷 裕二:扶桑社新書」に出会いました。

この本ではまず、IQ(知能)=脳の重量(大きさ)という仮定を設けます。そして原則的には進化の過程で高等とされるものほど脳が大きいという事実をあげていきます。例えば昆虫やイワシよりも、犬やチンパンジーの方が脳は大きいのです。

ところがこの説には都合の悪い例外があります。そう、人よりもクジラや象の方が脳が大きいのです。でも象やクジラが人より知的だとすると「知能では人間最強」というFAが崩れてしまいます。つまり必ずしも脳の重量=IQとは言えないという事です。

次に体重と脳の重さの関係に着目し、体重に占める脳の割合が高い動物ほど知能が良いと仮定します。この説はおおむね人間に良く当てはまるそうです。多くの動物で脳の重量が体重の0.75乗に比例するのに対し、人間は他の動物より体重に比べて脳が大きいからです

だから、クジラより人間が知的な説明になるというわけです。ところがここにも都合の悪い例外が存在します。なんと、ネズミは体重当たりの脳の比率が人の比率より高いのだそうです・・・。

だめです。これではミッキーマウスの方が人間より賢くなってしまいます。つまり体重に占める脳の容積比もIQには直接関係は無いようで、つまるところ人間がなぜ知的なのかは良くわからない

なーんだ、結局わからんのか?と思いますが、この本ではこんなデータも紹介しています。それは「有酸素運動をする人は算数や国語が得意な傾向にある」というデータです。昔から文武両道などといいますが、どうやら根拠のない迷信とばかりは言えなさそうです。

カリフォルニア州の教育省が発表したデータによると、運動と学力に相関関係があることが判明したのだとか。その理由として、有酸素運動をした時に活性化する脳の場所と、読書などで文章を理解するときに働く脳の場所が同一な事があげられています。

有酸素運動と言えば、水泳、縄跳び、ウォーキング、ジョギング、エアロビクス、サイクリングなどが代表的ですが、これらの運動は脳に良いというわけです。そういえばアイデアが出ないで困った時、散歩をするとひらめくという話を聴いたことがありますが、こんなところに理由があるのかもしれませんね。

またケンブリッジ大学のコーツ博士の研究によれは、人差し指に比べて薬指が長い人は、株取引に才能を発揮し、サッカー、ラグビー、バスケットボール、スキーなどのスポーツが得意な傾向にあるそうです。

なぜ・・・?。

博士によれば、人の人差し指の長さは、お母さんのおなかの中で浴びた男性ホルモン(テストステロン)の量に影響されるのだそうす。テストステロンを多く浴びた人は、人差し指が短くなる。それにより、相対的に薬指のほうが長くなってしまう。

テストステロンは「自信の形成」や、「危険を顧みずに行動する力」、「粘り強さ」、「反応速度や動作速度」といった、いわゆる男性らしい行動に影響を与えるホルモンであるため、胎児の時にテストステロンを沢山あびた人は、これらの能力が高いというのが、その理由なのだそうです。

男性ホルモンの強い人は、女性に高い関心を示し、スケベで頭髪が寂しくなりやすい(笑)と私なんかは勝手に思い込んでいます。もしそうであるなら、世の社長が漫画やドラマでハゲ頭でスケベなオヤジとして描かれるのには、それなりの理由がありそうです

話は戻りますが、冒頭に紹介した「人間は考える葦である」という言葉について、なぜ「葦」なのでしょうか?。これについて教えてgooの中でstarfloraさんがすばらしい解説をしているのを見つけました。

ashi

葦とは河川敷に生える草ですが、強い風が吹けば簡単になぎ倒されてしまいます。強風という自然の猛威に簡単に負けてしまう訳です。一方樹木などは少々の風ではビクともしません。

これだけを聞くと樹木のほうが良いように思います。しかし台風が襲ってきたような場合は、樹木は耐えきれずに倒壊してしまう事がありますが、葦はユラユラとなぎ倒されるだけで、しばらくするとまた元通りに真っすく伸びます。

だから「人間は葦のように自然や運命の暴威に対し無力であり、鋭い牙や硬い皮膚を持たない弱い存在だが、運命に従い、その暴威をくぐり抜けて、また元のように自らの力で立ち上がる事が出来る。動物としては弱い存在だが、「考えることができる」、「精神を持 つ」ことで、賢明で優れた存在となっている」という意味が込められているのだとか。

『元気を出しなさい。今日の失敗ではなく、明日訪れるかもしれない成功について考えるのです。』
ヘレン・ケラー:社会福祉活動家

嫌なことがあっても、前を向いて明るい未来を考える。これも人間の偉大なところですね。

『それをやりにおれが生まれてきた。そのことだけを考えればよい。』
ヘミングウェイ:小説家

自分のやりたい事を一生懸命やる。その事だけを考えろと偉人は言います。

思うに人が賢い理由は、大きな脳があるからでも進化したからでもなく、ひとえに「考えるから」だとは言えないでしょうか?。人生に悩み、考え、行動する事で、私も人間らしい知恵を身につけたいと思いました。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


今日の学び:人類の偉大さは考える力だ。明るい未来を考えろ!
今日の箴言:

  • ヘレン・ケラー:社会福祉活動家
  • ヘミングウェイ:小説家

今日の書籍:脳には妙なクセがある:池谷 裕二(扶桑社新書)
今日の写真:写真素材 足成様、Wikiペディア
いつか書く:

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