睡眠の効能

こんにちは、MSLABOです。

最近仕事が終わって家に帰ってからブログの更新を行っている事もあり、寝不足気味です。特に寒い季節は朝布団から出たくない!って思っちゃいますよね?(笑)。今回は睡眠について考えたいと思います。


日本人の平均睡眠時間は、6時間~7時間と言われていますが、歴史に名を残す偉人達は睡眠時間が短かったという伝説があります。ざっと調べる限りでも

  • ナポレオン・ボナパルト:フランス軍人:(一日平均3時間)
  • レオナルド・ダ・ヴィンチ:画家、発明家:(一日平均2時間)
  • トーマス・エジソン:発明家:(一日平均5時間)
  • ニコラ・テスラ:発明家:(一日平均2~3時間)
  • ウィンストン・チャーチル:イギリス政治家:(一日平均5時間)
  • ビル・ゲイツ:実業家:(ウィンドウズ開発時は一日約3時間)
  • 森 鴎外:小説家:(一日平均4時間)
  • 野口 英世:医者:(ナポレオンを崇拝して一日平均3時間)

などと言われています。

エジソンにいたっては
寝るのは馬鹿だ、みんな寝すぎだ、自分は死んでからたっぷり寝る
と過激な発言をしたそうですが、いろいろ調べるとこの話には「裏」があるようです。

実は彼らは「まとめて寝ていた時間」こそ短かったものの、1日の内に何回も短時間睡眠(居眠り)をしていたそうです。天才も眠らず活動するのは無理という事なんですねw。
睡眠については誤解も多く、代表的なものに以下のようなものがあります。

●人間にとって最適な睡眠時間は7~8時間である
私もこの説を信じていましたが、正しくは「人によって必要な睡眠時間は千差万別で、個人差がある」という事のようです。ですので、8時間にこだわる必要は無いようです。

●体内時計は1日25時間である
ハーバード大学の研究によれば体内時計は24時間11分なのだそうです(ただし個人差があるようですが)。「人類の祖先は火星人だった」なんていうトンデモ説があり、その根拠にされる事もあるようですが、火星の1日は24時間39分35.244秒なので、ちょっと違う気がしますねw。

●昼寝しても夜にはしっかり眠らなければならない
例えば昼寝を沢山した場合などは、夜は短時間の睡眠でもかまわないのだそうです。睡眠時間に関しては慶應義塾大学保健管理センター教授の大野先生の談話として「良い睡眠が取れたかどうかは、睡眠時間ではなく、翌日にどれだけ疲れが取れているかで判断すべきだ」というのがあります。おっしゃる通りですね。

●夢を見ないのは熟睡している証拠
そうとは限らないようです。夢はレム睡眠と呼ばれる浅い睡眠時に見ますが、レム睡眠は一晩に4 – 5回繰り返され、このレム睡眠中に覚醒した場合、夢を覚えている事が多いのだとか。逆に言えばノン・レム睡眠時に覚醒すると、多くの場合夢を見ていたことを忘れてしまうそうです。

一方で一時期話題になった気がしますが、欧米で行われているシエスタ(昼寝)にはいろいろな効果がある事が判っています。

シエスタが有名なのはスペインです(現在は昼寝の習慣は少なくなっているそうですが)。
久留米大学医学部・精神神経科の内村直尚先 生によれば「昼寝には疲労を回復させる効果」があるそうです。

内村先生によれば、福岡県の明善高校では、5年前から毎日15分間の昼寝を取り入れており、その結果センター試験の成 績が上がる、 現役の東大合格者が増えるなどの効果が出ているのだとか。

またカリフォルニア大学の研究によれば、昼寝が脳の学習機能を上昇させることがわ かっているとの事で、アテネ医科大学やハーバード大学医学部によると、昼寝をすることで心臓病のリスクが低下するという検証結果もあるそうです。

先に紹介した偉人達が昼寝の達人だったのには、こんな訳が隠されているのかもしれませんね

よく寝不足の時「昨日寝てないからツライ」「実質3時間しか寝てないから、今日ヤバイかも……」なんて、過剰に寝ていないことを自慢する人がいますが、「実際にとった睡眠時間ではなく、しっかり眠れたと思い込むことのほうが脳にとっては大事」という研究成果が発表されました。

コロラド大学の研究チームによれば、学生に脈や脳波を測る機械を取り付けて睡眠をさせた上で、半分の学生には「上質な睡眠がとれている」とウソの計測結果を伝え、残り半分には「あまり良い睡眠がとれていなかった」と伝えたそうです。

そして、その直後 に「注意力や記憶力」 を測定するテストを受けさせた所、「上質な睡眠がとれている」とウソの計測結果を伝えられた生徒の方が、圧倒的に良い結果を出したのだとか。

つまり、実際に眠った時間に関係なく「しっかり睡眠できた」とポジティブに考えた方が、その後の注意力や記憶力に良い影響があるという事です。ボジティブシンキング恐るべしです。

ただし、睡眠にはこんな話もあります。
米コロンビア大学の調査結果によると、4時間以下しか睡眠をとらない人は7~9時間の睡眠をとる人と比較して73%も肥満になりやすいというのです!。

またミシガン大学の研究者が専門誌に発表した研究結果によると、9歳(小学3年生)の時点で睡眠時間が短い子は12歳(小学6年生)になった時点で肥満になりやすいという研究もあるようです。ズガガーン・・・・なんという事でしょう・・・

食欲のコントロールには胃から分泌される「グレリン」と、脂肪細胞から分泌される「レプチン」というホルモンが関係しますが、睡眠時間が短くなると、空腹感を 促すグレリンの分泌量が増え、食欲を抑えるレプチンの分泌量が低下するのだそうです。つまり睡眠不足になると、おなかがすくって事ですね・・・うんうん、夜食が美味しい理由がわかった気がします。

まとめると

  • 必要な睡眠時間には個人差があるので8時間にこだわらず、夜ゆっくり寝る
  • 眠いときは30分以内の昼寝をすると効果的
  • 寝不足の時でも「しっかり睡眠できた」とポジティブに考える
  • 寝不足は肥満の元と肝に命ずべし

といった所でしょうか。

余談ですが、人が睡眠中に見た夢の内容を解読することに、国際電気通信基礎技術研究所(京都府精華町、ATR)の研究チームが世界で初めて成功したなんて話もあります。近未来には、映画マトリクスのように夢を外部から映像化したり、コントロールできるようになるかもしれませんね(ちょっと怖いですが)。

私は間違っても、夢を人に覗かれるのは勘弁です(汗)


『ベッドに横になったら、翌日のことなど考えてはいけない。・・・ベッドに入ったら眠るんだ。絶対に何も考えない。頭の中を空っぽにする。
そうすればいい眠りに入れ、翌朝完全にリフレッシュされた状態で目覚める。』

アーノルド・シュワルツェネッガー:映画俳優、アメリカ州知事


『あなたは睡眠中に精神的な充電をしているのです。
適当な睡眠は、人生の喜びのためにも活力のためにも、欠くべからざるものです。』

ジョセフ・マーフィー:牧師、自己啓発家

あなたに良き眠りを。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


今日の学び: 眠りは宝であり、生きる活力である
今日の箴言:

  • アーノルド・シュワルツェネッガー:映画俳優、アメリカ州知事
  • ジョセフ・マーフィー:牧師、自己啓発家

今日の書籍:
今日の写真:freepic.com
いつか書く:

0 0 votes
Article Rating
Subscribe
更新通知を受け取る »
guest

CAPTCHA


*

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)

0 コメント
Inline Feedbacks
View all comments