あなたを不幸にするのは、あなた自身

こんにちは、MSLABOです。

嫌なことがあると、腹が立ちます。批判されると落ち込みます。自分と思いが違う人にイライラします。なぜネガティブな気持ちになるのでしょうか?。

今日のポイント

 

毎日、行動を選択している

私たちは毎日、何かの選択をしています。

選択と聞くと

  • 就職や転職
  • 結婚や離婚
  • 恋人や友人と交際するかどうか

といった、人生の方向性を大きく変えるようなものが思いつきます。

ですが、そんな重たい選択ではなくても

  • 今日の昼飯は何にしようか
  • どんな服を着て行こうか
  • 歩き始めるのは右足か左足か?(笑)

といった些細な選択も沢山おこなっています。

「選択」というと、上記で挙げたような「行動(行為)」が思いつきます。しかし選択するものは「行動」とばかりは限りません。

にわかには信じられないかもしれませんが、私たちは、腹が立つとか、気分が良いといった「感情」も選択しているのです。

感情も選択している

私たちは何か嫌なことがあった時、怒りや悲しみといった感情をいだきます。

  • 仕事で上司に注意された⇒落ち込む
  • 同僚が約束の時間に遅刻をしてきた⇒腹がたつ
  • 近所の犬がいつも吠える⇒イライラする

ある出来事(事実)に出会うと、すぐさま感情が揺さぶられるため、まるで出来事(事実)が直接感情を引き起こしたように思えます。

感情1(画像URL:illust-AC 様:笹チズさん、KONIさん、アート宇都宮さん)

しかし実際の感情は、以下の様な順番で発生すると言われています。(※反射的に感じる恐怖など、無意識下の感情は除きます)

感情2
(画像URL:illust-AC 様:笹チズさん、KONIさん、アート宇都宮さん、じゃくたくさん)

つまり、目の前で起きた事実が感情を引き起こすのではなく、「事実をどのように解釈するか」という過程を経て、感情が沸き起こるというのです。

わかりやすい例を挙げてみましょう。

道路の向こうから、こちらに向かって大声で叫んでいる人がいます。あまりにも大きな声で叫んでいるので、道行く人がみんな彼を見ています。叫ばれているあなたをジロジロ見ている人もいます。

さて、彼はどうして叫んでいるでしょうか?。そして、あなたはどんな気持ちになるでしょうか?。

叫ぶ
(画像URL:photo-AC 様:acworksさん)

彼はあなたの友だちで、「おおい、XXX(あなたの名前)。こっちこっち」と待ち合わせ場所を叫んでいるのかもしれません。それなら、大声で叫ばれいても許せますよね。

その男は見ず知らずの男で、自分に向かって車が突進してくるのを注意してくれているのかもしれません。それなら車を避けた後で、おもわず感謝をしたくなります。

実はその男性はUFOマニアで、宇宙人を呼ぶために大きな声で怪しげな言葉を叫んでいるのかもしてません。そんな場合は、目を合わせずに逃げ出したくなります(笑)。

男が叫んでいるという事実は1つです。しかし、それをどのように解釈するかで、感情が変わります。

解釈は、上で挙げたような「状況」だけではありません。信念や思い込み、常識、道徳観なども、その人の「解釈」に大きな影響を与えます

例えば同僚が約束の時間に遅刻をしてきて腹が立つのは、「社会人として時間を守るのは当たり前だ」という思いが、そうさせているのかもしれません。

近所の犬が吠えてイライラするのは、「犬のしつけは、飼い主の責任だ」という道徳観のせいかもしれません。

夫が家事を手伝わないので怒れるのは、「男女平等なんだから、たまには手伝ってくれても、いいんじゃない」と考えているからではないでしょうか?。(あ、奥様、ごめんなさい:汗)

それが社会的にみて正しいかどうかは別にして、事実が感情を引き起こすのではなく、事実を私達がどのように解釈しているかが、感情を引き起こすのだと気がつきます。

『「感情は自分の力ではどうすることもできない」という神話は、論理的に破綻している。大前提:私は自分の思考をコントロールできる。小前提:私の感情は私の思考から生まれる。結論:私は私の感情をコントロールできる。』
ウェイン・W・ダイアー ウェイン・W・ダイアー:心理学者

ネィティブ・アメリカンの話

ひすい こたろうさんの著書「あなたの人生がつまらないと思うんなら、 それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。 1秒でこの世界が変わる70の答え:ひすい こたろう:ディスカヴァー・トゥエンティワン」に、ネィティブ・アメリカンに伝わる、こんな話が紹介されています。


ある所で、2匹のオオカミが闘っています。

1匹のオオカミは恐れ、怒り、嫉妬、哀しみ、後悔、欲、傲慢、自己憐憫、罪悪感、恨み、劣等感、エゴの象徴です。

もう1匹は喜び、平和、愛、希望、分かち合い、安らかさ、謙虚さ、親切、友情、共感、寛大さ、真理、思いやり、信頼の象徴です。

それを聞いたひとりの子供が、老人に尋ねました。
「Which wolf will win?(ねぇ、どっちが勝ったの?)」

さてあなたが老人なら、なんと答えるでしょうか?。そしてあなたは、どちらのオオカミが勝ったと思うでしょうか?。

オオカミ
(画像URL:photo-AC 様:acworksさん)

老人は、次のように答えたそうです。

The one you feed(君が育てる方だよ)


ひすいさんは書かれます。「これと同じ戦いが、あなたの心の中でも、そして、すべての人の心の中でも起きています」と。

事実に対して、どのように解釈をするのか。その結果、憎しみを選ぶのか、愛を選ぶのか、嫉妬を選ぶのか、寛容を選ぶのかで、勝つオオカミが決まるとネィティブ・アメリカンは言うのです。

ひすいさんも、次のように書かれています。
君の見たいほうが現実になるのです。君が選ぶほうが現実になるんです。

人生で選ぶもの

私の田舎の家のトイレには、下記のような人生訓が貼りだされています。

居酒屋さんや、お土産物屋さんで置いてありそうな、よくある言葉集です。しかし私たちは感情も選択しているという話を理解した上で読むと、意味深いものに感じられます。


人生訓

  • 腹をたてるより 許す方がよい
  • 憎むより 愛する方がよい
  • 不平をいうより 感謝する方がよい
  • 愚痴をいうより 喜ぶ方がよい
  • 力むより まかせる方がよい
  • 威張っているより 謙虚な方がよい
  • 嘘をつくより 素直な方がよい
  • 喧嘩するより 仲よくする方がよい

どちらの選択をした方が、より豊かな人生になるのか?。
どちらの選択をした方が、より幸せな人生になるのか?。

決めるのは、私達自身です。自分自身の解釈と選択が、自分の人生を決めていきます

『「好き」という感情は好循環を生む。反対に「嫌い、イヤだ、だめだ」という感情は悪循環をつくり出す。』
斎藤 茂太 斎藤 茂太:精神科医

あなたは、今日どんな感情を選択しているでしょうか?。
明日はどうでしょうか?。

思考は現実化するという言葉があります。事実が起こります。それを元に、私達が考えている事(解釈)が感情を生み出します。感情は行動へとつながり、行動は人生へと変わります。

だとすれば、意固地になって自分を不幸にする解釈にしがみついているのは、自分で自分を不幸にしているようなものです。事実は変わりません。変えられません。ですが解釈なら変えることができます。

嘘か誠か、真実はどうだったかは大切です。しかし、そこにこだわって不幸になるくらいなら、たとえ真実とは少しばかり違っても、自分を幸せにする解釈を選択した方が、人生は楽しくなるというものです。

私もなかなかうまくできませんが、物事を柔軟に解釈して、人生を少しでもハッピーな気分で過ごしたいと思わせて頂きました

名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:事実は1つ、解釈は無数
今日の箴言:
ウェイン・W・ダイアー:心理学者
斎藤 茂太:精神科医
今日の書籍:あなたの人生がつまらないと思うんなら、 それはあなた自身がつまらなくしているんだぜ。 1秒でこの世界が変わる70の答え:ひすい こたろう:ディスカヴァー・トゥエンティワン
今日の写真:illust-AC 様:深澤カラスさん

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