こんにちは、MSLABOです。
頭の良い人と鈍い人、足の早い人と鈍足な人、背の高い人と低い人、世の中は様々な特徴をもった人であふれています。
子供の頃は、頭の良い人(主に学校の勉強ができる人)は元々(生まれつき)優秀な人なんだと、自分が努力しなかったことを棚にあげヒガンだ事もあります(笑)。
「あいつは生まれながらにXXXだ」という場合、ほめるにしろケナスにしろ、遺伝的なもののせいにしているわけですね。「うちはXXX家の出身だから」といった場合も、間接的に遺伝的な優劣を主張しているといえるかもしれません。
一方で、現在では遺伝子(DNA)の分析が進んでおり、人の遺伝子の総数は26800個あまりで、ある人と別の人の遺伝子の差(個体差)は全遺伝子の0.1%にすぎないことが判明しています。※
(参考URL:京都大学大学院生命科学研究科 様)
※「一塩基多型(スニップ)」と呼ばれる部分の違いであり、他の指標での違いは12%以上あるとの説もあります。また個人差は0.5~1.0%ほどとの説もあります。
(参考URL:日本語バイオポータルサイト Jabion 様、Do You Think for the future 様)
参考にした京都大学のページにも、次のようにあります。
「ゲノムで全てが決まるわけではありません。「環境や生活習慣」と「ゲノム」との相互作用によって、体質や病気にかかりやすいかどうかが決まっていきます。」
またDNAの中には私達の体を作っているタンパク質を生成するのに関わっている部分と、役割がよくわからない部分があり、この部分をジャンク遺伝子と呼びます。ジャンク遺伝子は全遺伝子の80%とも97%とも言われ、かなり大量にあるようです。
(参考URL:Wiki 「ジャンクDNA 記事」様)
このジャンク遺伝子について近年解析が進んでいますが、TIME Healthland 様の記事によれば、この役に立たないと思われていたジャンク遺伝子が、タンパク質を作っている遺伝子部分に影響を与え、「意味がないはずのDNAの多くは、400万の遺伝子スイッチを制御していた」事が判明したそうです。
(参考URL:使い道があったジャンクDNA 様)
また筑波大学名誉教授で遺伝子研究の権威である村上 和雄さんは、彼の著書「アホは神の望み:村上 和雄:サンマーク出版」で「心の持ち方が遺伝子のON/OFFに対して、とても大きな力を持っています」と書かれています。
『「あらゆるマイナスをプラスに変えなさい」と母は言う。無駄なことはなに一つない、あらゆることを利用しなさい、昔の傷や屈辱は張り合うエネルギーのもとになる。』
ランス・アームストロング:自転車プロロードレース選手
良いことも悪いことも前向きに明るくポジティヴに捉え、良い意味で楽観的である心が、結果的にうまくいくのだと、村上さんは繰り返し著書の中で述べられています。
自転車レースで活躍したランスの言葉とも重なりますね。
『悲観論者が、星についての新発見をしたり、海図にない陸地を目指して航海したり、精神世界に新しい扉を開いたことは、いまだかつてありません』
ヘレン・ケラー:教育家
悲観主義者が、世界に貢献したことなどない!
ヘレンの言葉には勇気をもらいます。
悲観主義よりも、楽観主義。希望を持って進む事で世界は変わると、ヘレンは言います。
偉人の言葉や最先端の研究からは
人の能力や特徴は遺伝的なものだけで決まるのではなく、その人の考え方や心の持ち方によって大きな影響を受ける事がわかります。
希望を持って歩む日々の習慣が積み重なり、人生を変えていくのかもしれません。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:希望を持って歩む日々の習慣が人生を変える
今日の箴言:
- ランス・アームストロング:自動車レーサー
- ヘレン・ケラー:教育家
今日の書籍:アホは神の望み:村上 和雄:サンマーク出版
今日の写真:freepic.com 様