芸術の秋に価値を考える

こんにちは、MSLABOです。

ダイヤモンドといえば、とても高価な宝石です。ピカソやゴッホの名画といえば、これまたとても価値がある作品です。私の書いた落書きや、道端のだたの石ころには価値がなくて、なぜ名画やダイヤモンドには価値があるのでしょうか?

理由はいろいろ考えられますね。
え、お前さんの書いた絵や駄作なんて考えるまでもなく価値がないだろうって?・・・おっしゃる通りなんですが(汗)、まぁそう言わずに考えてみましょう。

ダイヤモンドに価値がある理由の1つは「希少価値」だと思います。
もしも道端にゴロゴロとダイヤモンドが転がっている国があったら、きっとそこでは普通の石コロの方が、価値が高い事でしょう。

道端にゴロゴロとダイヤモンドが転がっている国なんて、あるわけないだろって思われますか?。ええ、地球上ではありませんよね。でも世界は広いのです。

例えば近年イェール大学の研究者たちにより、地球から40光年の距離にある「かに座55番星」の惑星「かに座55e」の化学組成が計算されました。その結果、なんとこの星は主に黒鉛とダイヤモンドで出来上がっている事が推測されたのです。(参考:AstroArts 様)

想像図

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かに座55番星

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まさに「ごく普通にダイヤモンドが転がっている星」が見つかったわけですね。(道端どころか、星の主成分がダイヤモンドという・・・すごい話なんですがw)。

次にピカソやゴッホの絵に価値がある理由ですが、こちらは必ずしも「希少」だからという理由だけでは無さそうです。

例えばピカソ(本名:パブロ・ピカソ)は、生涯に渡り14万点以上にも及ぶ作品を残したと言われています。(最も作品数の多い芸術家として、ギネスブックに登録されているようです)

またゴッホ(本名:フィンセント・ファン・ゴッホ)も油絵約860点、水彩画約150点、素描約1030点あまりを残したと言われており、ピカソには及ばないものの、それなりの作品数を手がけています。

ピカソ

ピカソ

ゴッホ

ゴッホ

作品数が多いから作品の価値が低いわけではない所が、彼らのすごい所です

例えばピカソの「パイプを持つ少年」(Garçon à la pipe)は2004年当時の競売で、史上最高額の1億400万ドル(当時の為替で約118億円)の値をつけています。(参考:livedoor’News 様)

聞いて驚く物の値段 様によれば、絵の値段は「希少価値だけ」ではなく「その絵がほしい」と思う人の数によって左右されるのだとか。言われてみれば当たり前ですよね。

版画やコンピュータグラフィックスなどで大量に複製できる絵は別ですが、絵の具などで描く作品は1点ものの希少品です。そしてその作品が欲しい人が大勢いれば、必然的に値段が高くなるというわけです。

では、絵の価値の正体、ダイヤモンドの価値の正体とは何なのでしょか?。そして何故わたしの作品ではダメなのでしょうか?(え、その話はいいって? 笑)

大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言:西沢 泰生:かんき出版」に、次のような問がありました。

「一万円札の正体は何か?」

その答えは「紙切れ」

ピカソやゴッホの絵だって、その正体は「絵の具を塗りたくった板切れ」ですし、ダイヤモンドだってその正体は「炭素の塊」でしかありません

1万円札に価値が有るのは「日本という国が世界から信頼されていて、沢山の物と交換できるから」ですし、ピカソの絵に価値があるのは「有名で、持っているだけでステータスがあり、みんなが欲しいと言っている」からです。

大切なのは1万円という「紙切れ」ではなく「その紙切れに与えられた信頼性」であり、「絵の具を塗った板切れ」ではなく「その絵を美しい、欲しいと思わせる芸術性や希少性」なのです。

聖書の中にも、次のようにあります。


『盲目な人たちよ。供え物と供え物を神聖にする祭壇とどちらが大事なのか』

聖書 マタイによる福音書:第23章より

また偉人も次のように述べています。


『人類の不幸の大半は、ものごとの価値を計り間違えることによってもたらされる』

ベンジャミン・フランクリン ベンジャミン・フランクリン:政治家、科学者

私達1人1人は隣の誰とも違う存在です。まさに1品ものの希少品。希少価値なら生まれた時点で既に十分持っているわけです(笑)。

そこに「信頼」なり「優しさ」なり「人の役に立つ」付加価値がついて、「あのひと、すごい」とか「大好き」と言われる存在になったなら、ますます価値が上がるのですよね。

存在しているだけで素晴らしい、でも人の役に立てたらもっと素晴らしい

私の作品は希少価値という事では十分ある筈ですが、「人から欲しいと思われていない」事が、価値を低くしている理由だというわけです。あうう・・・耳が痛いですね。

より存在価値を高めるためには、このブログもゲーム作品も「人に欲しがられる、望まれる作品」にしないといけないわけですね

芸術の秋、有名な絵画を見ながら、物事の価値について考えさせられました。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:存在しているだけで素晴らしい、でも人の役に立てたらもっと素晴らしい
今日の箴言:

  • 聖書:マタイによる福音書:第23章
  • ベンジャミン・フランクリン:政治家、科学者

今日の書籍:大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言:西沢 泰生:かんき出版
今日の写真:

いつか書く:

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