こんにちは、MSLABOです。
職業柄、お客様先に出かけ、いろいろと交渉や話し合いを行うことが多いです。IT技術者というとコンピュータにしがみついているイメージを持たれる方もいらっしゃいますが、決してそうとばかりは限りません。
社内を見回すと、「いわゆるコンピュータオタク」な人も確かにいます。コミュ障な感じで、人前ではなかなか話せないというシャイな人達です。
私の同期にもそのような人が何人かいますが、ちょっと偏りはあるけど、みんな良い人達で、むしろ素直で純真だったりします。彼らの多くは、客先にでるのではなく社内にいて、プログラムのスペシャリストとして活躍しています。
その一方で私の会社の大多数のIT技術者は、ほぼ毎日お客様の元に出かけ、お客様と定期的(人によっては毎日)話しながら、コンピュータの仕事をする人たちです。プログラムを作ることもありますが、もっぱらコミュニケーションをとるのが仕事の中心です。(SE(ソフトウェアエンジニア)チーム)
お客様もいろいろで、時々大変わがまま(失礼)な方が見えて、無理難題を言ってくる場合があります。このようなお客様に共通しているのは、「俺様は客なんだぞ。金を払っているのは俺様なんだ」という傲慢さでしょうか。
このようなお客様に出会うと私達もついつい警戒心を強め、何事も契約でガチガチにして進めてしまいがちになります。なにか問題があれば「それは仕様です。要求定義段階で明示されていませんでしたので、追加費用が必要です」なんていってしまいますよね。
そんな中クリエイターとしてなにか学ぶものがないかと書籍を漁っていたら、面白い本を見つけました。「腕のいいデザイナーが必ずやっている仕事のルール125:X-Knowledge」です。
建築、照明、写真、服飾、CG、家具、華道、広告宣伝、不動産など異なる分野のプロフェッショナルな方たち10名の仕事に対する考え方を紹介している本で、そこに書かれた薀蓄(ウンチク)が素晴らしいだけでなく、ウンチクが頭にズバッと入る素晴らしいデザインと見せる写真が豊富に掲載された異色の本となっています。
私達IT技術者もそうですが、依頼主と話をする際に「お客様と向き合って、ちゃんと話をしなさい」などと言われます。
この本を読むまでは、「ちゃんと向き合って、話を聞かなくちゃ」と思っていたのですが、先の本には次のような事が紹介されていました。()は私が書き足しました。
「クライアント(客)とデザイナー(IT技術者)は、ついついガッツリと向い合って、顔色を見ながらの駆け引きになりがち。発想を変えて、向かい合うのではなく同じ方向を向いてみよう。一緒になって同じ方向に向かい合って歩いている「感じ」にできたら、しめたモノ!。クライアントは敵ではなく、同志に変わる。」
同じ方向を見ると、敵ではなくて同志(友達)になる。・・・・これだ!と思いました。
『愛するとは、お互いが見つめ合うことではなく、ともに同じ方向を見つめることである』
サン・テグジュペリ:小説家(星の王子様の作者)
という言葉もあります。
結婚生活も仕事も、向き合うのではなく同じ方向を見る!・・・思わず唸ってしまいました。
私などは相手に合わせるとなると、(大したものを持ってもいないくせに)自分を失うような気がして、意固地になったり不安になるのですが
『「思いやり」というのは、自分中心ではなくて、相手の身になって考えながらも、なおかつ、自分が自分であることを見失わぬことである。相手にべったり身をよせたのでは、相手の立場を理解したことには決してならない。』
井上 忠司:社会心理学者
という偉人の言葉を聞いて、相手と同じ方向を見つつも、自分は自分らしくある(自分の見方で、同じ方向を向く)事が大切なのだと思いました。
クリエイターとして、まだまだ修行が足りません。あなたと同じ良い未来を向けたら幸いです。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:結婚生活も仕事も、向き合うのではなく同じゴールを目指す
今日の箴言:
- サン・テグジュペリ:小説家(星の王子様の作者)
- 井上 忠司:社会心理学者
今日の書籍:腕のいいデザイナーが必ずやっている仕事のルール125:X-Knowledge
今日の写真:freepic.com様
いつか書く: