こんにちは、MSLABOです。
目標を持ってやる気になっても長続きしない。自己啓発書を読んで「よーし、やるぜー」と意気込んでも、いつの間にかいつもの自分に戻っている・・・。みなさんはそんな事ありませんか?。私は完全にこのパターンでした。どうすれば良いのでしょうか?
『5分の使い方で人生は変わる:小山 竜央:角川フォレスタ』によれば、そもそも人間の脳みそとは、現状維持を望む性質があり、命の危険に晒されない限り変化を望まない性質があると言います。
簡単に言うと「面倒くさがり屋さん」なんですね(笑)。うわ、私そのまんまだ!。
だから「よし、今から3時間集中して勉強しよう」と思っても、直ぐに「面倒くさい」と脳が拒否反応を示し、その結果「その前に、まずゆっくりお風呂に入ろう」とか「そういえば見たいテレビ番組があったんだ」といった回避行動を編み出すと言います。
そんな脳に対して、急激な変化を伴う行動計画や大きな目標を与えても、「面倒くさがり屋で保守的」な彼は言う事を聞かないばかりか、なんとかして変化を阻止しようと、あの手この手を思いつくわけです。
このことは『人生を変える!「心のブレーキ」の外し方:石井 裕之:フォレスト出版』にも書かれています。
石井さんは無意識の特徴を「無意識は現状を維持しようとする」と指摘しています。だから「あなたが貧乏なのは、昨日と同じように貧乏である事が、無意識にとって安心だからだ」と書かれています。
オレ様は貧乏なんて望んじゃいないぜ!という方も見えると思いますが、しばらくすると節約や貯金や仕事の事を忘れて、遊びたいなぁ、美味しいものが食べたいなぁ、浪費したいなぁと「元通りの考え」に戻っていないでしょうか?。
これは、あなたの意識とは裏腹に、無意識は「現状を維持したい=明日も貧乏な自分を望んでいる」からだという事なんだそうです。
会社の年次目標なんかで、前年を上回る大きな目標や売り上げが掲げられることがあると思いますが、無意識の特徴から考えると「そういった行為は効果がないばかりか、なんとしても現状を維持しようという脳の働きを招いてしまう結果」になりそうですね。(これは私の会社にも、当てはまりそうです 汗)
では、どうするか?
面白いことに、小山さんも石井さんも同じ方法を推奨しています。それは、脳みそが「面倒くさい」と思わない程度の小さな行動、小さな変化を与える事なのだそうです。そして少しでも成果がでたら、多少大げさに誉めてあげることがポイントなのだとか。
例えばダイエットを始めたとき、1、2キロ体重が減った際「このくらい誤差の範囲だ」などと考えてしまうと、脳みその保守機能が働き、長続きしない。
だから「確かに成果がでた!。これは凄いことだ」と多少大げさに喜んで、小さな努力を継続する事が大切だと説きます。
会社で言うなら「先月より、ほんのちょっとだけXXしよう」という小さな目標を掲げ、達成できたら社長が泣いて喜んでみせるくらいに大げさな態度を示すと、効果が長続きする・・・となりそうです(笑)。
緩やかな行動が大きな結果を生む話を読んで、私は「ゆでガエル」の話を思い出しました。皆さんも聞かれたことがあるかもしれませんね。
まず鍋に水を張りカエルを入れます。(かわいそうなので、本当にやっちゃダメですよ:汗)。次に鍋を急激に火であぶって温度を上げるとカエルはたちまち「ゲコっ」と鍋を飛び出してしまいます。
ところが鍋を弱火にかけゆっくりジワジワ温度を上げると、カエルはいつまでたっても鍋を飛び出さず、ついには茹で上がって死んでしまうという話です。
ジワジワゆっくり変化すると、変化している事に気が付かないという1つの例だと思うのですが、自分を変化させる際にこの「ゆでガエル戦法」を用いて、脳を騙すと良いようです。
小山さんは「夢が叶わないのは、脳みそは忘れっぽい性質で、夢を忘れてしまうからだ」とも述べられています。だからといって気合いを入れすぎて頑張ると、脳は面倒くさがり屋なので、すぐに反発してしまいます。
だから気合を入れすぎず肩の力を抜いて、でも毎日夢のことを思い続けることが大切なのだとか。スポーツ選手が壁に目標を書いた紙を貼り付けるとか、優勝したシーンを毎日思い浮かべるなどのメンタルトレーニングをするという話を良く聞きますが、それは人間の脳みその忘れやすい性質に惑わされず、常に夢を意識し続ける意味もあるようです。
夢を意識し続ける事が何故大切かについては、石井さんが次のように解説してくれています。
石井さんによると、潜在意識は答えを求めて無限検索を行うスーパーコンピュータなのだそうです。与えられた疑問の答えを永遠に探すスーパーGOOGLE先生ですねw。
無意識に常に「夢を叶えたい、金メダルを取る、お金持ちになる、大きな家に住む、有名になる」などと言っていると、無意識は常にそうなるための方法を、あなたの知識や経験の中から必死になって探してくれるのだそうです。
逆に言えば、答えのない問いを行うと、脳力の無駄遣いになるのだとか。例えばあなたの周りに
- どうして僕は上手くいかないんだろう
- どうしてあの人は私を理解してくれないんだろう
- どうしてオレの部下はバカばっかりなんだろう
といっている人はいないでしょうか?・・・これは無意識に答えのない問いを無限検索させる行為なのだそうです。そうではなく
- 何をすれば僕は上手くいくんだろう
- どうすればあの人に理解してもらえるだろう
- 部下の能力を発揮させるには、どうすればいいだろう
という意識を持つと良いと言います。
そうすると、その答えを無意識は必死に探してくれるのだそうです。原因を「なぜ」と他人や世の中に求めるのではなく、「どうすれば」と自分に問いかけることで、無意識から答えが得られるそうです。
良くポジティヴに前向きに考えなさいと言われる理由は、このあたりにありそうですね。
「なぜ成功しないのだろう」ではなく「どうすれば成功するだろう」、「なぜ貧乏なのだろう」ではなく「どうすれば貧乏を脱却できるだろう」・・・
『無意識から溢れるものでなければ多く無力か詐偽である。』
宮沢 賢治:童話作家
『夢をつかむことというのは、一気にはできません。
ちいさなことをつみかさねることで、
いつの日か、信じられないような力を出せるようになっていきます』
イチロー:野球選手
私も現状維持の保守派な脳みそを騙して、コツコツ行きたいと思います。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:脳を騙せ、Theゆでガエル作戦!
今日の箴言:
- 宮沢 賢治:童話作家
- 鈴木 一郎(イチロー):野球選手
今日の書籍:
- 5分の使い方で人生は変わる:小山 竜央(角川フォレスタ)
- 人生を変える!「心のブレーキ」の外し方:石井 裕之(フォレスト出版)
今日の写真:freepic.com様
いつか書く: