人生には山あり谷あり(その1)

こんにちは、MSLABOです。

人生には山あり谷あり・・・とは昔から良く言われます。気分が高揚し良いことが起こり、物事が上手く行く「山=順境」もあれば、気分が落ち込み、上手くいかず辛苦を味わう「谷=逆境」もある。私たちは人生の山谷に、どう向き合えばいいのでしょうか?


頂きはどこにある:スペンサー・ジョンソン:扶桑社』では、谷に住んでいて毎日を憂鬱な気分で過ごす若者を主人公として、この問題を取り上げています。

簡単に紹介すると・・・

谷に暮らす若者は幼少の頃はそれなりに幸せだったが、成長するにつれて人生では悪いことの方が沢山起こる事に憂鬱になります。そこで若者は、友人や両親が引き留めるのも聞かず、答えを求めて山へと赴きます。

若者は山頂で叡智をたたえた1人の老人に出会い、人生の山谷の意味を知る事になるのです。

悩みを打ち明ける若者に老人は言います。
人生の浮き沈みに対する見方が変わった。そのおかげで『行動』が変わった。(中略)三つのことがわかった。どうすれば谷から早く抜け出せるか、どうすれば山に長くとどまることができるか、そして、どうすれば今後、山を多くし、谷を少なくできるかだ

私たちは、山と谷を全く別世界のものであるかのように思いがちです。

しかし、スペンサーさんは『山と谷は繋がっている。今日の順境で過ちを犯せば明日の逆境を作り出す。そして今日の逆境で賢明な事を行えば、明日の順境を作り出す』と書かれています。

人生の山とは「自分が持っているものに感謝する時」であり、谷とは「失ったものを求める時」だというのです。これは、どういう事でしょうか?

例えばオリンピックで銀メダルを取った例を元に考えてみましょう。

同じ銀メダルを取っても、不幸に感じる人と幸せを感じる人がいるのは何故でしょうか・・・。え、銀メダルを取って不幸に感じる人なんているのか・・・ですか?。

例えば国技である柔道選手。彼らは「金メダルを取ることが当たり前」などと言われ、大きなプレッシャーがかかっています。そんな彼らは銀メダルを取っても世間から非難され、テレビの会見で「申し訳ないです」などと謝らなければいけません。

一方で世界になかなか通用しない競技(例えば陸上の100mなど)で銀メダルを取ろうものなら、その人は一躍英雄です。

なぜ同じ銀メダルなのに、結果が真反対になるのでしょうか?。

それは、「銀メダルという結果と何を比べるか」によって、幸せか不幸か、山か谷かを分けている事に気が付きます。

金メダルが取れなかった事と比べれば谷になり、予選を勝ち抜き入賞する事さえ難しかった事と比べれば山になるわけです。

銀という結果は変えられないけど、それをどう受け止めるかは、ある程度自分でコントロールする事ができそうです(そういう意味で、オリンピック選手は世間の評価がつきまといますので、かわいそうでもあります)。

銀メダルに感謝すれば山になり、失った金に執着すれば谷になります。銀という結果は同じでも、その受け止め方次第で山にも谷にもなるわけですね。

また例えば柔道選手が、銀メダルだった悔しやをバネに猛練習をして、次の大会で金メダルを取った場合はどうでしょうか?。あるいは柔道選手は引退したけれど、コーチとしての道を歩み、名コーチとなって多くの後輩を育てて金メダルを取らせたとしたら・・・。

その銀メダルは本当に不幸だったのでしょうか?

仮に「銀だった」という事実を「谷」と受け止めたとしても、その谷での行動を正しく行えば、やがて谷は山へと変わると気が付きます。

逆に100m選手が銀メダルだった事で慢心し、派手な生活に溺れて人生を転げ落ちたら・・・その銀メダルは本当に幸せだったのでしょうか?。

仮に「銀だった」という事実を「山」と受け止めたとしても、その山での行動を誤れば、やがて山は谷へと変わります。スペンサーさんが言うように、谷と山は続いているのです・・・

スポーツ選手として活躍した熱い男、松岡 修造さんは「谷」について、次のように語っています。

眉間にしわを寄せていたところで、悪い状況がよくなるわけではない。むしろ、「これを乗り切れば、またひとつ上のステージに行ける!」と明るく危機を受け止める姿勢が必要です。思い通りにならないときでも、そこでしか学べないものはあると思います。
松岡 修造:元プロテニス選手

これらの事は何もスポーツ選手に限った話ではありませんよね。

例えば宝くじ。世の中には宝くじが当たったばっかりに人生を台無しにしてしまった人たちが大勢みえるようです。

一般人の私たちでも、「山」での行動を間違えれば、奈落の底に転落します

それでは、人生の山や谷で取るべき行動とは何なのでしょうか?。長くなりましたので、次回(人生には山あり谷あり(その2))に続きたいと思います。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


今日の学び:

  • 山と谷は繋がっている。
  • 順境での行動を誤れば逆境に、逆境での行動が正しければ順境になる。
  • 自分の思い1つで事実は山にも谷にもなる。

今日の箴言:松岡 修造
今日の書籍: 頂きはどこにある:スペンサー・ジョンソン(扶桑社)
今日の写真:freepic.com
いつか書く:

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