こんにちは、MSLABOです。
お金がほしいですか?・・・こう聞かれたら、あなたは迷わず「はい」と答えられるでしょうか?。以前の私であればそう答えたでしょうが、正直、今は微妙な気持ちでいます。
お金は幸せを与えてくれるか?・・・この答えは人それぞれかもしれませんが、「そうだ」とも「違う」とも言えそうです。
『金は良い召使いだが、場合によっては悪い主人でもある。』
フランシス・ベーコン:哲学者
という言葉もありますが、毎日食べていくお金、雨風をしのぐ家に住むお金、寒さを軽減する服を着るお金など、総じて衣食住で人間らしい生活を送り、心に多少の平安を抱けないと、人は幸せを感じることができません。
しかしお金が幸せに直結しないというのも、また多くの人が述べている事です。
『お金で多くのものの皮を買うことはできるが、実を買うことはできない。お金は食べ物を与えるが、食欲は与えない。薬は与えるが、健康は与えない。知人は与えるが、友人は与えない。召使いは与えるが、忠誠は与えない。喜びの日々は与えるが、平安や幸福は与えない。』
ヘンリック・イプセン:劇作家
「富者の遺言:泉 正人:サンクチュアリ出版」で、泉さんは書きます。「お金を持った瞬間、人は選ばなければいけない。それをどう使うか、いつ使うか」。
貯蓄して使わないという事も、実は「銀行に預けることで、目減りしない」という用途に使っているのです。そして多くの人は、貯蓄する理由を「いざという時に使うためだ」と考えます。私もそうです。
しかしこれについて泉さんは指摘します。「「いざ」という時はいつなんだい?。それは突然やってくる嵐のようなものさ」と。そしてお金を貯めておくだけでは「お金を使う訓練ができない」ので、いつまでたっても「お金を使う能力は伸びない」と指摘します。だから本当に「いざという時」が来るとお金を上手に使えないので、散財したり失敗するのだと。
例えるなら、「高価な防災道具を揃えては見たものの、それを使う訓練を行わなかったので、実際の災害時に殆ど役に立たなかった」というのと似ています。普通の人は、「子供はお金の扱いが下手」で「大人になれば自然に上手になる」と考えますが、そうではありません。お金を上手に使う訓練を積まなければ、いつまでたっても上達しないのです。
世の中には宝くじやギャンブルで「突然何億ものお金」が舞い込み、不幸のどん底に投げ出された人たちが大勢いると言います。「3億当たったらどうしよう?」と私もあなたも夢見ますが、実際3億を手にした事など無いので「手にした時の本当の気持ち」は、いくら想像しても理解できないのです。
「3億もあったら、それを有効に使うんだ」と言うことは簡単ですが、持ったことが無いお金をいきなり有効に使うことなどできないと泉さんは書きます。
車に乗ったことがない人が本や雑誌でいくら知識を身につけても、いざ車(それもサーキットを走るようなレーシングカー)に始めて乗って、時速300kmでコースをビュンビュン走ることなど不可能というのに似ていますね。まずは自動車学校で運転を習い、家庭用の車でヨタヨタと運転をして慣らし、徐々に高度なライセンスを取得するために訓練する過程が無いと、レーシングカーは運転できません。「お金を有効活用する」のも同じだという訳です。
だから泉さんは指摘します。「お金はその人を映す鏡なんだよ」。
ではお金を扱う能力を身につけた先には何が待っているのでしょうか?
泉さんは書きます。「これだけは本当に不思議な話だが、お金は器を持っている人の所に集まるんだ。1億円の器の人には1億円が、1千万円の器の人には1千万円が集まる」。
そして、その理由を次のように説明します。
「お金というのは絶対に他人からやってくる(中略)お金は世の中を循環している流れのようなものだ(中略)お金持ちという人種は、お金を必ず誰かに預けたり、貸したり、投資したりする。その時誰を選ぶか?。もしも1千万あるとして、その辺にいる中学生に投資するか?。月給30万をもらって満足しているサラリーマンに預けるか?。(中略)だから、必ずその金額にふさわしい器を持った人間に渡すんだよ」。
『お金というのは、お金を所有したいと切望したとたん、お金に支配されてしまう。』
田口ランディ:小説家
田口さんも「お金は所有するものではない」と言います。
お金が、そのお金を扱うだけの器を持たない人にもたらされれば不幸の材料、つまづきの石になります。お金を扱う器を持つ人が持てば、それは輝きを増し満足を得る材料、発展の礎になります。
「お金がほしいですか?」と問われた時、自分の器に自信があれば「はい」と答えられるでしょうが、自分の器が未熟ならば「自分に見合っただけにします」という他ありません。
器を鍛えるには訓練するしかありません。
でも大きく傷ついて立ち直れないようでは(器が修復不可能なほど壊れてしまっては)本末転倒です。小さな失敗と改善を繰り返し、徐々に大きくしていくしかないとは頭では理解できましたが、小さな損出さえ恐れている今の自分の器は、なんて小さいんだろうと思わずにはいられませんでした。はてさてどうしたものか・・・。
1つのヒントは、やはり「お金は所有するものではない」という事を理解する点にあると思え
ます。以下、私の脳内キャッシュフロー(笑)です。
1)お金が入る
→2)自分に価値があるモノに変換し、自己投資する
→3)人に価値があるモノに変換し、他利投資する
→4)残った分を、少しだけ蓄えるw
→5)結果的に、お金が価値に変換されて出て行く
→6)価値となって出て行ったお金は、やがてお金として帰ってくる
→以下、1から繰り返し・・・
出て行った価値さん、お金になって帰ってきてねー(笑)。
最後に偉人の言葉を紹介したいと思います。
『金は食って行けさえすればいい程度に取り、喜びを自分の仕事の中に求めるようにすべきだ。』
志賀 直哉:小説家
『金持ちになっても、お金を楽しんだり、分かち合ったりする「心の余裕」がなければ、豊かさを味わって、幸せになることができない。』
本田 健:作家、自己啓発家
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び: まず自らの器を大きくする。お金はフローで考える
今日の箴言:
- フランシス・ベーコン:哲学者
- ヘンリック・イプセン:劇作家
- 田口ランディ:小説家
- 志賀 直哉:小説家
- 本田 健:作家、自己啓発家
今日の書籍: 富者の遺言:泉 正人:サンクチュアリ出版
今日の写真:freepic.com様
いつか書く: