平和は心の中に

こんにちは、MSLABOです。

今日は出張で広島に来ています。広島といえば「もみじ饅頭」や「お好み焼き」w・・・ですが、原爆と平和公園でも有名です。今回は広島にちなんで、平和について考えてみたいと思います。


平和公園には原爆ドームと呼ばれる建物がある事が有名ですね。

heiwakouen

Wikiペディアによれば、原爆ドームは当時「広島県産業奨励館」と呼ばれていた建物で、多くの建物が原爆投下による凄まじい高熱と圧力で倒壊したのに対し、この建物は完全に倒壊せずに焼け残りました。

戦後取り壊される予定だったそうですが、様々な経緯を経て保存される事となり、現在も戦争の悲惨さを伝えるシンボルとして世界遺産登録されています。

平和をWikiで引くと「戦争や内戦で、社会が乱れていないこと」とありますが、同事に「戦争終結から次の戦争開始までの時間を意味する」ともあります。

史料が残っている6000年以内に発生した戦争だけに限ってもその回数は15000回以上、第二次世界大戦が終結した1945年から1990年の間に発生した戦争や内戦は150回以上とも書かれており、人類の歴史が戦争の歴史であった事を物語っています

平和とよく似た言葉に「安全」がありますが、安全とは「身体的に危険が無いと信頼している状態で 心も落ち着いていること」とされ

  • 身体的に危険が無い(少ない)状態を指す
  • その結果、心が落ち着いていられる
  • どれだけの人や範囲が安全であるかは、言葉の意味として含まれない(たった1人でも「安全」な状態はありうる)

と理解できます。
一方「平和」は「戦争や内戦で、社会が乱れていないこと」ですので

  • 戦争や内戦などが(その時点で)起きていない事
  • その結果、社会秩序が保たれている事
  • 平和である為には、自分だけでなくその周囲も含めて安定した状態にあること

と理解できます。

つまり「安全」は1人でも確保できますが、「平和」は、自分だけでなく自分の周囲との関係も含めて述べているわけですね

平和は多くの人に望まれるだけに、声高に叫ばれ、時には宣伝活動にも使われます。そして注意が必要なのは、多くの国の軍隊や武力組織、時にはテロ組織でさえも「その存在理由」に、安全と平和を謳う事です

平和も安全も、「誰にとっての平和や安全か」を「誰の立場から見るか」によって、正義も善悪もまるで変わってしまうのです。

マズローの欲求五段階説というものがあります。

一階層目:生理的欲求
・生きていくための基本的・本能的な欲求(食べたい、寝たい、Hしたい など)

二階層目:安全欲求
・安全・安心な暮らしがしたい(雨風をしのぐ家、健康、危険を避けたい など)

三段階目:社会的欲求
・集団に属したい(仲間が欲しい。孤独を味わいたくない など)

四段階目:尊厳欲求
・他者から認められたい、尊敬されたい

五段階目:自己実現欲求
・自分の能力を引き出し創造的活動がしたい

この欲求は下位のものが満たされることにより、徐々に上位の欲求へと高まっていくと言われています。例えば「生きるか死ぬか」の世中際=一階層目が満たされない状態では、雨風をしのぐ事や集団に属したいなどの欲求は、優先度が低いものになる(2の次になる)という事です。これはわかる気がします。

そして平和(安全)である事は、一段目と二段目の欲求を満たした状態の事だと考えられます。平和(安全)でなければ、より人間的な活動に伴う欲求(集団活動、社会活動、クリエィティブな活動)は十分に行うことが出来ません


『 平和は芸術の保母である。』

ウィリアム・シェイクスピア:劇作家

かの文豪も述べているように、創造的な活動を行うためには平和(安全)である必要があります。

では戦争にまみれた人類社会に、「平和」はどこにあるのでしょうか?


『自分の一生を平和にする為には心を静かにすることが必要だ。』

武者小路 実篤:小説家

当たり前ですが、全ての争い、全ての戦争は、まず人の心の中に産み落とされます。「あいつより良い思いがしたい」「あいつが気に入らない」「なんでオレだけが不幸なんだ」「独り占めしたい」・・・私達の中にあるネガティブな思いが戦争を作り出し、暴力という解決手段を選択させます

原子爆弾の開発に携わり、その圧倒的無差別な破壊力を目にして深く後悔の念にかられた大科学者は、下記のような言葉を残しています。


『暴力が障害物を速やかに一掃してしまうことはある。しかし、暴力そのものが創造的であると証明されたことは一度もない。』

アルベルト・アインシュタイン:理論物理学者

日本や世界の平和に対し自分ができることは多くありません。自分だけではどうしょうもない事が多いように思います。

しかし「自分の周り」は自分の思い通りにはなりませんが、「自分の心の世界」については自分でコントロールできる部分がある筈です。

心を静かに、平安に保ち(第一、第二段階)、孤独感を克服し(第三段階)、社会的な活動を通じて他者貢献し(第四段階)、自己実現の為に創造的な活動をする事(第五段階)へと進むには、まずは自分の心の中に「平和」を保つ事が必要です。

人を非難したり誹謗中傷し、自分と異なるものを一方的に排除したり、人と自分を比べて卑下したり、自分の権利ばかりを声高に叫んだり、独り占めしたり、優越感を過剰に得ようとしたり、人を思いのままコントロールしようとしたり、いじめや仲間はずれを行ったり・・・

私の心にも沢山の戦争がありますそれは毎日のように発生しています。

「リアル世界での世界平和」は私には重すぎる課題ですが「自分の心にネガティブな思いを芽生えさせない事」は努力できるはずです。自分自身が、まず平和な心を保てることを祈って。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


今日の学び: 世界平和と自己実現は、まずは自分の心の平和から
今日の箴言:

  • ウィリアム・シェイクスピア:劇作家
  • 武者小路 実篤:小説家
  • アルベルト・アインシュタイン:理論物理学者

今日の書籍:
今日の写真:私の携帯電話でパシャリw
いつか書く:

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