こんにちは、MSLABOです。
ポジティブに振る舞わなければと思っていても、なかなかそうはいきません。つい不満や愚痴が出てしまうことがあります。
今日のポイント
ポジティブに考えていますか?
多くの自己啓発書では、ポジティブに考えたり振る舞う事が推奨されています。「できる」とか「やれる」なんて前向きな言葉を使うわけですね。
言われている事は、なんとなく理解ができます。なにかとネガティヴに考えるよりも、前向きに考えることは役に立ちそうです。
でも私の場合もそうですが、苦しい時はついつい、愚痴や不満が口をついて出てしまいます。
また口にまでは出さなくとも、頭のなかでコッソリと悪口を言っていたり、批判や否定をしている事もあります。
- 急いているのに事故で進まない電車では「早く行けよ~」 とか
- 上司の命令には「またかよ。やってらんねーな」 とか
- ワガママなお客様には「ウゼーよ、おまえ」 とか
・・・他にもいっぱいありそうですよね(汗)。
またネガティブな思考の中には、自己否定や自虐的な言葉もあります。
- どうせ今度のテストも最悪に違いない とか
- もう年だし、無理が利かないよ とか
- 体が弱くて、風邪ひきやすいんだよね とか
このような「XXXしないと、YYYになる」、「XXXしても、どうせYYYだ」という悲観的な思いもネガティブ思考に分類されるのです。
世の中で、ポジティブに考える事を薦めている人達は、このような時どうしているのでしょうか?。彼らも人間です。きっとネガティヴな気持ちになる事はある筈です。
呪文その1:ダカラコソデキルコト
ポジティブ思考の達人と思われる武田 双雲さんが「ポジティブの教科書:武田 双雲:主婦の友社」で、面白い事を書かれています。
ネガティヴな言葉を思いついてしまったり、ついつい口から出てしまった時に、唱えると効果がある呪文があるそうです。
(画像URL:illust-AC 様:acworksさん)
その1つ目が「ダカラコソデキルコト」の呪文(笑)。
困ったことが起きた時にこの呪文を唱えると、一見不利な状況でも「どうすれば、楽しめるのか」と前向きに考える事ができます。また「この状況下で、本当に1つも良いことは無いのだろうか」と視点を変える事も可能です。
その結果、必要以上に落ち込む事が無くなり、立ちはだかる問題の突破口を見つける事が出来るのだそうです。
例えばあなたが素晴らしいアイデアを思いつき、一生懸命に企画書を作成したとしましょう。そして勇気を出して「今度XXXという企画をやってみたいんです」と上司に申し出ました。
ところが、上司は企画書をチラっと見ただけで「費用対効果が見えない。リスクが大きすぎる。ダメダメ」と否定します。
「ちくしょう。俺が徹夜で作った企画書を、ろくに読みもしないで否定しやがって!」とネガティヴが気分になりますよね?(笑)。
そんな時に「ダカラコソデキルコト」と呟いてみます。そうすると
- それだけ新規性がある証拠だ。上手く行けばボロ儲けだ とか
- 別の先輩や上司に相談してみよう とか
- 理解してくれない会社を辞めて、独立して成功するチャンスかも とか
- 作った企画書を、飢えたヤギにあげる事ができる(笑)
など、いろいろな事を思いつくのではないでしょうか?。
『成功者のひとりごと。「そうしたい。必ずできる」。敗北者のひとりごと。「やらなければならない。でも、できない」』
デニス・ウェイトリー:自己啓発家
これは、なかなか使えそうな呪文です(笑)。
呪文その2:聖なるxxx
武田さんは、さらにこんな呪文も紹介してくれています。それは「聖なるXXX」の呪文です(笑)。
先ほどの呪文はネガティヴな言葉の後ろに付けました。今度の呪文は、言葉の前に付けます。
- 渋滞や事故で、なかなか動かない電車には、「聖なる動く箱」
- 買ってみたら、思いの外おいしく無かった食べ物には「聖なる食べ物」
- 上司から押し付けられた面倒な仕事には「聖なるクエスト」
「聖なる」の他にも、「伝説の」とか、「勇者の」という呪文にも、同じような効果があります(笑)。
別にネガティヴな状況じゃなくても、いいんです。日常のいろいろな物の前につけてみると、ありふれた物が、なんだかワクワクするアイテムに変身します。
- 聖なるドライヤー
- 伝説の教科書
- 勇者のかばん
あまりマジメに考えすぎずに、軽い気持ちで、鼻歌まじりに付けるのがポイントです。
電車が遅れていても
「俺はいま、伝説の動く箱に乗っている。超古代のロストテクノロジーで動作するだけの事はある。簡単には動いてくれない・・・」
なんて言ってみるだけで、なんだか楽しい気分になりませんか?。
『人間というものは、気分が大事です。気分がくさっていると、立派な知恵才覚を持っている人でも、それを十分に生かせません。』
松下 幸之助:松下電器産業創業者
執着を手放す
無意識の力は、意識の力よりも、はるかに強力です。
「ピンクの象を想像しないでください!」。そう言われると、頭のなかでピンクの象がパォーっと走り出します(笑)。
(画像URL:illust-AC 様:かよさん)
普段の生活でも、人前で話をする時に「緊張するな!」と思えば思うほど、心臓がバクバクした経験をお持ちの方が見えるのではないでしょうか?。
意識して「考えないでおこう」と思っても、無意識には勝てないのです。別の言い方をすると「考えないでおく事」や「緊張しないでいる事」に執着しているせいだとも言えます。
無意識のうちに、自分が執着しているものが意識を打ち負かし、思い(意識)とは逆の結果を招くのです。
だから、大勢の目の前で話をする時は、会場にいる人をジャガイモだと思えとか、大勢にではなく、最前列にいる1人に向かって喋るつもりで語れなんて言いますよね。これは「大勢の前にいる。上手に喋らなければ」という執着を手放すためです。
執着しているから、思い通りにいかないと気が滅入ります。コダワッているから、少しの違いも許せません。緊張します。イライラします。気分が悪くなります。ネガティブになってしまいます。
「やれる!、いける!」と自分を信頼する気持ちは大切です。
その一方で、(やや逆説的ではありますが)コダワリや執着を手放す事が、心をラクにし、ネガティブな気分になる事を避けるのに役立つのではないか、と思えます。
そうはいっても「執着してしまう」という私のような方(汗)には、ゆるキャラのように「ゆるく」考えてみるのがオススメです。
(画像URL:サンリオ 様:ぐでたま)
例えば
- やれても、やれなくても良いけど、やれた方が楽しいかな とか
- お金が無くても幸せだけど、もしあったら嬉しいな とか
- 日頃の自分も好きだけど、少しだけポジティブになれたらいいな など
ゆるく考えてみると、なんだか心がラクになって、優しい気持ちになれます。
人生は思い通りにいかない。だからこそ面白い。
その程度にゆるく考え、真剣に生きながらも深刻にならず、穏やかな気持ちで過ごす。世の中のポジティブな達人達は、そんな心境なのかもしれません。
ネガティブでもポジティブでも良い。焦らなくてもいい。あなたも自分を縛っている気持ちを少しラクにしてみませんか?。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:すこしユルク考えてみる
今日の箴言:
デニス・ウェイトリー:自己啓発家
松下 幸之助:松下電器産業創業者
今日の書籍:ポジティブの教科書:武田 双雲:主婦の友社
今日の写真:photo-AC 様:acworksさん