沈黙は金、雄弁は銀

こんにちは、MSLABOです。

私はたいそう「おしゃべり」な人間です。話し好きなんですね。話し下手の人には「うらやましい」などと言われますが、当の本人にはおしゃべりな事での悩みもあったりします。

おしゃべりの悩みあなたの周りにも話し好きでおしゃべりな人がいませんか?。私は、どちらかというとウルサイ程のおしゃべりさんです。

先日も、とある作業場所におじゃました際に「あの人、元気だよねー(うるさいよねー?)」などと言われました(笑)。寡黙な人や、人と話をする事が苦手な人にとっては、ポンポンと言葉が飛び出す様子が信じられないようです。

口の悪い先輩からは「おまえは口先だけで生きている」なんて皮肉を言われることもあります(それはないでしょ・・・先輩!)。でもそんな「おしゃべり」さんにも悩みはあるんです(汗)。

それは「人の話をじっと聞くのが苦手」な事です。ついつい自分ばかりしゃべり過ぎてしまう。相手の話が聞けない。相手の話を聞きに行った筈が、いつの間にか相手が黙りこんでいる事もあります(汗)。

双方がなにもしゃべらない「間(ま)」が苦手なんですね。特にあまり親しくない人としゃべる場合は、会話と会話のあいだの数秒がものすごく長く感じてしまい、なんだか不安になってしまうのです。

だから、ついつい「言葉」で「間(ま)」を埋めようとしてしまう・・・。

こういうのを漫才では「マヌケ」といいますよね。まさに口先で人を笑わせる「しゃべり」の達人は、言葉と言葉の間にある「なにもしゃべらない時間=間(ま)」の重要性を熟知しているようです。

そういえば昔、誰かから「音楽とは、音を並べ立てて奏でるものではない。音と音のあいだにある間(ま)を楽しむものだ」と聞いたことがありますが、会話にも同じことが言えるのかもしれません。人の話を聴く

『人には口が一つなのに、耳は二つあるのは何故か。それは自分が話す倍だけ他人の話を聞かなければならないからだ』
古書 ユダヤの格言

偉人と呼ばれる人たちには「聴き上手」な方が多いといいます。相手の話を良く聞く事で学びを得たり、相手に合わせた行動をとることができるからこそ、成功するのかもしれません。

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(画像URL:illust-AC 様:ユキオさん)

ポジティブの教科書:武田 双雲:主婦の友社」には、人生を前向きに生きるための素晴らしい話が沢山収められています。その中にも「聴き上手」になるための話が登場します。

武田さんによれば、聴き上手になるオススメの方法は「沈黙」することなのだとか。

誰かから「こんな事があったんですよ」とか「私はXXXだと思うんですよね」と言われた時、「それ私も知っています」とか「そうじゃないと思いますよ」なんて即座に受け答えをせずに、まずは黙って聞きながら「うなずく」のだそうです。

それが誰かの悪口やネガティブな話題である場合は別です。そうではないなら、「そうそう、でさー、自分の場合はね」なんて返答したくなる所を、ぐっと我慢する。

私のように「沈黙する時間」が我慢できない人にとっては、けっこうハードルが高そうです(汗)。

黙って話を聴く、うなずく、相手の話を受け入れると言われると、私などは、それは相手に譲歩することだ、相手の言葉に従うことだと勘違いしてしまいますが、そうではないようです。

相手には相手の価値観があり、受け止め方がある。自分には自分の価値観があり、受け止め方がある。多くの場合、どちらか一方が正解でもう片方が不正解ということはない。ただ、この人はそう感じているんだ、そう考えているんだと受け止めてあげるわけです。

好奇心を持つ武田さんは「聴き上手」になるためのポイントは「相手に好奇心をもつこと」だと書かれています。聴くという字には「心(こころ)」という字が入っていますが、相手に関心好奇心を持って話を聴くことが大切なのだそうです。

そして「他人に好奇心」をもって話を聴くだけではなく、自分の内なる声(潜在意識)にも関心をもって聴き上手になることが大切だと書き加えられています。

自分の気持ちや感情に素直になる。湧き上がってくる気持ちに流されたり、抑えこんで我慢するのではなく、そういう気持ちがある事に関心を示す。

相手の話を聴くことが相手に譲歩する事ではないように、自分の感情に流されるのではなくて受け止めてあげるわけです。

『人生を楽しく、明るく生きるコツは何かと問われれば、その答えは「好奇心」です。少しも難しいことはありません。心のチャンネルをちょっと切りかえるだけなのです。』
斎藤 茂太 斎藤 茂太:精神科医

心の声に応える私事で申し訳ないのですが、このたび20年以上務めた会社を辞める事になりました。辞めることを伝えると、数人の同期仲間が送別会を開いてくれました。

入社して20年以上たつと、バブルに乗じで入社した沢山の仲間も、いつの間にか数を減らしています。ある者は出世し、ある者はウダツが上がらずに、ある者は会社を去り、それぞれ立場が変わっています。

そんな同期には、社内で出会っても挨拶さえしない人もいます。そのような中で、入社した頃と変わらずに語り合い、笑い合える仲間がいる事は本当に奇跡のようです。

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(画像URL:illust-AC 様:kotobukingdomさん)

送別会が終わった後、その中の1人(Kくん)から個人的にメールをもらいました。彼は口下手で、人と話すのが苦手な性格です。そんなKくんは、入社した時に見知らぬ人に囲まれて、周りの人に話しかけられずに、馴染めなくて困っていたそうです。

私はすっかり忘れていましたが、そんなKくんに始めて声をかけたのが自分だったそうです。Kくんにしてみれば、たいそう嬉しかったようで、それをキッカケに仲間と打ち解けあうことができたのだとか。

そして、その時仲良くなった仲間とは、20年以上たった今でも集まりあい笑い合う事ができています。

彼はその事を今でも恩義に思っているようで、私の事を「生涯の友達だ」と書いてくれました。「会社を辞めても連絡を取り合いたい」とも書いてくれました。メールを読みながら、思わず涙がでました。

おしゃべりな事も、意外と人の役に立つことがあるのだと思うとともに、人に心を開いて関心を示すことが大切なのだと、改めて考えさせられました。

「沈黙は金、雄弁は銀」と言いますが、おしゃべりという特徴を活かしつつ相手の話にも耳を傾け、他人と自分の心に関心を絶やさないようにしなければと気付かせて頂きました。

名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:相手と自分の心の声を聴く
今日の箴言:
ユダヤの格言
斎藤 茂太:精神科医
今日の書籍:ポジティブの教科書:武田 双雲:主婦の友社
今日の写真:illust-AC 様:麦さん

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