GButtonのラベルを装飾するには(G4P)

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 カテゴリー:GUI

GButtonのラベルを装飾するには(G4P)

【概要】

PROCESSINGにGUI用のライブラリであるG4Pを追加する事で、(種類は多くないですが)簡単にGUI部品を表示する事ができるようになります。

G4Pのインストールについては「GUIを扱う準備をする(G4P)」記事を参照してください。

より詳しく知りたい方は、下記公式サイト様などを参照して下さい。

G4Pで扱えるボタンには

  • 普通のボタン(GButton)
  • 画像ボタン(GImageButton)
  • トグルボタン(GImageToggleButton)

の3種類があります。

この中で「ラベル」が扱えるのは普通のボタン(GButton)のみです。ラベルは、デフォルトでは、文字領域の左右中央、上下中央に配置されます。

(画像URL:illust-AC 様:アルパッカさん、文字:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 様:IPAフォント

文字領域の中で、ラベルの表示位置を変更するには、GButtonの親クラス(GTextIconBase)が持つsetTextAlign メソッドを使います。

またボタン作成時に与えたラベルを変更するには、setText メソッドを使います。

ラベルを強調文字にするにはGButtonの親クラス(GTextBase)が持つsetTextBold メソッドを、斜体(イタリック)にするには setTextItalic メソッドを使います。

 

【詳細】

ラベル配置

配置命令

void  setTextAlign(   GAlign   horz,  GAlign  vert  ) ;

horz : 水平位置 GAlign.LEFT、CENTER、RIGHT の何れか
vert : 垂直位置  GAlign.TOP、MIDDLE、BOTTOM の何れか

setTextAlignメソッドで、文字領域におけるラベルの配置を変更可能です。

デフォルトの位置は GAlign.CENTER、GAling.MIDDLE です。デフォルトのままで良い場合は、デフォルトで良い方のパラメータに null を与えます。

以下は水平位置がCENTER指定で、垂直位置をTOP、MIDDLE、BOTTOM と変化させた様子です。

(画像URL:illust-AC 様:アルパッカさん、文字:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 様:IPAフォント

以下は垂直位置がMIDDLE指定で、水平位置をLEFT、CENTER、RIGHTと変化させた様子です。

(画像URL:illust-AC 様:アルパッカさん、文字:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 様:IPAフォント

ラベルの水平位置は、文字が回り込んだ際の「寄せ」にも影響を与えます。

以下は水平位置がLEFT、CENTER、RIGHTの時、長い文字列を回り込ませた例です。表示の違いがわかると思います。

(画像URL:illust-AC 様:アルパッカさん、文字:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 様:IPAフォント

 

ラベル変更

ラベル設定void  setText (   String  text  ) ;

text: 文字列

ボタン作成後に、ボタンに表示するラベルを変更します。引数に空文字または null を与えると、ラベルを消去してアイコンだけにすることも可能です。

 

強調

強調void  setTextBold ( ) ;

void  setTextBold ( int start, int end ) ;

start : 開始位置
end  : 終了位置

ボタンに表示するラベルを強調表示(Bold)にします。

開始位置は0オリジンです。先頭の文字から強調表示したい場合は0を与えます。一方、end は1オリジンです。先頭の文字から2文字だけ強調表示したい場合は2を与えます。

引数を省略すると、ラベル全体を強調表示にします。

 

斜体

斜体void  setTextItalic ( ) ;

void  setTextItalic ( int start, int end ) ;

start : 開始位置
end  : 終了位置

ボタンに表示するラベルを斜体表示(Italic)にします。使い方は強調表示命令と同じです。

強調表示と斜体表示を両方かけたい場合は、それぞれの命令を発行します。例えば下記は

とした結果です。

(画像URL:illust-AC 様:アルパッカさん、文字:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 様:IPAフォント

 

プレーン

通常表示void  setTextPlain( ) ;

ラベルにかけられた強調や斜体効果を取り消します。文字位置を指定して取り消す事はできません。

 

【その他】

なし

 

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サンプルプログラム

ラベルの位置を変更する例:

setTextAlign 命令で、ボタンのラベル位置を変更しています。文字が右寄せになっているのがわかると思います。

<出力サンプル>

(画像URL:illust-AC 様:アルパッカさん、文字:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 様:IPAフォント

 

強調表示と斜体表示の例:

ボタンのラベルに強調表示と斜体表示を行っています。ラベルに日本語(漢字)を利用する場合、フォントによっては強調や斜体効果が目立たないものがあります。

<出力サンプル>

(画像URL:illust-AC 様:アルパッカさん、文字:IPA 独立行政法人 情報処理推進機構 様:IPAフォント

 


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