こんにちは、MSLABOです。
春は桜の季節です。そして新しく会社や学校に通い始めた新人や新入生を見かける季節でもあります。今回は、そんな新人さんに送る記事です。
今日のポイント
最初の1年は免罪符期間
毎年この時期にフレッシュな新人さんを見かけると、「自分にもあんな時期があったなぁ」と遠い目になります(汗)。
新人は当たり前ですが、(先輩に比べて)仕事ができません。その会社のルールにも不慣れです。多くの人にとって「初めて経験する仕事、初めて通う会社」ですから、右も左もわからなくて当然ですね。
会社によって、書類の書き方1つ、あいさつの仕方1つが違います。電話の受け答えさえマトモにできないでしょう。先輩のように軽やかに仕事ができずに、不安な気持ちになる人もいるのではないでしょうか?。
(画像URL:illust-AC 様:麦さん)
でもそれは「当然」なので、全く気にする必要はありません。
第一、先輩やあなたの上司だって、(おそらく)新人がいきなりバリバリ活躍できるなんて期待していません。ちょっとマゴツイているくらいが、新人らしくて、可愛げがあって良いのです(笑)。
大切なことは
- 失敗を恐れるあまり、消極的にならない事 そして
- 知らない事を「わかりません」と言う勇気をもつ事
です。
(今は)知らない事、(今は)わからない事、(今は)できない事は「恥」ではありません。特に新人であれば当然なのです。
だから「知ったかぶり」や「わかったふり」をしないで、知っている人や経験者(先輩)に「わかりません、教えてください」と頼めばよいのです。わかるまで、納得できるまで、妥協せずに取り組むことが大切です。
失敗しても当然なのです。むしろ積極的に何でも実行して、失敗してみるくらいの気持ちが調度良いとさえ思います。
『実際にはできないことを、できるようなふりをしてはいけません。まずできないことを認めて、そこからスタートするのです』
稲盛 和夫:実業家
例えば、電話の受け答えを例に考えてみましょう。
新人ですから、社内の人であっても顔と名前が一致しないなんて事は良くありますよね。
そこでビビって、外からかかってくる電話に出ないのは、ちょっと残念です。ここは1つ勇気をだして、積極的に電話を取ってみましょう。
あなた:「はい、YYY株式会社です」
相手 :「あー、XXX商事のAです。Bさんは見えますか?」
あなた:「(えっ・・・Bさん・・・えっと誰だっけ?)・・・少々お待ち下さい」
(画像URL:illust-AC 様:麦さん)
ここでさっそく学べる事があります。
電話の受け答えをスムーズに行うには、自分の部署の座席表や間取りを頭に入れておくべきだという事です。記憶するのが苦手なら、印刷して机の上に置いておけば良いのです。
また社内のBさんはXXX商事と取引している事もわかります。休憩時間にXXX商事のホームページを見れば、それがどんな会社かも理解できるでしょう。
その情報を元に、こんどBさんと話をする時に
「先輩。XXX商事ってZ商品を扱っている会社なんですよね?。うちと、どんな関係があるんですか?」
なんて、さり気なく会話に繋げれば、「お、この新人、面白いヤツだな」と思ってもらえるかもしれないのです。
最初の1年目は、どんどん積極的に動く事で「覚えること」が沢山あります。ぜひ頑張ってください。
会社は学校ではない
ですが忘れてはいけない事があります。それは「会社は学校ではない」という事です。先輩は、あなたの先生や教師ではありません。
学生時代、私達の周りには常に教えてくれる「先生」がいました。
先生はある意味、自分や自分の親がお金を払って雇った人であり、自分はお客様だったのす。だから、あなたにヤル気がなかろうが、出来が悪かろうが、先生には「教える義務」がありました。それが先生の仕事だからです。
でも会社は違います。あなたは給料をもらう側、つまり誰かにサービスを提供する側になりました。
先輩にお金を払って教えてもらうのなら話は別です。けれど普通はそんな事はしませんよね?。つまり、先輩はあなたに雇われた教師ではないので、「教えない自由」があるという事になります。
「わかりません。教えて下さい」と言いなさいと書きましたが、相手はあなたに「教える義務はない」事を忘れてはいけません。あくまで「善意で教えてくれている」のです。
だから、本来は新人といえど「自分で学ばない」といけません。
(画像URL:illust-AC 様:きのこさん)
誰も教えてくれなくても当然なのです。周りの人の仕事を見て、感じて、マネをして、盗み出すくらいの気持ちであるべきです。
少々お説教臭くなりましたが、これは大切な事です。
私の勤めていた会社にも、2年目になっても、3年目になっても、いつも「指示待ち」な人がいました。教えても覚えないし、言われたことしかしないという感じでした。
こういう人は遅かれ早かれ、その会社に居場所がなくなります。
なぜなら会社とは
- あなたの時間や能力と引き換えに、あなたに給料を支払う場であり
- あなたに能力がある事が前提で、雇っている組織
だからです。
あなたが家庭教師を雇うとして、「三流大学の人」と「一流大学の人」のどちらを雇いますか?。料理を作ってもらうとき、「包丁を初めて持つような人」と「3つ星レストランのシェフ」のどちらにしますか?。
考えるまでもありませんよね。あなたは給料をもらう側になったのですから、客から見れば、あなたが仕事ができる事、知っている事、わかっている事は当然なのです。
だから、誰がが教えてくれたり指示をしてくれなくても、自分でできるようにならなければいけません。
これを忘れないでください。
何のために働くのか
最後のアドバイス、それは「仕事は何のためにするのか?」を常に考え続ける事です。
あなたは今
- みんなが卒業と同時に就職するから とか
- 親が働けというから とか
- 働かないと、食べていけないから
といった理由で、就職したかもしれませんね。
その気持ちは良くわかります。オジサマもそうでしたから(笑)。
でも大切なのは、最初の動機ではありません。
どんな理由で働き始めたにせよ、またどんな仕事をしているにせよ、「何故働くのか、仕事は何のためにするのか?」を考え続けることが大切です。
『根源的な部分から仕事を考えてみてほしい。何のために生きているのか、何を働く目的にしたいのか。自分に合った仕事を考えるのではなく、生きがいを感じる仕事を探してみてほしい。』
佐々 淳行:元内閣安全保障室長
何年も何十年も会社に勤めていると、これを意識している人とそうでない人に、大きな差が生まれます。
サラリーマン時代、オジサマの周りには
- なんとなく、働いている人
- 目的意識もなく、働いている人
- 食べるためにしょうがなく、働いている人
が沢山いました。
そんな人達は、出世しているかどうかや会社での地位には関係なく
- 苦痛に満ちた顔つきをし
- 不満と愚痴とストレスを抱え
- 家庭生活や楽しいことに割く時間もなく
- 人生は苦しいことばかりだと嘆く
不幸な人が多かったように思います。
(画像URL:photo-AC 様:acworksさん)
何を隠そう、私自信がそうでした(汗)。
嘘だと思うなら、気軽に話せる場(飲み会)などで
「先輩、仕事は楽しいですか?。毎日幸せですか?」
と聞いてみれば良いでしょう。
満面の笑みを浮かべて、「おう!、当たり前だろ」と言ってくれるような人は、果たして何人いるでしょうか・・・。
『人生の大半は生活のために金を得るためであると思い込むのは、救いようのない馬鹿者である。』
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー:詩人、思想家
あなたは、あなたを幸せにするために働きます。
あなたは、周りの人を幸せにするために働きます。
私が思うに、この2つを両立させる事が大切です。
一方でも欠けているようではいけません。そうすれば不幸になるでしょう。これが25年以上働いて、オジサマがようやく気がついた事実です。
若くて前途がある新人も、少々クタビレた感じがあるオジサン、オバサンも、働くことの意味を考えなおすのに、春は良い季節だと思います。
あなたの人生が、幸せに満ちることを祈っています。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:生きがいを感じるために働け!
今日の箴言:
稲盛 和夫:実業家
佐々 淳行:元内閣安全保障室長
ヘンリー・デイヴィッド・ソロー:思想家
今日の書籍:なし
今日の写真:photo-AC 様:acworksさん