努力?、なにそれおいしいの?

こんにちは、MSLABOです。

幸せとは何でしょうか?。人により様々な答えがあると思います。しかし多くの日本人にとって、それは「安定した生活ができる事」なのではないでしょうか?。

今日のポイント

安定は幸せ?

オジサマ達の世代に比べて、今の若い人には安定志向を目指す傾向が少なくなったと言われています。ですが今でも「大企業に就職する事」や「有名大学に進学する事」は学生さん達の目標になっているのではないでしょうか?

思い返せば25年以上前、私もゲームプログラマーになる事をあきらめて、安定志向のもと「大手IT企業」へ就職する道を選びました。

ゲームプログラマーになる事をあきらめたのには様々な理由があります。ですが「ゲーム業界は不安定で、将来が不安だった」事が、その大きな理由だった事は否定できません。

頭の中に「大企業=安定=幸せ」という図式があったのですね。

企業
(画像URL:photo-AC 様:群青色のライオンさん)

あえて安定を目指さない人生

しかし世の中には、一流の大学を卒業しても官僚や大企業を目指すのではなく、「自分の好きな道(他人から見れば、とんでもない道:汗)」を突き進む猛者がみえるようです。

東京大学理学部を卒業したにも関わらず、プロポーカー選手として世界に挑戦している木原さんが書いた本「たった一度の人生は好きなことだけやればいい!:木原 直哉:日本能率協会マネジメントセンター」を読ませていただきました。

トランプなどで遊ぶあの「ポーカー」です。

木原さんはポーカーで賞金を稼ぐプロです。彼は2012年に開催されたポーカーの世界選手権大会(WSOP2012)で、日本人選手として始めて優勝し、高額な賞金を獲得したトッププレーヤーです。

そんな彼を見て、「なぜ東大を卒業したのに、ポーカーなんていうヤクザな世界を選んでいるのか・・・」と多くの方が口にするのだそうです。まぁ、わかりますよね・・・。でも木原さんは「一流大学を出て、一流企業に入るのが幸せとは限らない」と語ります。

木原さんは書籍の中で、幸せに生きるためには安定志向に依存せずに、自分の大好きなことをやり続けることが大切だと書かれています。

才能よりも必要なもの

自分の好きなことで食べていくと聞くと、「そんなのは特別な才能に恵まれた一部の天才の事だ」という意見がでます。確かに才能は大切です。私も同じことを考えました。

では、一流のポーカー選手である木原さんは、どのように考えているのでしょうか?。

木原さんはこれを説明するために、漫画家の例を出して次のように問いかけています。「漫画家として成功するために、大切な資質は何だと思いますか?」と。

みなさんは何だと思いますか?。いっしょに考えてみてください。

  • 漫画家というくらいですから、絵が上手な事でしょうか?。
  • あるいは面白いストーリーを考えつく能力でしょうか?。
  • はたまた、どんな話でも面白く読ませる構成力でしょうか?。

 

どれも大切な資質だと思います。これについて、木原さんは次のように書かれています(要約しています)。

「漫画の世界で超一流と呼ばれる人には、手塚 治虫さんや鳥山 明さんがいます。いま売れっ子と呼ばれている漫画家の中には、彼らよりも絵がうまい人や、面白いストーリーを思いつく人は沢山いるでしょう。」

「でも、手塚 治虫や鳥山 明と同じような超一流の漫画家になれる人は限られています。なぜなら超一流と呼ばれる人たちは、寝食を忘れるくらいマンガが好きで、マンガにのめり込める人だからです。」

本気で成功したいと思うなら、才能を持っているのは当然。

それよりも、(つまり才能以上に)その才能を伸ばすための努力が苦にならない、いや努力そのものが楽しいと思えるくらい、その分野が好きであることが必要だというのです。

徹夜
(画像URL:photo-AC 様:acworksさん)

そうでなければ、超一流を目指すための努力や障害を乗り越えられないと木原さんは書かれています。

一流のポーカー選手に満足せず、超一流の選手を目指して活動している木原さんの言葉には、重みが感じられます。

『本当に好きなら苦労はいとわない。苦労が苦労ではないからである。苦労したくないなら、結局それほど「好きではない」のである。』
養老 孟司 養老 孟司 解剖学者、東京大学名誉教授

成功しなければ意味が無い?

好きな分野で成功するのは、100人に1人程度だと言われています。

好きなことに取り組んでもヒット作がでなければ、アルバイトなどをして細々と食いつなぐしかありません。

当然、サラリーマンを選んだ同級生よりも収入が大きく減る事になります。安定した生活や出世、それなりの年収や地位が人生の成功と考える人には耐えられませんよね。

それでは、そんな100人に1人の成功を夢見る行為は愚かな事なのでしょうか?。それについて、木原さんはこう書かれています。

私はそうは思いません。(中略)例えメジャーになれなくて、大ヒットを出せなくても、安定した生活を得るために行きたくもない会社に行き、やりたくもない仕事をやる毎日より、よっぽど満足度は高いのではないでしょうか

『好きなこと、自分が真に楽しめることから始めるのが一番いいだろう。金持ちになれなかったとしても、満足することができるから。そして、自分の情熱を傾けられることに打ち込むのだから、きっと幸せになれる。これは、お金には換えられないことだよ。』
ジム・ロジャーズ ジム・ロジャーズ:投資家

好きなことで稼ぐためには、ラクに稼げるとか、大した苦労もないなどとは夢々考えない方が良さそうです。

  • たとえ稼げなくてもやりたいか?
  • お金を払ってでもやりたいか?
  • そのために努力する事が楽しいと思えるか

好きなことで幸せになる為には、こんな事がキーワードになりそうです。

『本当に満足を得たいのであれば進む道はただひとつ。それは自分が素晴らしいと信じる仕事をやること。さらに素晴らしい仕事をしたければ、好きなことを仕事にすること。もし見つからないなら、探し続けること。決して諦めて落ち着かないこと』
ステーヴ・ジョブズ スティーヴ・ジョブズ:実業家、Apple創業者

あなたはどうしますか?。

いま携わっている仕事を好きになってしまう!というのも手です(笑)。

私は、自分の好きなことを探し、それに全力を傾けたいと思っています。だって、そのために25年以上も回り道をしてサラリーマンを辞めたのですから。

名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:好きな事に全力を!
今日の箴言:
養老 孟司:解剖学者、東京大学名誉教授
ジム・ロジャーズ:投資家
スティーブ・ジョブズ:実業家、Apple創業者
今日の書籍:たった一度の人生は好きなことだけやればいい!:木原 直哉:日本能率協会マネジメントセンター
今日の写真:illust-AC 様:にくべさん

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