こんにちは、MSLABOです。
やりたい事を仕事にできたら良いのに。それで成功できたら素敵だな・・・。あなたもそんな事を考えた事はありませんか?。私は・・・ありますね。というかそんな思いに毎日悩んでいます(汗)。
やりたい事を仕事にしている人って素敵だと思いませんか?。例えば野球やゴルフの選手。芸能人や俳優。料理人。漫画家や小説家。他にもいろいろとありそうですが、成功しているかどうかに関わらず、そんな人は輝いて見えます。
毎日、生活のために満員電車に揺られながら通勤し、面白くもない仕事を行うのは苦痛です。嫌な上司や客にペコペコし、我慢をして、どっと疲れてしまいます。「できれば、やりたい事を仕事にしたい」と思います。ですがそう思うと、不安が黒雲のように湧き上がってきます。
不安といえば、「やりたい事」をやって生活できるかどうかが不安です。やりたい事を仕事にできる人は、特別な才能や環境、運に恵まれた人だと思います。小さい頃から夢に向かって努力をしている人かもしれません。
そんな努力をしてきたわけでもなく、才能や運も持ち合わせていない自分が好きな事を仕事にすれば、失敗して貧乏真っ逆さまのような予感がします。自分の夢を追いかけるだなんて勢いのある若者ならいざ知らず、中年真っ盛りのオジサマが考える事じゃない・・・。
やりたい事を仕事にして成功すれば、こんなに良いことはありませんよね。でも失敗したら・・・借金、貧乏生活、一生独身、一家離散、離婚、破産、最悪の場合は自殺・・・暗い未来が頭を埋め尽くし、「人生を棒に振ってしまいそう」な思いになります。
でも、やっぱり現実の会社や仕事は辛い・・・。心は前(夢)に向かって進もうとしますが、頭(思考)は自分を後ろ(現実)に引き戻そうとする。前後に引っ張られて、なんだかバラバラになりそうで、ため息だけが出ます。
はい。これ、自分の事ですね(汗)。
そんな悩みに苦しむ私達のために、「「天職」がわかる心理学:中越 裕史:PHP研究所」で中越さんは、様々な話を紹介して勇気付けてくれます。そんな話の1つに「if(イフ、もし)の世界」があります。
「もし、あなたが現在の記憶を持ったままで生まれ変わったとしたなら、あ なたは次の人生で、どんな事をやってみたいですか?」
これがifの世界です。
ドラえもんに「もしもボックス」という「if」を体験できる未来の道具が登場しますが、まさにそんな感じです。「もしも現在の記憶を持ったままで生まれ変わったとしたら、どんな仕事をするか」、みなさんも一緒に考えてみてください。
(画像URL:川崎市 藤子・F・不二雄ミュージアム 様)
今度こそは小さいころから夢に向かって努力をして
●大舞台で踊るバレリーナになりたい。
●いやいや、漫画家になりたい。
●自分なら音楽活動で全国ツアーを開くミュージシャンになりたい。
●漫才師になって、沢山の人を笑わせたい。
人によって様々な夢が思いつく事だと思います。
私なら・・・小説家(ライター)かゲームクリエィターになりたいですね。感動するSF大作を書いたり、あっと言わせる面白いゲームを作って、「すごい」と言われたい。自分の作品を通してみんなが楽しむ姿を見てみたいです(笑)。
記憶を持ったままで生まれ変わる(若返る)というのがポイントです。10代の若者に戻れる。中途半端に年をとり、適当な人生を送ってきた自分では、とても夢なんて追いかけられそうにない。でも家族や結婚や借金などのシガラミがない若者に戻れたなら・・・。
さて、そんな「ifの世界」には、実はこんな続きの質問があるのです。
「もしも、あなたは前世の記憶を失っているだけで、いまの人生こそが、やり直した2度目の人生だったとしたら・・・?。あなたは、今の人生で何をすべきだと思いますか?」。
ズガガーン。な、なんですとー。今が1度目じゃなくて2度目の人生だったらですって!?・・・うーむ・・・(絶句)。
中越さんは本の中で次のように書かれています。「2回目となる人生でも(中略)夢に挑戦せずに、死を迎えたいですか?。2回目の人生でも、自分のやりたい事から目をそらして生きていきますか?」。
そして、こう続けています。
「自分の人生を変えたいのなら、いまこの人生を変えるしかありません」。
『仕事でいちばん大事なことは、何より好きなことをやることです。やりたいことができるのは、お金や尊敬、地位を得るよりも、価値があることです』
中島 義道:哲学者
また私は、中越さんが本の中で紹介されている次の話に、頭を棒で殴られたような衝撃を受けました。それは、こんなお話です。
その話は、今はもう解散した「とある劇団」の話。
若いころ役者になりたいという夢を抱いて活動した劇団員たちも、それなりの年齢となり、生活のために演劇以外の仕事に就いていきます。そんな中、曽田という元劇団員だけが、ひとりだけ演劇を続けています。
曽田が地元に帰って、昔の劇団仲間と出会い、「なぜ、儲かりもしない演劇を続けているのか?」と聞かれた時に、こう言うのです。
「ま、サラリーマンやって中途半端に人生、棒に振るなら、役者やって、力一杯、棒に振った方がいいかなって思ったんだ」(リレイヤーⅢ、(著)鴻上 尚史、小学館)
ぐはぁ・・・。やられました。
サラリーマンのような「そこそこ儲かるけど、楽しくない」人生は安泰なんだって思っていました。でもよくよく考えて見れば、そんな人生は中途半端に人生を棒に振っているのかもしれません(汗)。
サラリーマンが悪いとはいいません。
それを楽しんでやっている方だって見える筈ですから。でも、もしも「いやいやサラリーマン」をやっているのであれば、それは「中途半端に人生を棒に振っている」と言われても返す言葉がありません。
『一生を棒にふって人生に関与せよ』
高村 光太郎:詩人、彫刻家
偉人も上記の言葉で
「安穏とした人生を選ばずに、自分の持てる力と時間を使って、積極的に生きなさい」と述べています。
どうせ棒に振るなら、豪快なホームランをかっとばせるくらい全力で振ってみる。中途半端な気持ちで苦しみながら生きていくくらいなら、そういう人生もアリかもしれません。
あなたはどうしますか?。
我慢して、耐えて、「中途半端に人生を棒に振り」ますか?。それとも他人の目など気にせずに、全力で豪快に振ってみますか?。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:どうせ振るなら全力で行こう!
今日の箴言:
中島 義道:哲学者
高村 光太郎:詩人、彫刻家
今日の書籍:「天職」がわかる心理学:中越 裕史:PHP研究所
今日の写真:illust-AC 様:フリーカットさん