こんにちは、MSLABOです。
夏も終わりに近づきましたが、今回は夏好例?のちょっと不思議な話を紹介したいと思います。みなさんは「サードマン現象」というものを聞いた事があるでしょうか?。
「サードマン現象」とは、特定の状況下で「そこにはいない何者か(サードマン)の気配を感じる事」です。・・・と説明しただけでは、よくわかりませんよね?(笑)。
例えば登山家などがエヴェレストなどに単独登頂する際。厳しい環境下で一人ぼっちで登坂している時に、自分以外の誰かの気配をリアルに感じる事があるそうです。時にはその誰かに励まされ、会話を交わし、身に降りかかる危機的な状況を脱出する事もあるのだとか。
それはタダの思い込みとはいえないほどリアルで、休憩時に手持ちの食料を2等分して分け与えようとした例さえあると言います。
「奇跡の生還へ導く人:(著)ジョン・ガイガー、(訳)伊豆原 弓:新潮社」には、著者が実際に取材をしたり調査を行った膨大な数のサードマン現象の事例が紹介されています。
例えば大西洋横断飛行で有名なチャールズ・リンドバーグの事例。彼は1927年に「スピリット・オブ・セントルイス」と名づけた単発単座のプロペラ機で、ニューヨークとパリの間を飛び、単独による大西洋無着陸横断飛行という偉業を成し遂げました。
(写真URL:Wiki「チャールズ・リンドバーグ」記事 様)
パリの上空に差しかかった時、「翼よ、あれがパリの灯だ!」と語ったという伝説があります。この言葉は有名ですので、みなさんもどこかで聞かれたことがあるかもしれませんね(もっとも実際には、この言葉をリンドバーグは語っていないと言われています)。
単独での大西洋横断飛行は33時間以上にも及びました。飛行開始から22時間が過ぎた頃、リンドバーグは飛行機の胴体部分に「別の存在」がいる事に気がつきます。別の存在はリンドバーグに助言を与えたり励ます為に来た友好的な存在だと感じたそうです。
偉業を達成した後、リンドバーグはイブニングポスト誌の取材に次のように語っています。「私は幽霊を信じたことはないが、あの日あれほど長時間にわたって一緒にいた人影をどう説明したらよいのだろうか」。
このような事例は南極などの極地に挑む探検家や、エベレストなどの高山を登る登山家、宇宙飛行士や、海などで遭難し長い間漂流をした人々などからも報告されているそうです。また戦争や事故で家族をなくした人たちからも報告される事があるようです。
サードマンは高いストレスや単調作業、あるいは極地や高山などでの極限状態で、脳が見せる幻覚だという説があります。人間の脳みその側頭葉に刺激を加えると幻覚を見ることがわかっているそうで、高いストレス下で側頭葉が麻痺した結果、現れた幻覚だというわけです。
(画像URL:Wiki 「大脳皮質」記事 様)
先の著書では、この他にも幾つかの仮説が提唱されています。何れも実際に何者かがいたわけでは無く、意識のトラブルが引き起こした現象だとされています。
サードマンとは異なりますが、実は私にも「ちょっと奇妙な体験」があります。
かれこれ15年以上前の話になります。私達夫婦が結婚を決めた時、私の母方の祖父が病院で昏睡状態に陥っていました。高齢によるものでしたが、今日明日とも知れない状況でした。
私の母は、私達の結婚式の日と祖父の葬式の日が重ならないかとたいそう心配したそうです。後日聞いた話ですが、寝たきりの祖父に「孫の結婚式が終わるまで、待っていてやってください」とお願いをしていたそうです。
そんな事とは知らず、なんとか無事に結婚式を済ませ、疲れて新居に帰り着いた日。新居には私達2人きりで、明日からは新婚旅行の予定でした。
2人でテレビを見ていると、テレビの音声に混じって「誰かが話しかけてくるような声」がします。どうやらテレビの方角からではなく、誰もいない隣の部屋からのようです。
私は違和感を覚えたものの、怖かったので「空耳に違いない」と思い込み、聞こえない振りをしていました(汗)。ところが妻が私に向かって言うのです。「ねぇ、何か聞こえない?。誰かが話しかけているみたい・・・・」。
ゾクリと寒気が走りました。「え、やっぱり聞こえた!?・・・」。テレビの音声を切って聞き耳を立てますが、何も聞こえません。
「おかしいね」と言いながらテレビをつけると、また「誰かが話しかけてくる声」がします。ボソボソと話す言葉は良く聞き取れません。それでも一生懸命聞き取ろうとすると、どうも私達に「しっかりやりなさい」と励ましているような内容に感じます。
再度テレビを切ると、声も止まってしまいます。恐る恐る声のした隣の部屋を覗きこみましたが、誰もいません・・・・。
ジリリリリ・・・その時部屋の電話が鳴り響き、飛び上がりそうなくらいビックリしました。それは今しがた祖父が亡くなった事を知らせる電話でした。
…
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ジョン・ガイガーの本によれば、サードマンは困難に出会った人を励まし、勇気を与えるために出現したと報告されています。私の場合も、声の主が祖父だったのかどうかはわかりませんが、その声が確かに私達を励ましてくれているように感じました。
そして体験をした私自身の感想としては、「テレビの音声とは明らかに異なる、とても幻聴には思えない声」だった事は間違いありません。それに妻と2人で同時に聞いていますしね・・・。
『来る日も来る日もこの世的な雑用に追いまくられていると、背後霊の働きがいかに身近なものであるかを実感することは困難でしょう。しかし事実、常にまわりに存在しているのです。あなた一人ぽっちでいることは決してありません』
シルバー・バーチの霊訓(六):(編)S・フィリップス・(訳)近藤 千雄:潮文社 より
世界3大霊訓と呼ばれるシルバーバーチの霊訓にある言葉です。
私には何が真実であるのかを判断する十分な知識や経験はありません。しかし、霊的でミステリアスな物が、全て脳の見せる錯覚であるとも思えません。
サードマンや霊でさえ、生きている私達を励ますことができるのだとしたら、今まさに生きている私達が、自分の大切な人や友達を励ませないわけはありませんよね。
『自分を元気づける一番の方法は、誰か他の人を元気づけることだ』
マーク・トウェイン:小説家(トム・ソーヤの冒険より)
誰にでも辛い時や落ち込む時があります。
そんな時、友達や親しい人がかけてくれる優しい言葉は、何者にも代えがたい暖かさと元気を取り戻す力を与えてくれます。
あなたの中にも私の中にも「霊」や「精神(心)」があって、互いに支えあったり愛しあう事ができるのですから、ちょっとした勇気を出してあなたの周りを励まして明るくしてみませんか?。
そんなあなたを、あなたの背後霊も喜んで見ているかもしれませんよ。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:共に励まし、助けあおう!
今日の箴言:マーク・トウェイン:小説家
今日の書籍:
奇跡の生還へ導く人:(著)ジョン・ガイガー、(訳)伊豆原 弓:新潮社
シルバー・バーチの霊訓(六):(編)S・フィリップス・(訳)近藤 千雄:潮文社
今日の写真:illust-AC 様:kumiさん