こんにちは、MSLABOです。
今、会社の都合で東京に単身赴任をしています。家族と離れて1人で部屋にいると寂しいので、休日は外に出かけることにしています。
映画館で実写版の「シンデレラ」を見てきました。
以前シンデレラの記事を書かせて頂いたこともあり、映画館に足を運ぶことにしました。
(映像URL:Disney Movie様)
基本的にはディズニーのシンデレラをベースにした内容なのですが、映像が非常に美しく、シンデレラが魔法で鮮やかなドレス姿になるシーンや、お城での舞踏会のシーンには、思わず見とれてしまうものがありました。
そんな映画の中で、いくつか印象にのこる場面が有りました。
まずはシンデレラのお母さんが、病気で亡くなる前に彼女に語る内容。
母はシンデレラに「勇気と優しさを大切にし、精霊の力を信じる」ように言い残して世を去ります。
これが映画を貫くキーワードになるのですが、愛や優しさが大切だとはわかっていても、私達が日常生活の中で実践することは、なかなか難しいように思います。
例えば、映画館の帰りにアジアの恵まれない人たちに寄付を求める募金活動を行っている人たちがいました。沢山の人通りがあるにも関わらず、誰も寄付をしている人がおらず、これが現実なのかと寂しく感じました。
え、私ですか?。僭越ながら、すこしばかり寄付をさせてもらいました。募金活動が必ずしも素晴らしいとは言いません。ですが「愛や優しさ」は実践してこそ意味がありますよね。それに正直に言えば、シンデレラの映画を見終わった直後で「影響されていた」事もあります(笑)。
「優しさは、すごい力をもっているのよ」。そう語る母の言葉を素直に信じて、小さな動物や家の使用人に心を配り、明るさと優しさを忘れなかったシンデレラ。シンデレラに憧れる女性は沢山いても、優しさの力を信じて、勇気を出して行動しながら生きている人は、どれだけいるでしょうか?。
2番目に印象的だったのは、シンデレラが王子様に「あなたは、王子だったのね?」と聞いた時に、王子様がシンデレラに語る言葉。
(画像URL:Disney Movie様)
リアル社会で言えば、あなたがどこかの会社の社長や、重役だったとして、「あなた、実業家だったのね?」と素敵な女性に言われたとき、あなたならどう答えるでしょうか?。ちょっと想像してみてください。
王子は次のように言うのです。「王子なんて、そこらじゅうにいるさ。僕はそんな1人に過ぎないよ」。
物語の中で王子様の国は大国に挟まれた小さな国という設定です。ですが、貴族だからといって偉そうに振る舞うわけではなく、1人の人間としてシンデレラに向き合う姿に、謙虚さと誠実さを感じました。
「そうさ、王子様さ。相手をしてもらえただけで光栄に思え!」なんて態度は決してとらないのです(笑)。
少しばかり羽振りが良かったり、大きな会社の役員というだけで、物凄く尊大な態度をとる人がいます。私が過去に出会った中にも、そんな方が幾人もいました。考えさせられる場面でした。
そして3番目に印象的だったのが、悪役(?)のシンデレラのママハハ。
彼女は何故シンデレラに冷たく当たったのか?。詳しくは映画を見ていただければと思いますが、ただ単に心がねじ曲がった意地悪な人だった事が理由ではないように思いました。
(画像URL:Disney Movie様)
私が受けた印象は「彼女なりに、生きていくのに必死だった」という事。
彼女は前の夫に先立たれ、2人のワガママな娘を抱えて、生活するのに必死だった。今度こそはと資産家のシンデレラのお父さんと再婚したのも束の間、シンデレラの父にも死なれてしまい、また未亡人になってしまう。
シンデレラにシンデレラの母の姿を見てしまい、嫉妬をしてしまう。シンデレラの父に自分を愛して欲しいという思いと、生活を安定させたいという思いで、心が一杯だったのではないか。
愛して欲しい、注目して欲しいと考えるあまり、自己中心的になってしまう。生活のためにと自分の利益を優先してしまう。ついつい世俗的な権力や目先の利益に飛びついてしまう。悪役のママハハの姿は、現代社会を生きる私達の姿に重なります。
そう考えると、彼女を一概に憎んだり、悪者と扱うのがかわいそうになります。
彼女の苦悩は、私達の心のなかにある苦悩と同じだからです。
ママハハ役を演じたオスカー女優のケイト・ブランシェットさんは、映画紹介ページでこんな事を語っています。
「純粋に邪悪な人なんて誰一人いない・・・誰にでもそうなる動機や誘因があると思うんです。(中略)この女性は自分の人生をもう一度やり直そうとしていたときに、彼女の新しい夫が彼の娘シンデレラに注ぐ深い愛情に激しく嫉妬してしまった。」
そんな苦悩を手放し、本当に幸せに生きるためにはどうすれば良いのか?。
シンデレラの母の言葉が頭にこだまします。「勇気と優しさを大切にし、精霊の力を信じる事」。
『困っている人に優しくしてあげると、その人がまた誰か他の人に優しくしてくれたらなあって思うでしょ。その気持ちって、野火(のび)みたいに広がるの』
ウーピー・ゴールドバーグ:女優
勇気と優しさと、ほんのすこしの魔法・・・。これはウォルト・ディズニーがディズニーランドや映画を通して伝えたかった大切な事でもあるように思うのです。
あなたも勇気と優しさを心に抱いて、ほんのちょっぴり魔法を信じてみませんか?。ビビデバビデブと不思議な呪文を唱える精霊が、あなたの前にも現れるかもしれません。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:勇気と優しさと少しの魔法
今日の箴言:ウーピー・ゴールドバーグ:女優
今日の書籍:なし
今日の写真:Disney Movie様