こんにちは、MSLABOです。
私は肩こりがひどいので、マッサージによく通います。セラピストにマッサージをしてもらうと、ホっと一息。癒されます。
現代の日本人は、ことさらに「癒やし」を求めているように感じます。
「ゆるキャラ」なんかも、キャラクターのトゲトゲしていない和やかな雰囲気が「癒やし」ブームに通じているのではないでしょうか?。
ストレス社会と言われる日本では、アロマテラピー、マッサージ、パワースポット、癒やしサロン、スパ・・・と、次から次へと「癒やし」を売りにする商売が盛況です。
私もマッサージを利用していますから、そんな癒やしサービス愛好者の1人ですよね(笑)。
そんな折り、「パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと:上田 紀行:幻冬舎」に「癒やし」についてハッとさせられる話が書かれていました。
上田さんは「癒やしサービスを使うだけ」では、本当に心から癒やされることはないと指摘をされています。どういう事でしょうか?。
会社で嫌な仕事を我慢しながらこなす。イライラしながら上司や部下の相手をする。ワガママなお客様に引きつった笑顔で対応する。ドッと疲れて、混雑している電車に揺られながら、さらに疲れて家に帰る。
家に帰り、アロマテラピーでお香やハーブの香りを嗅ぎ、ヨガの体操をする。週末は温泉やスーパー銭湯に行き、人によってはお酒やギャンブルでパッと気晴らしをして「はぁ癒される~」と思ったのも束の間。月曜日に出勤すると、また嫌な仕事や人間関係でストレスを感じる・・・・。
みなさんも、そんな経験はありませんか?。・・・・私は思わず「あるある!」と思ってしまいました(汗)。
つまり「癒やされること」ばかりに気を使っていても、自分に「癒やしの水」が溜まっている時間がわずかであるため、すぐに水が蒸発して心がカラカラに乾いてしまうのです。
(画像URL:illust-AC 様:奈緒さん)
『積極的に考え、積極的に行動する人ほど、積極的に遊び、積極的に心身を癒している。つまり、仕事が充実している人間ほど余暇も充実しているということだ』
ビル・ゲイツ:マイクロソフト創業者
仕事をイヤイヤながらにこなす。生活のためだからしょうがないといった気持ちで消極的に取り組んでいるから、疲れるのだとビルは指摘しています。世界有数の実業家に言われると、反論の余地がありません(汗)。
しかし、そうは言っても誰もがビルのように積極的に仕事が出来るわけではありません。そんな私達が少しでも長く「癒やしの水」を心の中に溜めておくには、どうしたら良いでしょうか?・・・・。
いくつか方法が考えられます。
1.流れこむ水の量を増やす
1つ目は、流れ込んでくる水の量を増やすこと。
でも先の例にも示したように、いくら勢い良く水を流し込んでも、受け皿となる心から直ぐに水がこぼれてしまったり、乾いてしまっては効果がありません。
つまりこの方法は緊急時の対策だったり、その場しのぎの方法でしかないわけです。
2.受け皿の大きさを増す
2つ目は、受け皿となる心の入れ物を大きくすること。
浅いお盆のような受け皿の心や、人によってはおチョコのような狭い心では、いくら水を注いでも直ぐに乾いてしまいます。第一底が浅いため、流れこんできた水が溢れて出て行ってしまい、効果がありません。
でもお盆のような心ではなく、深いバケツや風呂桶のような心ならどうでしょうか?。ある程度水を貯めておくことができますし、直ぐに乾いてしまう事もありませんよね。
心の大きさや深さを増す・・・。
例えば、自然や芸術の美しさを素直に感じる感性豊かな心になる。
異なる考えや信仰、信条を持つ人を受け入れてあげる。
「人の心の痛み」を理解するように努力し、優しい気持ちで接してみる。
また「ちょっとした出来事」に感動できるようになれば、日常の些細なことにも幸せを感じることができるようになり、より一層乾きにくい心になります。
3.器から脱却する
そして、上田さんが推奨する3つ目の方法。
それは、水が流れ込むのを待っている器ではなく、自分自身が人に癒やしを提供できる「泉」になる事です。
上田さんはこれを「私が癒やされ、世界を癒す」と表現をされています。
誰かが水を注いでくれるのを待っているから「乾く」わけです。
そうではなく、自分の心から水を湧き出させれば、水源が枯れてしまわない限り、永遠に乾くことはありません。
癒やしを提供できる人といっても、なにもセラピストやマッサージ屋さんになれというわけではありませんよ(笑)。
もちろん、そんな職業の方は素晴らしい仕事をされていると思います。しかし、ここで言いたいことは、そうではありません。人に「笑顔」や「親切」や「感謝」や「楽しさ」を分け与えるような存在になりましょうという事です。
ボランティア活動に参加するのも1つの手段です。
自分が知っている知識や技術を、人に教えてあげたり、できる範囲で寄付をしたりするのも良いでしょう。
ですがお金や時間をかけなくとも、人に「笑顔」を向けたり「感謝」をして、「楽しい」気持ちにさせてあげる事なら、誰にでも出来るはずです。
サバンナでオアシスに動物が集まるように、笑顔で親切な人、楽しい雰囲気の人には、自然と人が集まります。集まった人が笑顔になれば、それが自分自身の笑顔にもつながります。
「私が癒やされ、世界を癒す」。癒やされるだけではなく、笑顔や感謝で癒やしを与えられるような人になりたいと学ばせて頂きました。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:癒しを与える泉になろう!
今日の箴言:
ビル・ゲイツ:マイクロソフト創業者
ヒューバート・ハンフリー:アメリカ第38代 副大統領
今日の書籍:パッとしない私が、「これじゃ終われない」と思ったときのこと:上田 紀行:幻冬舎
今日の写真:illust-AC 様:nyankoteacherさん