こんにちは、MSLABOです。
くじけそうになる時、あなたにもあるでしょうか?。心が塞ぎこんでしまって、どうにも元気がでない、やる気が沸かない。惨めな自分に、思わず死にたくなるような時。
「大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言:西沢 泰生:かんき出版」に次のような話が紹介されていました。
以下、ちょっと長いですが要約です。(西沢さんの本は、オススメです)
—————-要約抜粋—————-
ある方(Aさん)は東京の大企業に務めていたのですが、35歳の時、とある事件に巻き込まれ会社をやめてしまいます。その後、起業したものの失敗し、全てを失って生まれ故郷の北海道に戻ったそうです
Aさんは、生活のため新聞配達をやる事になりました。
しかし東京ぐらしでエリートサラリーマンだった人が、急に新聞配達などうまくできません。
ある吹雪の日、強い風にあおられて自転車が転倒し、積んでいた新聞の大半を風にふき飛ばされてしまいます。
冬の北海道では雪や氷で滑らないように自転車を運転するのは当たり前、転んでも新聞が飛ばされないように縛っておくのも当たり前。しかし、Aさんは大失敗をしてしまいます。
吹雪の中舞い散る新聞を拾いながら、Aさんはチョット前まで大企業のエリートサラリーマンだった事を思い出し、現在の惨めな境遇と何もできない自分に、雪の中に泣き崩れそうになります。
やっとの思いで販売店に戻ったAさんは、店主に正直に失敗を報告したそうです。
さて、あなたが店主ならどうしますか?。
不慮の事故とはいえ「出来て当たり前」の配慮が足らず、大事な商品を失ったAさん。
「お前、なにやってんだ!。仕事をなめてんじゃねーぞ」と叱り飛ばしませんか?。あるいは「失った商品代金は給料から引いておくからな!」なんて言っちゃいませんか?。
でも、この時店主は次のように言ったそうです。
「大丈夫、大丈夫、慌てなくても大丈夫です。本当にひどい吹雪ですね」。
そして何一つ責めることもなく、新しい新聞を積んで、いっしょに配達を手伝ってくれたのです。
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苦境にある時、落ち目な時、思わぬ人から温かい声を掛けてもらう事で、人の優しさや、自分が多くの人に支えられていることに気が付かせてもらうことがあります。
私の事例で大変恐縮なのですが、私にも似たような経験があります。
ある時、会社で昇進した事にともない、それまで携わってきた仕事を離れ、新しい仕事を任されました。そして新しい仕事に取り組むため、名古屋から1人東京に単身赴任となったのです。
昇進で意気込んでいた私は、「よーし、やったるぞー」と燃えていました。
しかし新しい仕事は、それまでの仕事とは全然異なり、苦労の連続。今までの仕事のやり方が全く通用しません。
おまけに昇進にともなって配属された部下との折り合いも悪く、何も出来ない自分に、すっかり自信をなくしました。
毎日渋々働いていた私に、昔の仕事の上司(本社の「かなり偉い人(Bさん)」)が目を留めて頂き、なんと昔の職種で新しい仕事をアサインしてくれたのです。
本社の偉い人が、たかが地方の1子会社社員の私に、わざわざ声をかけ、期待をして頂けたのです。
普通はあり得ません。
しかもそのBさん。本社では「大変厳しくて、仕事の鬼で、怖い方」として有名でした。
しかし疲れきっていた私は鬱(うつ)病となり、せっかくアサインして頂いた仕事を中途半端に放り出す形で休職する事になってしまいます。結果として本社のBさんの期待を裏切る事となり、合わせる顔がありません。
そんな私が、ある時部屋で沈み込んで、ウツウツとしていると、Bさんから電話がありました。
「おい、ちょっと出てこれないか?」。
てっきり文句の1つも言われるものと覚悟をしていくと、喫茶店で待っていたBさんは、次のように言ってくれたのです。
「俺もサー、昔うつ病になった事があるんだ。お前の気持ちがわかるよ。病気が治ったら、いつでも俺のところに来いよ。待ってるからな」
え、この怖くて厳しい人が、こんな情けない俺なんかに、迷惑をかけ裏切った自分に、優しい声を掛けてくれるなんて・・・・・・・涙が出ました。
『悲しみの中からしか見えてこないものがある。人のやさしさ、温かさ。涙は悲しい時、悔しい時よりも、嬉しい時の方が、いっぱいいっぱい出て来るもののようだ。』
大野 勝彦:詩人、画家
また次のような言葉もあります。
『大切なものは何だろうか?。暗闇に明かりがただひとつまたたいていること。寒さの中で暖かさを感じること。空虚な中で愛を知ること。』
ジョーン・ウォルシュ・アングランド:絵本作家
普段は気が付かないけど、周りが闇に閉ざされると、明るい物が良くわかります。
ちょうど昼の晴天時は気がつかないけど、日が落ちて暗くなると、空に星が光っている事に気がつくように。
実は、星は真っ昼間にも夜と同じように輝いているんですよね。でも明るいと全く気が付かない。夜の闇の中で、はじめて「やさしい光」がいつも輝いていることを知るわけです。
あなたの周りにも、あなたを優しく照らす星がきっとあります。
その光に、気がついてみませんか?
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:あなたにも、あなたをやさしく照らす光がきっとある
今日の箴言:
- 大野 勝彦:詩人、画家
- ジョーン・ウォルシュ・アングランド:絵本作家
今日の書籍:大切なことに気づかせてくれる33の物語と90の名言:西沢 泰生:かんき出版
今日の写真:photoAC 様:acworksさん
いつか書く: