こんにちは、MSLABOです。
劣等感・・・誰にでもありますよね?。もちろん私にもあります。
劣等感は何故湧いてくるのでしょうか?、そして劣等感と付き合うには、どうしたら良いのでしょうか?
「もうすこしコンピュータの事が理解できたらなぁ」。はい、これ私の劣等感です。
「え、おまえはIT技術者じゃないのか?」って声が聞こえそうですが、IT技術者を務めていると、「なんで、この人はこんな事がわかるのか!?」と思えるような素晴らしい技術者や、「この人はプロジェクトの運営がうまいなぁ」と思わせるような素晴らしいリーダーに出会うことがあります。
人はだれでも無意識のうちに人生でこうありたいという目標意識を持つのだそうです。
そして、その理想像と自分とのギャップが「劣等感」として認識されます。
また兄弟姉妹や親、友達など身近な人と自分を比べる事でも劣等感を抱きます。
「アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉:小倉 広:ダイヤモンド社」によれば、いわゆる劣等感は下記3つに分類されるのだそうです。
1.劣等性
2.劣等感
3.劣等コンプレックス
1.劣等性
劣等性とは具体的事実として他人より劣っている(と本人が感じる)特質を示します。
背が低い、太っている、禿(はげ)ている、白髪が多い、視力が悪い、難聴である、極端に貧しい などなど・・・他人に比べ(あるいは平均値に比べ)劣っていると思いやすい事象になります。
2.劣等感
上記の劣等性を「どのように感じているか」という主観が劣等感です。
例えば「背が低い」という劣等性に対して、「男なのに背が低いのは、情けない」と本人が思っていれば「劣等感」を持っている事になります。
一方「背が低い」という事実(劣等性)があっても、「背が低くても全然問題ない」と本人が感じていれば、それは「劣等感」を持っている事にはなりません。
昔、太っている男性が女性を口説く方法が本に掲載されていました。
美女:ねぇ、膝枕(ひざまくら)してくれない?
太っちょの男:うん、いいよ。あ、でも僕は太っているから、膝枕じゃなくて腹枕がいいかも?。ぷよぷよで気持ちいいいよ(笑)
本当にこの通り発言したら嫌われるかもしれませんが(笑)、上記の例からは「太っている」という劣等性を「なんとも思っていない」という自信が見えているように思います。
3.劣等コンプレックス
アドラーは劣等感と劣等コンプレックスを明確に分けます。
例えば劣等感を持っていても「なにくそ、負けるもんか」と頑張る人は、劣等感は持っていても劣等コンプレックスは持っていないと考えます。
「私が上手くいかないのはXXXのせいだ」「もっと裕福な家庭だったらXXXだったのに」「あの人がXXXだから、私は不幸なんだ」・・・私達は、このように問題を「人のせい」にして努力を放棄し、問題から逃げ出すことがよくありますが、このような態度を取ることを「劣等コンプレックスがある」と、アドラーは指摘します。
劣等感は、時として「威張る、強がる、尊大な態度を取る、自慢する、見栄を張る、自分を傷つけ卑下する」という形で現れることがあります。
会社でも学校でも近所でも、そんな人いますよね?。あれは「弱い自分」を隠そうとしている行為であり、劣等コンプレックスの現れなのだそうです。
ブランド物で着飾ったり、自分の実績や能力を自慢したり、あるいは(より高等テクニックとして)自分の悲惨さを誇張する人も「劣等コンプレックス」を持っていて、「本当に強くなるために努力すること」から逃げているのだそうです。
うう・・・耳が痛いですね(汗)。
では、救いはどこにあるのでしょうか?
劣等感から逃げ出さずに立ち向かい、優れた業績を残した偉人は沢山います。
作曲家のベートーヴェンは耳が聞こえませんでした。画家のマネは目が不自由でした。
アドラーは、彼らのように劣等性をバネにする事を「補償」と呼び、劣等性は考えようによっては人並み以上の力を出す素養になると考えました。
はい、そうです。
裕福で恵まれた環境に生まれ、いろいろな能力が満ち足りている人よりも、劣等性を持って生まれてきた人、人より悲惨な環境におかれている人のほうが、それを補償に変えることで偉大な能力を示すチャンスがあるというのです。
そう言われてみれば、貧しい家庭に育ったり学歴が低い人で、世間で大活躍している人は多いですよね。
アドラーは次のように言っています。
『なぜならば完全な人間などこの世に一人も存在しない。できない自分を責めている限り永遠に幸せにはなれないだろう。
今の自分を認める勇気を持つ者だけが本当に強い人間になれるのだ』
アルフレッド・アドラー:心理学者
サッカー界でNo.1の監督と言われるレアル・マドリードのジョゼ・モウリーニョ監督は、選手時代は「三流だった」そうです。彼は「選手としての自分の不完全さ」を認め、戦略を変えました。指導者の道を志してスコットランドで語学を学び、通訳としていくつものチームに関わり指導者を目指したのだそうです。
『自分の弱さや不完全さを後ろ向きにとらえないことです。誰かの心を強烈にひきつける魅力は、弱さや不完全さの中に潜んでいるんです。』
石田 衣良:作家
自分の弱さを許し、ありのままの自分を認めることから始めたいと思いました。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:ありのままの自分を認めろ!
今日の箴言:
- アルフレッド・アドラー:心理学者
- 石田 衣良:作家
今日の書籍:
アルフレッド・アドラー 人生に革命が起きる100の言葉:小倉 広:ダイヤモンド社
今日の写真:lllust AC様: 春さん
いつか書く: