こんにちは、MSLABOです。
みなさんは「パンドラの箱」ってご存じですか?。Wikiを調べて初めて知ったのですが、「パンドラの箱」の「パンドラ」とは、パンドーラと呼ばれる女性の名前で、人類に神々が遣わした最初の女性なのだそうです。
ギリシャ神話の「パンドラの箱」は、だいたい以下の様な話です。
- プロメーテウスは、天界から火を盗んで人類に与えた事で主神ゼウスの怒りを買う
- ゼウスは人類に災いをもたらすために「女性」を作るよう神々に命令した
- こうして作られたパンドーラは、神々から男性を苦悩させる様々な能力を与えられた
- パンドーラは、プロメーテウスの弟のエピメーテウスの元に送られ、彼と結婚する
- 神はパンドーラに「決して開けてはいけない瓶」を与えていた
- パンドーラは好奇心から瓶を開けてしまい、地上に様々な災厄がもたらされる
- そして瓶の中にはエルピスだけが残った
パンドラの「箱」って言われていますが、この物語を記述した最も古い書物には、箱ではなく「瓶」と書かれているのだそうです。これは意外でした。
面白いのはパンドーラが結婚した相手のエピメーテウスについてです。
エピメーテウスには「行動し失敗した後で、ああしていれば良かったと後悔する者」という意味があるそうです。ちなみにプロメーテウスには「先見の明を持つ・行動する前に熟慮する」という意味があるそうで、この2人が兄弟という設定も面白いです。
よく考えずに行動するエピメーテウスに与えられたパンドーラは、世界に災厄をもたらします。「後悔先に立たず」という諺がありますが、まさにその通りの物語となっているわけです。
ところでパンドーラの瓶には災厄が飛び去った後「エルピス」だけが残ります。このエルピスが何を指しているのかについては諸説あるそうです。
一般的には「エルピス=希望や期待」ということで、「苦しみに溢れる現世に希望だけが残された=どんな苦労にも、希望を持つことだけが救いである」などと解釈されています。
希望について、かのナポレオンは次のように述べたそうです。
『リーダーとは希望を与える者である』
ナポレオン・ボナパルト:フランス軍人
戦争だけでなく様々な困難に立ち向かうとき、希望を胸に前進し続けなければ勝利や結果を得ることはできません。「もうだめだ」と諦めた時が最後です。
『希望よ、お前は心を鉄にきたえる!』
ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:音楽家
『その人の幸せ、不幸せを決めるのは、「でも」か「では」だ。40歳になって「今からでもできる」と思うか、「今からでは無理」と諦めるかは、その人の10年後に大きな影響を及ぼす。』
梁瀬 次郎:ヤナセ会長
希望をもって心を強く保ち「今からでもできる」と前進する勇気を持つ。偉人たちも希望の効能について多くを語っています。
「失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?:ジョン・C・マクスウェル:ダイヤモンド社」に希望と勇気をもってチャレンジする事に関し、素晴らしい話が載っていましたので、少々長いですが紹介したいと思います。
奴隷制度は廃止できない。
大西洋から太平洋まで鉄道を引くことはできない。
女性に参政権は与えられない。
ニューヨークからパリへ飛行機を飛ばすことはできない。
ナチス・ドイツを負かすことはできない。
(中略)
人類を月に立たせることはできない。
(中略)
ベルリンの壁をなくすことには手を貸せない。
ヒトゲノムを解読することはできない。
黒人を合衆国大統領に選出することはできない。
さあ、アメリカよ、次は?
次が何であろうとも、答えは決まっている。
「イエス、ウィ、キャン」
上記は、2009年1月10日にバラク・フセイン・オバマ・ジュニアが合衆国大統領になった日、新聞に掲載された全面広告の文言だそうです。アメリカの輝かしい歴史を題材にしたものですが、「イエス、ウィ、キャン」の部分だけが日本でも話題になりましたよね?。
アメリカは良い悪いは別にして、世界最大の経済大国であり、科学技術大国であり、世界最強の軍隊を持つ国でもあります。開拓精神を今でも持つベンチャー精神に溢れる国としても有名です。
「もうだめだ、できるわけがない」ではなく、「イエス、ウィ、キャン」=「きっとできる」という希望を胸に力を出す国民だからこそ、世界一であり続けるのかもしれません。私も希望を胸に「イエス、ウィ、キャン」で行きたいと思います。
一見、「後悔先に立たず」の教訓に思えるパンドーラの物語ですが、私には以下のようにも感じられました。
- 先見の明を持っていたはずのプロメーテウスは、結局ゼウスの怒りを買う
- 先見の明から(おそらく行動に慎重な)プロメーテウスには、女性も希望も与えられなかった
- 失敗を恐れず行動するエピメーテウスには、その代償に女性と希望が与えられた
- 女性は厄介ではあるが、男性に勇気と希望をもたらすものである
そういえば未来に対する希望(子供)を産む事ができるのも女性ですよね。
伝説においてもパンドーラとエピメーテウスは、その後の大洪水(ノアの大洪水と同義)という人類最大の困難を乗り越えて生き残り、ギリシャ人の祖先をもうけたと言い伝えられています。
世の多くの男性にとって、今でも女性は魅力的で悩ましい存在ですw。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び: 希望と勇気を胸にイエス、ウィ、キャン!
今日の箴言:
- ナポレオン・ボナパルト:フランス軍人
- ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン:音楽家
- 梁瀬 次郎:ヤナセ会長
今日の書籍:
- 失敗しないとわかっていたら、どんなことをしてみたい?:ジョン・C・マクスウェル(ダイヤモンド社)
今日の写真:Wikiペディア様、freepic.com様
いつか書く: