こんにちは、MSLABOです。
お盆に故郷に帰省してきました。田舎ではのんびりと過ごすことが出来ました。うちの母は70歳を超えているのですが、ジグソーパズルが趣味で、2000ピース以上あるパズルを幾つも組み立てています。
そんな母が、私にジグソーパズルを組み立てるコツを教えてくれました。
私:「何千ピースもあるパズル、よく組み立てられるね」
母:「簡単じゃないよ。行き詰まる事も良くあるねぇ」
私:「そんな時は、どうするの?」
母:「そんな時は、上下左右いろんな方向から眺めて見ることさね。上下左右いろんな角度から眺めると、もしかしたら!と思いつくものさ」
この話を聞いて、私はなんだか人生とジグソーパズルは似ていると感じずにはいられませんでした。
私達は物事に取り組むとき「こうなるはずだ」とか「こうあるべきだ」と、ついつい一方向からのみ考えがちです。しかしそれでは、順調に事が運ばずに行き詰まる事が良くあります。そんな時は、別の角度から考えてみる。
そうすることで思わぬ打開策やアイデアが思いつくことも、あるのではないでしょうか?。
おりしも田舎に帰る電車の中で「賢者の書:喜多川 泰:ディスカヴァー・トゥエンティワン」を読んでいたのですが、喜多川さんの本にも人生をパズルになぞらえた話が登場します。
本では、14歳の誕生日を迎えた1人の少年サイードが、8人の賢者に出会う旅に出かけます。その旅のキッカケとなる第一の賢者が、大きなジグソーパズルの前にサイードを導くと、美しく完成されたパズルを杖で叩いてバラバラにし、次のように語るのです。
「人間の人生というのは、あのように大きな一枚の絵を完成させるようなものだ。それを完成させた人生を「成功の人生」と呼び、そして、この先どんな絵を完成させるかについて考えることを、人々は「夢」と呼ぶ」。
簡単に解けるジグソーパズルを思い描く者もいれば、何千ピースもあるようなパズルを思い描く者もいる。思い描く絵は人それぞれだと言います。
『パズルを解くことを考えてみましょう。あまり簡単に解けてしまっては、パズルの楽しみがありません』
ジョセフ・マーフィー:牧師
賢者はバラバラになったパズルのピースを幾つかつまみ上げて、サイードに問います。
賢者:「お前は、完成された絵がどんな絵だったか知っているね」
サイード:「はい」
賢者:「では、このピースだけを見て、その絵が想像できるかね?」
サイード:「できません」
賢者:「そうじゃ。できない。だが忘れてはいけないよ。このピースは間違いなく、あの絵を完成させるために、どうしても必要なピースの1つだという事を」
第一の賢者は、この宇宙には「大いなる力」があって、人々が自分の夢に向かって何か行動を起こすたびに、それぞれの絵に必要なパズルのピースを1つくれるのだと言います。また次のようにも語ります。
「行動なくして、失敗も成功もない。これはよくいわれる言葉だ。ところが多くの者はこれを勘違いしておる。行動の結果として、いつかひとつの大きな絵が手に入ると思っているのだ。(中略)しかし実際はそういうものではない。行動の結果として手に入るものは、どんな場合であっても、小さなひとつのピースでしかないのだ」。
私達は行動をする前に、「こうなって欲しい」と望みを抱きます。そして自分にとって都合が良い結果だけを期待します。
ところが欲張りな私達は、時に「大きな望み」や「理想的な結果」を期待する余り、行動の結果その望みが十分にかなわないと、それは「失敗した」と考えてしまいます。期待した結果でない事に不満を抱くのです。
例えばブログ・・・。大した記事も書いていないうちから「アクセス数が伸びたら、ああなって、こうなって、こんな事が起きるかも・・・ムフフ」と想像したりしませんか?。え、私だけ?(汗)。
しかしその結果アクセス数が期待通り伸びないと、「なーんだ、こんなものか」とやる気を失ってしまいます(ひー、そのまんま自分ですね:汗)。
人は行動の結果が期待通りでないとやる気を失います。そしてついには、行動する事をあきらめてしまいます。しかし賢者によれば、行動の結果得られるのは「一枚の完成された絵」ではなく、大きな絵のピースの1つだというのです。
賢者は言います。「行動の結果として手に入るピースには、失敗も成功もない。ただ最終的に、自らの思い描いた絵を完成させるためにどうしても必要であるからこそ、手元にやってっきたという事実があるのみなのだ」。
だから、行動の結果が「期待通り」では無くても、あるいは「自分の夢に当てはまりそうなピース」では無くても、「自分に必要な結果がもたらされた」と考えてまずは受け入れる。
そしてそのピースが、大きな絵の何処に当てはまるのか、一方向からだけではなく、上下左右から眺めてみる事が必要なようです。
母にジグソーパズルを組み立てるコツを聞いた時、母はこうも言っていました。「こんなパズル出来るはずがないと思う時もある。だけどあきらめずに続けていけば、いつかは必ず完成する」と。
日本を代表するコメディアンの萩本 欽一さんがこんな事を言って見えます。
『私は、いつも、人生は、時間制限のある、ジグソーパズルのようなものだと言います。(中略)ジグソーパズルの完成は確かに嬉しいものですが、その嬉しさは、ほんの一瞬ですね。ピースをはめている過程こそが、一番楽しめる時です』。
「心に刺さる!運命の言葉 偉人たちの名言集 日本の偉人編:浜本 哲治:ゴマブックス」より
ジグソーパズルを完成させることは確かに大切な目標です。しかし、あえてそこにとらわれずに「過程を楽しむ」気持ちが大切なんですね。祭の日や遠足の日を、いまかいまかとまっている時が楽しいように、徐々に埋まっていくピースを楽しむのが、パズルの醍醐味です。
また、私の好きなマンガ「宇宙兄弟」から、次のようなセリフも紹介しておきたいと思います。
『たとえば……「白いジグソーパズルを完成させた時の気持ち」なんてどこにも載ってないだろ?。誰かにそれを聞いたとしてもそれで知ったことにはならない。それが知りたくなったら……自分でやるしかないよ』
宇宙兄弟:小山 宙哉:講談社 4巻より
このセリフは、主人公のライバルであり親友でもある真壁ケンジが、なぜ宇宙飛行士になりたいのか?と問われた際に述べるセリフです。
安定した職を捨て、「なれないかもしれない宇宙飛行士」という夢へ歩み出すケンジ。このセリフからは、壮大なジグソーパズルを思い描く彼の決意が伝わってきます。
あなたは、どんなジグソーパズルを思い描くでしょうか?。すぐに完成しそうな絵ですか、それとも何千ピースもある大作でしょうか。
夢に向かって行動した結果、一見必要そうに見えないピースが得られたとしても、それはあなたの夢にとって大切なピースの1つなのかもしれません。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:人生のパズルを楽しめ!
今日の箴言:ジョセフ・マーフィー:牧師
今日の書籍:
賢者の書:喜多川 泰:ディスカヴァー・トゥエンティワン
心に刺さる!運命の言葉 偉人たちの名言集 日本の偉人編:浜本 哲治:ゴマブックス
宇宙兄弟:小山 宙哉:講談社 4巻
今日の写真:illust-AC 様:任々堂工房さん