こんにちは、MSLABOです。
今日インターネットでニュースを見ていたら「冷蔵庫がスパム攻撃をしていた」という記事がありました。え!?、パソコンじゃなくて冷蔵庫が?と、思わず読んでしまいました。
冷蔵庫がスパム攻撃(不正なネットワーク攻撃)を「されていた」、ではなくて「していた」です。しかもパソコンじゃなくて冷蔵庫ですw。
最近の家電製品には高度なコンピュータプログラムが組み込まれており、細やかなサービスや機能が提供されるようになっています。情報家電などと言われているヤツですね。細やかなサービスや機能は、家電に搭載されている小型コンピュータのプログラムによって実現されているのですが、最近では各家電がインターネットに接続されるようになっており、スマートフォンや家庭のパソコンから様々な制御が行えるようになっています。
え、我が家の家電ですか?・・・家電10年などと言いますが、我が家の家電達は非常に持ちが良い優等生ですので、インターネットなんぞに繋がったりしません。それってつまり「古い」・・・って事ですかねw。
某大手電機メーカーのエアコンなども、情報家電としてインターネットに接続し、外出先からスマートフォンで電源をON/OFFできたりするそうです。冷蔵庫などでも、中の食品の賞味期限や食品の種類と傾向を分析し、必要に応じて「買い足し」をアドバイスする機能などの実装が検討さているのだとか・・・。すごい時代になりました。
一見凄く便利なのですが、ここに落とし穴があります。
そうです。勘の良い人はおわかりのように、家電がウィルスやマルウェアの攻撃対象になるのです。
インターネットに接続されたパソコンなどでは、(正確にはネットワークに接続されているかどうかに関わらずなのですが)ウィルスやマルウェアと呼ばれる不正プログラムの危険に晒されています。
ですので最近のパソコンではセキュリティソフトを導入する事が推奨されていますし、Windowsなどでは販売元のマイクロソフトから定期的にセキュリティパッチと呼ばれる不具合の修正プログラムが更新されています。
家電も高度なコンピュータが搭載されインターネットに接続されるようになると、パソコンと同じようにウィルスやマルウェアからの攻撃対象になります。先の記事では、インターネットに接続された冷蔵庫のプログラムに、外部から不正なプログラムが侵入し、冷蔵庫の機能を乗っ取って、逆に冷蔵庫を踏み台にして他のコンピュータを攻撃していたというのです。うへぇぇぇ。家電なんて鉄やブリキやモーターの組み合わせだから、安心して使えるなんて考えるのは、もはや時代遅れになりつつあるようです(汗)。
しかも家電のプログラムは、パソコンと違って利用者が小まめに更新しない事が多く、セキュリティソフトなども導入・更新されているわけではないので、不正なプログラムを作る人たちにとっては、格好の標的になるのだとか。
この件に関し「独立行政法人 情報処理推進機構」などが情報を公開していますが、2010年当時では、家電メーカー間で標準となるセキュリティ規格などが明確に策定されていないようで、実質各メーカー任せになっており、結構ヤバイ香りがします。
ちまたでは国内の大手自動車メーカーや、海外ではGoogleなどが、コンピュータで自動運転を行う車を開発しているようですが、
車載システムがハッキングされ、運転中にハンドルやブレーキが利かなくなる ――。こんな事態が現実味を帯びてきた。米ラスベガスで開催中のハッカーの祭典「デフコン」で、トヨタ自動車のプリウスなどを例に専門家が手法を披露。 IT化が進む車のセキュリティー強化に向け、注意を呼びかけた。
出典:朝日新聞
などという記事もあり、冷蔵庫の一件を聞いてしまうと、コンピュータが乗っ取られることで人命が失われるような機能は、ちょっと考え物だなぁと思わずにはいられませんでした。
冷蔵庫が乗っ取られても、ビールが欲しいと思って扉を開けようとしたら、「太るからよしなさい」って扉が開かない程度なら、かわい気もあるんですけどね(笑)。自動化・高機能化は上手に使うと大変便利で役立つもので、生活をラクにしてくれますが、何でもかんでも便利にしすぎると、いろいろ残念な事も増えるようです。
便利に関して、偉人2人の言葉を紹介したいと思います。
『便利は弱い、不便は弱い、器用は弱い、不器用は強い』
野村 克也:プロ野球監督
『あんまり便利を究極に求めていくと、逆にこれまたね。どんどん不便になってく』
三谷 幸喜:脚本家
「便利も不便も程々に。いざという時は不器用に愚直に自ら行動するしかない」と、今回の記事に教えられたような気がします。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び: 便利も不便も程々に。不器用に愚直に自ら行動するのが強い
今日の箴言:
- 野村 克也
- 三谷 幸喜
今日の書籍:
今日の写真:freepic.com様
いつか書く: