こんにちは、MSLABOです。
心は目に見えません。心のなかで何を思うか・考えるかは私達の自由です。だから笑顔を作りながら、「ああ、かったるいなぁ。やればいいんでしょ、や・れ・ば」なんて思った事はありませんか?。私は・・・・あります(汗)。
成功と失敗を分けるもの、人生の質を決めるものは何なのでしょうか?。
いろいろな答えが考えられますが、「人間は自分が考えているような人間になる:アール・ナイチンゲール(著)、田中 考顕(訳):きこ書房」で、アールは次のように述べています。
「成功するか失敗するかは、心構えひとつで決まる。(中略)私達が望むこと、期待することが実現するかどうかは、心の持ち方一つなのである」。
つまり私達の人生は、毎日の生活の中で自分たちが考えていることや思っていることの集大成だというのです。
「そうなのか?」と思いたくなる事も沢山ありますよね(笑)。
今の面白くもない会社や、思い通りにいかない仕事や学校も、家庭生活も、みんなみんな「自分が考えた通り」なのか!?と。
「いやいや、あれはタイミングが悪かったんだ。偶然だよ」とか、「XXXがYYYしてくれないから、やむを得なかったんだ」という言い訳をしたくなる事もあります。
でも、ちょっと待って下さい。
人生なんて大げさなものではなくても、「今晩のオカズを、奥様や恋人や家族が作ってくれる」というケースを考えてみた場合でさえ、それは「自分の意思とは、全くもって無関係だ」と言い切れるでしょうか?。
・相手は「あなた」の好みに合わせてくれているのかもしれません。
・「あなた」は、日頃から知らず知らずのうちに「XXXが食べたい」という雰囲気を出していたとしたら、どうでしょうか?。
・仮に100%相手の好みのメニューだったとして、そんな相手を選んだのは「あなた」ではありませんか?。
・例えば「あなた」は、自分で作るのが面倒くさいから、相手の好みに合わせておけばいいやと妥協しているのではないでしょうか?。
・チープな食事だったとして、それは「あなた」の稼ぎが原因かもしれません。
『人の生き方を一番よく表すのは、言葉ではない。その人の選択である。我々の選択とは、つまるところ、我々の責任なのだ』
エレノア・ルーズベルト:大統領夫人
こうやって突き詰めると、(無意識を含め)自分の意思や行動、習慣(選択)と無関係な現実を探すのが難しくなる気がします。
そして、もしも今の自分が「過去の自分の考えや選択」から作られているのだとすれば、この事は次のように言い換えることもできそうです。
私達の現在が「自分の過去の考え、選択」によって作られてきたのと同じように、未来の私達は「今の自分の考え、選択」によって作られると。
だから「成功するか失敗するかは、心構えひとつで決まる」というアールの言葉には、少なからず真実があるように思えます。アールは心構えの大切さを説明するのに、著書の中で以下の様な話を紹介しています(改編して抜粋掲載します)。
あるアメリカ人の女性が(アールはアメリカ人です)パリの高級レストランで食事をしました。
その店で出されたシチューの味が大変すばらしく、どうしても忘れられなかった女性は、作り方を教えて欲しいと、レストランのシェフに手紙を送りました。
(画像URL:photoAC 様:フランキーさん)
心の良いシェフは女性の頼みを聞き入れ、シチューの作り方を手紙で送り返します。
数年後、女性が同じレストランを訪れた時、「ちゃんと作り方を教えてくれなかったではないか」とシェフを責めました。
女性は、シェフから教わったレシピの一字一句を書かれた通りに守って作ったにもかかわらず、「お店で食べた程には、おいしくならなかった」というのです。
シェフは女性に送ったレシピのメモに目を走らせ、女性の顔をじっと見つめると、こう言いました。
「マダム、あなたは一番肝心なことをお忘れのようですね。おいしく作ってみせるぞ、という意気込みに欠けていらしたのではありませんか?」
たとえ同じ材料をそろえ、同じ手法で調理しても、「心構え」が違えば結果が異なってくるというわけです。
この話を読んで、やなせたかしさんのアニメ「アンパンマン」に登場するジャムおじさんを思い出しました。ジャムおじさんはパン作りの名人で、不思議な魔法の小麦をつかい、生きているパン(アンパンマンやショクパンマン)を作り出します。
そのジャムおじさんが、パンを作る際に言う口癖を覚えて見えるでしょうか?。
忘れちゃったかたは、今度お子様と一緒にアンパンマンを見て、ジャムおじさんの口癖に注目してください(笑)。彼は次のようにツブヤキながらパンを作っている筈です。
「おいしくなーれ、おいしくなーれ!」
心構えは、知らず知らずのうちに私達の態度や行動、表情となって現れます。
どんな嘘つきの名人でも、嘘をつく時の目をごまかせない と言われるように、無意識のうちに心の中が表に現れてしまうんですね。
『進路を決めるのは風ではない、帆の向きである。人の行く手も海を吹く風に似ている。人生の航海でその行く末を決めるのは、なぎでもなければ、嵐でもない、心の持ち方である。』
エラ・ウィーラー・ウィルコックス:女性作家、詩人
「私たちの人生の目的は終わりなき成長である:千田 琢哉:学研パブリッシング」で、経営コンサルタントとして多くのホテルで仕事をされた千田さんは、次のように書かれています。
「一流と評価されていたにもかかわらず、その後見るも無残に落ちぶれたホテルには、ある共通点があった(中略)それはお客様に隠れたバックヤード(従業員室)で、下品な言葉が飛び交っていた事だ」。
同じ仕事をする場合でも「かったるいなぁ」と思いながらやるのと、「少しでも良い仕事を目指そう」と思ってやるのでは、違いが生まれるというわけです。「神は細部に宿る」という言葉があるように、「どのような思い」で行動するかが、小さな小さな違いを産み出します。
え?、結果に大差が無いなら、そんな小さな違いなんて、こだわる事じゃないだろう・・・ですって?。・・・そうかもしれません。でも、そのような方には次の話を紹介したいと思います。
東京からイギリスの首都ロンドンへ向かう飛行機の角度が(わずかに)3度程ずれたとして、飛行機は何処へ到着するでしょうか?。
飛行機が南にずれた場合、フランス南部に到着してしまいます。ロンドンから約700kmも離れた場所です。
人生という長い航海で、「小さな違い」を無視したり軽視することは、飛行機の角度がちょっと異なる程度では済まない事なのでは無いでしょうか?。
「成功するか失敗するかは、心構えひとつで決まる」というアールの言葉を、私も心に刻みたいと思いました。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:成功するか失敗するかは、心構えひとつで決まる
今日の箴言:
エレノア・ルーズベルト:アメリカ合衆国第32代大統領フランクリン・ルーズベルトの妻
エラ・ウィーラー・ウィルコックス:アメリカの女性作家、詩人
今日の書籍:
人間は自分が考えているような人間になる:アール・ナイチンゲール(著)、田中 考顕(訳):きこ書房
私たちの人生の目的は終わりなき成長である:千田 琢哉:学研パブリッシング
今日の写真:illustAc様 :あるまさん