こんにちは、MSLABOです。
一番を目指す。小さな頃からいろいろなことに順位をつけられ、一番を取ることが良いことだと教えられてきました。学校の試験や勉強はその代表的な例ですよね。みなさんは、どうでしたか?
多くの会社で「業界ナンバーワン」を目指して活動が行われています。携帯電話会社やコンビニエンス・ストア会社の熾烈な競争は、身近な例ではないでしょうか?。
また同じ社内でも部署同士で競争をさせられ、社内ナンバーワンを目指すように指導されます。一番をとった部署や社員には、偉いオジサンから「社長賞」なんて名前の賞が贈られることもありますよね(笑)。
一番を目指すことは、大切なことです。
しかしこの「一番を取ること」を考えさせられる話題に出会いました。「40歳を過ぎたら「これ」」を捨てよう。:中谷 彰宏:PHP研究所」です。
中谷さんは書かれます。「世界一は、いつか破られていくのです」。
何を当たり前の事を・・・と思いますが、私達はついついこの事を忘れがちではないでしょうか?。
苦労の末に必死になって一番をとっても、多くの場合「鼻高々でいられる期間」はそう長くはありません。
世界一をとっても、「俺様は世界一だぜ」と威張っていられる期間は短く、あっという間に「新たな王者」が登場して、世界一の座を奪っていくのです。
厳しい競争社会といえばそれまでですが、まさに祇園精舎の歌にもあるように「盛者必衰の理をあらわす」世界ですよね。
そんな世の中にあって、中谷さんは「世界一ではなく、世界初を目指せ」と言います。
世界一は簡単に奪われてしまいますが、「世界初」は決して奪われることがありません。
世界初は、いつまでたっても「世界初」なんです(笑)。
しかし「世界で初めて」になる道は、決して優しい道では無さそうです。
なぜなら「世界で初めて」とは別の言い方をすると、「世界の誰も、見向きもしなかった事をやる」場合が多く、「応援される」のではなくて「変人」という目で見られ、「反対されたり馬鹿にされる」事が多いからです。
だから「世間から評価されたい人や、賞や名誉が欲しい人、お金が欲しい人は、世界初にはなれません」と中谷さんは言われます。そうですよね・・・。
最近、青色ダイオードの発明でノーベル物理学賞を受賞した中村 修二教授が、多くの研究者が有力と考えていた材料ではなく、あえて不人気な材料を元に研究する道を選んだ際、周囲の人から「気は確かか?」と言われた事を、講演で紹介されていました。
初めて取り組む世界には、答えが無いかもしれない。だって誰もやった事がないから。
僕の進んでいる道は、どこまでいっても暗闇かもしれない。
華やかな道で一番を目指す仲間たちが世間から注目される中で、変人と呼ばれても歯をくいしばり「初めて」にチャレンジするのは、なんと勇気がいる事でしょうか・・・。
そう考えると、だれでもできる事ではないような気がしてしまいますが、ちょっと待って下さい。
なぜなら私達は生まれてこの方、「初めて」を乗り越えることで成長してきたからです。
- 初めて歩いた。
- 初めて自転車に乗った。
- 初めて恋をした。
- 初めて失恋した。
- 初めて学校に入学し、卒業した。
どうです、あなたにも沢山の初めてがありませんでしたか?。
世界初ではないけれど、「自分初を沢山経験して」成長して来ました。
小さな初めてだけれども、立派に「自分として、やったことがない事を成し遂げてきた」わけです。
『初めて振ったバットに、ボールは当たったか?。初めて乗った自転車は前に進んだか?、違うよな。こけて傷だらけになりながらあきらめずに続け、ついにお前たちは自転車に乗れるようになり、ヒットを打てるようになった。』
木下 晴弘:(株)アビリティトレーニング代表
コケるのが怖いから自転車に乗らなかったら、きっと今でも乗れていませんよね。
初めてにチャレンジしたからこそ、成長してきたのです。
なのに、いつの頃からか「現状維持」や「守り」に入ってしまい、「初めて」を怖がるようになっている自分に気が付きます。
「バカにされたくない」とか「失敗したくない」、「時間とお金が無駄になるかもしれない」という気持ちに負けて、安心できる現状維持を選んでしまいます。
そんな大げさな事では無くても
- ついつい、昨日と同じ道を通って通勤してしまう。
- ついつい、昨日と同じような定食を選んでしまう。
- ついつい、昨日と同じような1日を過ごしてしまう。
ことはありませんか?。
初めてに取り組まないことは、別の言い方をすると「成長が止まっている=老いている」のですよね。
私もとっくに40を過ぎましたが、世界初じゃなくても「自分初」にチャレンジして成長する事は止めないようにしたいと思いました。
さぁ、明日は社食で「食べたことがないメニュー」でも選んでみましょうか(笑)。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:自分初にチャレンジし、成長を続けよう!
今日の箴言:木下 晴弘:(株)アビリティトレーニング代表
今日の書籍:40歳を過ぎたら「これ」」を捨てよう。:中谷 彰宏:PHP研究所
今日の写真:lllust AC 様:てちょこさん
いつか書く: