こんにちは、MSLABOです。
毎年この時期になるとハロウィーンを祝うイベントが日本でも開催されるようになりました。オジサマ真っ盛りの私が子供の頃は、あまり大々的に行われなかったように思うのですが、最近は良く目にするようになりました。
日本では、もっぱらデパートや遊園地がハロウィーンを題材にしたイベントを開催しますが、ハロウィーンにちなんだお菓子が発売されたり、仮装パーティーが開かれることもあるようです。
(写真:Yahooショッピング KOUKI茶屋 様)
こんなかわいい魔女さんなら、ハロウィーンといわずぜひお会いしたいものですがw。
ハロウィーン(Halloween)は、古代ケルト人が起源と考えられている祭りのことで、ケルト人にとっての1年の終り=10月31日に開催されます。
この夜は、あの世とこの世の堺にある扉が開くため、死者の霊が家族を訪ねてくると信じられており、いっしょに出てくる悪い精霊や魔女から身を守るために、仮面を被り魔除けの火を焚(た)いて、災難を避けたのが始まりなのだそうです。(Wiki「ハロウィン記事」 様)
1年のある時期に地獄の門が開くという考え方は、日本のお盆にも通じるものがありますね。ところで、ハロウィーンといえば、下記画像にあるようなカボチャのお化けを模した灯籠が有名です。
(写真:quiet in Amsterdam 様)
これはジャック・オー・ランタン(提灯ジャック)と呼ばれているもので、元々カブをくり抜いて作っていたものが、ハロウィーンの風習がアメリカに渡った際にカボチャへと変わったのだそうです。
このジャック・オー・ランタンには、以下の様な話が伝わっています。
悪賢い遊び人ジャックが悪魔を騙(だま)し、死んでも地獄に落ちないという契約を取り付けました。
ところがジャックは死後、生前の行いの悪さから天国へ入ることを拒否され、悪魔との契約により地獄に行くこともできず、行き場を失います。
ジャックは悪魔からもらった赤々と燃える石炭をカブの提灯に入れ、安住の地を求めてこの世を彷徨い続けているのが、ジャック・オー・ランタンなのだそうです。
(Wiki「ジャックランタン」記事 様より)
天国へも地獄へも入れてもらえないジャック。身から出た錆といえばそれまでですが、哀れです。
天国に入れてもらえる人とは、ズバリ善人ですよね。天国といえば、生前善い行いをした人や、聖人君子が行く場所と相場が決まっています。
一方地獄に行く人は、悪人というのが決まりです。それも「ちょい悪おやじ(古)」程度の悪さじゃなくて、罪人、犯罪者、悪徳商人など明確な悪者達が落ちる場所です。
ところで私を含む大多数の人は、聖人君子というほど善人でもなく、重大な罪を犯した悪人というわけでもないのでは、ないでしょうか?。
つまり善でも悪でもない、その間をフラフラと漂っている存在。
私にはこの私達の有り様が、天国にも地獄にも行き場所をなくし、安住の地を求めてこの世を彷徨い続けているジャックの姿にダブって見えてきました。
ずる賢く「ある時は善人、ある時は悪人、ある時は右、ある時は左」と、要領よく生きているつもりが、結局地獄に落ちるでもなく、さりとて天国に行けるわけでもない存在となっている・・・・。
そういえばイソップ寓話の「卑怯なコウモリ」も、似たような話ですよね。
昔、鳥の一族と獣の一族がお互いに争っていました。
その様子を見ていたコウモリは、鳥の一族が有利になると鳥たちの前に姿を現し、「私は鳥の仲間です。あなたたちと同じように翼を持っています」と言いました。
また獣の一族が有利になると獣たちの前に姿を現し、「私は獣の仲間です。ネズミのような灰色の毛皮と牙があります」と言いました。
その後二つの一族間の争いは終わり、鳥も獣も和解しましたが、幾度も寝返りを繰り返したコウモリはどちらの種族からも嫌われ、仲間はずれにされてしまい、やがて暗い洞窟の中へ身をひそめるようになりました。
(Wiki「卑怯なコウモリ」記事 様)
要領よく生きることについて、偉人は次のように述べられています。
心にズシッと来る言葉です。
果たして、私達はイソップ童話のコウモリを笑えるでしょうか?。
面倒くさいとか、無駄だとか、意味が無いとか言いながら、効率良くだの要領よく立ちまわる事ばかりを考えていると、人生を後悔してしまうかもしれません。
人生を後悔しない為には、覚悟を決めて自分のやりたいことを愚直に一生懸命やる。
ハロウィーンのカボチャのような彷徨える存在にならない為に、どのように生きるべきか、考えさせられる思いがしました。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:要領良くよりも、愚直に一生懸命生きよ
今日の箴言:藤原 東演(ふじわら・とうえん):臨済宗僧侶
今日の書籍:
今日の写真:lllust AC 様:heppokoさん
いつか書く: