こんにちは、MSLABOです。
相手の立場や理解度に合わせてしゃべる事・・・これ、意外に難しいですよね?。ついつい難しい説明をしてしまったり、自分の業界用語や専門用語で話してしまったり。「このくらい、理解できて当然ですよね?」みたいな高慢な話し方になったり・・・。
私の業界では、特にこの手の「わかりにくく話すのが得意(笑)」な人が多いようです。
なんせ「何でもかんでも横文字3文字から4文字で省略して語りたがる?」業界ですから。
なにを隠そう、私もその1人です。はい。
コンピュータ業界って、ほんとこの英語の略称が多いんですよ。
SSD、CPU、DB、OSといった馴染みのある(?、いやいや、きっとそうでない人もいますよね:汗)言葉から、VMFS、JNI、DDRなどのコンピュータに詳しくない人が聞いたら???な用語まで。
天才バカボンで有名なギャグ漫画の巨匠、赤塚不二夫さんがこんな事を言って見えるようです。
「小さな幸せに気づかせてくれる33の物語と90の名言:西沢 泰生:かんき出版」に、こんな話が載っていました。
「世界中の子どもたちの命と健康を守るために活動する国連機関」のユニセフが、アフリカの小国ルワンダで、伝染病に苦しむ子どもたちのためにワクチンを広めようと活動した時の話です。
ルワンダでは貧困のせいだけでなく、早期にワクチンを打てば子供を病気から守れるという事を知らない大人たちが沢山いて、ワクチンが十分使われていなかったそうです。そこで「ワクチンを打ちましょう」という宣伝(啓蒙)活動を展開する事になりました。
ユニセフは親子が写った写真を掲載した人目を引くポスターを作成し、そこに現地の言葉で「子どもたちにワクチンを!」と書いて、ワクチンの重要性を説明し、ワクチンの接種率をあげようと努力しました。
しかし結果は、思うように成果が上がらなかったそうです。
きれいなポスターを沢山張り出し、一生懸命宣伝したのに、一向にワクチンを打つ人が増えない・・・・何故だったと思いますか?。
お金がなかった、貧乏だったという理由はもちろんあるでしょうが、それ意外に大きな理由があったのです。
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それは、当時のルワンダでは「文字を読める大人(とくに女性)が極端に少なかった」ため、ユニセフのポスターが「何のポスターか理解できなかった」事が原因でした。
せっかくの目を引くポスターも、意味が通じなければ役に立ちません。「相手の立場になって伝える事」の重要性を考える1つの事例ですね。
ちなみに現在のルワンダでは、内戦や虐殺など暗黒の歴史を乗り越え、教育制度を充実させる事で識字率も向上し、日本とも積極的な関係を結んでいます。(参考:ルワンダ共和国大使館 様)
西沢さんの本には、こんな話も載っています。
アメリカ人のビジネスマンが、ある時日本人の企業幹部に「世界市場でビジネスを進める上で、もっとも重要な言葉は何か?」と聞いたのだそうです。
あなたなら、なんて答えますか?
私は上記の質問を見て、「そりゃあ国際標準語の英語でしょ?」と思いました。
このアメリカ人も「それは英語だ」という答えを期待していたそうですが、聞かれた日本人は全く違う答えをしたそうです。
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彼は「もちろん、お客様が使っている言葉です」と答えたのだそうです。
どうです、すごいでしょ?。
そういう目線で自分も過去の記事を読みなおしてみると・・・・いやはや・・・恥ずかしいです(汗)。
そのときは何度も読みなおして「自信をもって公開した」筈なのに、数カ月後に読むと、これがもう、たまらなく読みにくくて、思わず直したくなる出来の悪さです・・・。
これからも、少しでもわかりやすく、自分とみなさんの役に立つ記事が書けたらなぁと思います。頑張って精進しますので、皆様もどうかお付き合いの程をよろしくお願いします。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:相手の立場に立って話そう!
今日の箴言:赤塚 不二夫;漫画家
今日の書籍:
小さな幸せに気づかせてくれる33の物語と90の名言:西沢 泰生:かんき出版
今日の写真:lllust AC 様:さつきさん
いつか書く: