こんにちは、MSLABOです。
4月1日はエイプリルフールです。1年で1度だけ公然と嘘をついて良い日?です。その由来を調べてみると・・・
エイプリルフールの由来ははっきりとしないそうですが、Wikiなどによれば、その由来は中世フランスにある(あくまで仮説の1つ)ようです。
昔ヨーロッパでは3月25日を新年とし、4月1日まで春の祭りを開催していましたが、1564年にフランスのシャルル9世(1550年 – 1574年)が1月1日を新年とする暦を採用しました。これに反対する民衆が4月1日を「嘘の新年」として祝い、これに憤慨したシャルル9世が民衆を弾圧し虐殺した事が発端だというのです。
3月25日が新年(正月)だったわけは、カトリック教会などでイエスの受胎告知をマリアが受けたのが3月25日と信じられている為なのだそうです。現在広く用いられているグレゴリオ暦は太陽暦(地球が太陽の周りを回る周期(太陽年)を基にして作られた暦)で、この歴法では1月1日を新年としているため、シャルル9世は旧暦からの改暦を行った事になります。
ただ話はそう単純ではないようで、どうやらシャルル9世はプロテスタント派だったようですが(プロテスタントであるコリニー提督を重用していた)、当時はプロテスタントとカトリックの宗教対立が激しく、王侯貴族の間でもプロテスタント派とカトリック派で血で血を洗う争いが絶えなかった時代であり、改暦の背景にはそんな事情が隠されているのかもしれません。
日本においても暦は、長らく政府(朝廷)が陰陽師などに管理させていたそうで、江戸時代を舞台とした改暦の物語が冲方 丁さんの「天地明察」という小説で有名となり、後に映画化もされました。この映画を私も見ましたが、なかなか面白かったです。
嘘をついてはいけないという事を象徴的に述べるもので有名なのはローマにある「真実の口」でしょうか?。元々は下水道の蓋なのだそうですが、今はローマのサンタ・マリア・イン・コスメディン教会の正面柱廊の奥に飾られています。
偽りの心がある者がこの口に手を入れると、手を抜く時にその手首を切り落とされるという言い伝えがあります。私もローマに旅行に行った際、本物の口に手を入れて来ましたが、幸いにして切り落とされることも抜けなくなることもありませんでした(よかったw)。
嘘に関して偉人たちの名言を紹介したいと思います。
『人があなたのことを悪く言う。それが真実なら直せばいい。それがウソなら笑い飛ばせばいい。』
エピクテトス:古代ローマの哲学者
私達はとにかく人の目、人の評判を気にします。ですがそれが真実なのか嘘なのかは、当の本人が一番よく知っている筈です。「ごもっとも」と思うなら素直に直せばいいし、「根も葉もないもの」なら笑い飛ばして気にしなければ良い。人の目を気にすることは大事ですが、気にしすぎて動けなくなるようではいけないという事だと思います。
『限界は記憶(安心領域)がつくっている。限界なんてウソ。無限の可能性がある。自分にかけている制限は、ただの記憶だ。』
ジェームス・スキナー:経営コンサルタント
スキナーさんの言葉はしびれます。
そういえば100m競争では1983年にカール・ルイスが平地で9秒97を記録するまで、平地で10秒の壁を破る人物はいませんでした(ルイス以前に9秒で走った人物は2人。1960年6月と1977年8月ですが、いずれも高地記録)。その原因の1つとして「人間は100mを10秒より短いタイムで走れない」という思い込みがあったと指摘されています。(ルイスの次に9秒台で世界記録を作ったのはカルヴィン・スミスで1983年7月。この事実からしても、ルイスの先人からルイスまで9秒台で長く記録が出なかったのがわかります)。
『想像力は知識よりも重要だ。知識には限界があるが、想像力は世界を包み込む。』
アルベルト・アインシュタイン:理論物理学者
私達はラクをするため、自分の限界を設け自分自身に嘘をついているのかもしれません。
自分がより高くより早く走る事を想像する。より大きく成長していることを想像する。そうやって自分についている嘘を越えて行けと偉人たちは言います。
自分に嘘をつくのは、せめてエイプリルフールだけにしたいものですね。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:想像力を駆使し、自分への嘘を越えて行け!
今日の箴言:
- エピクテトス:古代ローマの哲学者
- ジェームス・スキナー:経営コンサルタント
- アルベルト・アインシュタイン:理論物理学者
今日の書籍:freepic.com様、Wikiペディア様
今日の写真:
いつか書く: