こんにちは、MSLABOです。
ATフィールド。アニメが好きな人には有名ですね。エヴァンゲリオンというアニメに登場するバリアみたいなもので、ミサイルや砲弾も寄せ付けない「絶対不可侵な心の壁」と言われるものです。
今日のポイント
あるノミの話
むかし世の中には「ノミのサーカス」と呼ばれる商売があったそうです。蚤です。飲みじゃありません(笑)。人や動物に寄生して血を吸う小さな昆虫です。
ノミは体長が1mmから9mm程度の小さな虫ですが、非常に強い脚力を持っているのが特徴です。
ノミのサーカスではこれを利用して、ノミに体重の2,000倍もあるような物を引かせたり、人間の掛け声に合わせてジャンプをさせる芸をしこんで、見世物にしていました。
ノミは強い脚力で高く飛び上る事ができます。わずか2mm程度の昆虫が、自分の身長の150倍ちかく(30cmあまり)も跳ね上がるのです。
(参考URL:Wiki 「ノミのサーカス」記事 様、ビックリ!!おもしろ豆知識 様)
(画像URL:illust-AC 様:acworks さん)
しかしノミのサーカスでは、ノミが30cmや40cmもジャンプしてしまっては困ります。なぜなら、タダでさえ小さなノミが勢い良くジャンプしてしまっては、観客に演技がわかりにくくなるからです。
そこで、演技をさせるノミを小さな瓶の中に閉じ込めます。最初のうち、ノミはいつもの調子でジャンプをします。ところが瓶の天井にぶつかってしまい、それ以上飛び上がることができません。
これを数日間繰り返してから瓶の外へだすと、ノミは瓶の高さまでしか飛ばなくなっているのだそうです。
(参考URL:CRIMSON/GANG’s blog 様)
この話を聞いて、なんだか身に詰まされる思いがしました。なぜなら自分を含め、現在の日本人の多くが「瓶の中のノミ」になっているのではないかと思えたからです。
私たちは子供のころ、困難や限界のことなど考えもせず夢を描きます。
しかし大人になるにつれて、「お前には無理だ」とか「その道は厳しいぞ(生活できないぞ)」と教えられ、いつしか「自分のような平凡で取り柄のない人間が、夢なんてみちゃダメなんだ」と思い込まされます。
私達は本当は高く飛び上がれるのに、「できるわけがない」「目立つ奴は変なヤツだ」と言われて、飛び上がれなくなっているのです。
再び高く飛び上がるは?
それでは、瓶に閉じ込められて高く飛べなくなったノミは、どうすれば良いのでしょうか?。一生サーカス団に使われて、過ごすしかないのでしょうか?。
実はノミの話には、こんな続きがあります。
高く飛べなくなったノミの中に、正常なノミを混ぜるのです。当たり前ですが、正常なノミは普通に跳びはねることができます。するとそれを見た「飛べないノミ」達が、自分達が飛べることを思い出して、元通り跳びはねることができるようになるのです。
私達にも同じことが言えるのではないでしょうか?。
つまり安全、安心、平凡な生活に飼いならされてしまった私達が、自分の可能性を思い出すためには、刺激的でエキサイティングな人生を送っている人たちを見習えば良い。
北海道の零細企業が、世界を驚かすようなロケットエンジンを開発して、宇宙に飛ばしています。その会社の代表である植松 努さんが、日本版のTEDxでスピーチした内容がYouTubeに公開されています。
中高生になっても、受験勉強そっちのけで宇宙や飛行機に夢中だった植松さんは、学校の先生や友達にバカにされて、ずいぶんと寂しい思いをしたそうです。
そんなとき植松さんは「本の中の偉人達に勇気をもらった」と話をしています。偉人達の本を読んで、無責任な人たちが投げかける言葉で自信を失うことがないように、勇気を奮い起こしていたのです。
偉人とはエジソンやライト兄弟の事です。いずれも世間から認められない中で、夢をあきらめずに努力と工夫を続け、やがて世界をアッといわせた人たちです。
エジソンが電球のフィラメント(光る部分)を作るために1万回以上失敗した話は有名です。「なぜ、そんなに失敗しても続けるのか?」と問われたときのエジソンの答えがこれです。
『私は失敗したことはない。ただ1万通りの、うまくいかない方法を見つけただけだ』
トーマス・エジソン:発明王
また、エジソンにはこんな話もあります。
自己啓発家として有名なナポレオン・ヒル氏が、エジソンの元を訪れた時の事です。ヒルが「もし白熱電球の秘密が解明できていなかったら、あなたは今ごろどうしていると思いますか?」と質問した時、エジソンは次のように語りました。
「もしそうなら、私は今も実験室にこもって実験を続けているだろう。だから、あなたと会ってこうして話をしている暇などないと思う」。
植松さんは言います。「偉人達の本には、チャレンジし続ける事の素晴らしさは載っているが、あきらめる方法は載っていない」。
あきらめない心
最近街では、高畑 充希(たかはた みつき)さんをモデルにした「かんぽ生命」の広告を目にします。
「人生は夢だらけ。あきらめない人がいちばん強い」。そう書かれた広告に、植松さんやエジソンの話が重なって、思わずドキリとします。
そういえばどこの国の話だったか忘れてしまいましたが、南米(たしかブラジル)で自分の3人の娘を全員ミス・コンテストで優勝させた女性がいました。
テレビで「どうしたら、そんなに美しいお嬢さんを育てられるのですか?」と聞かれた母親が語った内容が印象的でした。彼女は、こう答えたのです。
「我が家ではいつも「おまえは、とてもかわいい。おまえは、最高に美しい」と言って、娘を育てたんだよ」。彼女は子供の心に「自信を失わせる壁」を作らないように育てていたのです。
先の広告には幾つかのバージョンがあり、「月に行ってみたい。最初にそう言った人は、きっと笑われたに違いない」と書かれたものもあります。
(画像URL:かんぽ生命 様)
他人の目を気にし、失敗したら恥ずかしいなどと、たいしたチャレンジや失敗をしたわけでもないのに「あきらめてしまっている」私達には、耳が痛い言葉です。
できないという限界は、自分の心が決めている壁なのかもしれません。心の壁を乗り越えた先には、思いもよらない世界が開けている。偉人達からは、そんな事を学ぶことができます。
『前途は遠い。そして暗い。しかし恐れてはならぬ。恐れない者の前に道は開ける。行け。勇んで。小さき者よ』
有島 武郎:作家
あなたも知らないうちに「限界」という名のATフィールド(心の壁)を張ってはいないでしょうか?。
もしそうなら偉人達を参考にして、ちょっと壁を乗り越えてみませんか?。本当のあなたは、もっと可能性がある存在です。あきらめずに、本来あなたが持っている力を発揮すれば、世界が変わるかもしれません。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:限界は心の中にある
今日の箴言:トーマス・エジソン:発明王
今日の書籍:なし
今日の写真:スポーツサイクルまったり選び 様