こんにちは、MSLABOです。
ゲーム(RPG)などは言うに及ばず、ドラマや映画や小説に欠かせない存在の「勇者」。あなたは「勇者」と聞いて、どのような人物を思い浮かべるでしょうか?。
私は、勇者といえばドラゴン・クエストなどのゲームに登場する主人公を思い浮かべます。ギリシャ神話に登場するペルセウスや、円卓の騎士のアーサー王、日本神話のヤマトタケルの尊などを思い浮かべる方も見えるかもしれませんね。
勇者の「勇」は勇気の勇です。勇者というくらいですから、「恐れを知らず、強大な敵や困難に勇敢に立ち向かっていく人物」を想像します。
(参考URL:ニコニコ静画 様:ゆう さん)
私もずっとそのように考えていましたが、「絵本を読むと「天職」が見つかる:中越 裕史:廣済堂出版」を読んで勇者のイメージが少し変わりました。
ちょっと想像してみてください。「恐れを知らない人」を。
どんな怪物や困難に出会っても「怖い」と思わない人です。いつも前向きで「かかってこいやー」と、周りを気にせずに突撃する。そのような人は「恐怖」を感じないわけですから、どんな困難にも「立ち向かって」いきます。
勇者:「魔王の城に乗り込もう」
魔法使い:「えー。準備不足だし、今のLEVELでは勝てないわよ」
勇者:「なに弱気になってるんだ。突撃あるのみ!」
魔法使い:「でも、魔王は強敵よ」
勇者;「俺、ぜんぜん怖くないよ。とにかく行こうぜ!」
魔法使い:「・・・・・」
冒険には魔法使いや盗賊など、勇者をサポートする脇役が重要です。しかし、上記のような勇者に付き合わされる仲間は、きっとたまったものではありません(笑)。
こんな勇者は勇者じゃなくて「無謀」ですよね。そもそも怖くないから立ち向かえるだけですので、「勇気を出して立ち向かっている」わけではありません。勇者に必要な勇気をだしていないわけですから、そんな人は「勇」者ではありません(汗)。
つまり勇者とは「恐れを知らず立ち向かう人」ではなく、「本当は怖くて逃げ出したいけど、勇気を振り絞って立ち向かう人」と理解できます。
しかし、もしも勇気が「怖いながらも前に進む事」だとすると、はたと困ることがあります。
幸いにも今の日本では、怖い怪物と戦う機会は(ほとんど)ありません。しかし、「子供連れの人や年配の人に、電車の席を譲る」とか「会議の席で、多数派に組みせずに正しいと思ったことを言う」といった「ちょっとした試練」には、よく出会うのではないでしょうか?。
中には「好きだった人に告白する」とか「行きたくない誘いを断る」なんて試練に出会う人も見えますよね(笑)。私達はこのような試練に出会うと、ついつい批判されることや自分が傷つく事、冷たい目で見られる事、仲間はずれにされる事が気になって行動できません。
そう・・・困難に立ち向かうことに恐れをなして、行動できなくなるか、逃げ出してしまうのです。
恐怖を感じる事を恥ずかしく思う事はありません。だって「恐怖」を感じない人は、勇者ではないのですから(笑)。でも恐怖から逃げ出すばかりで、自分の気持ちに従わないのなら、それは臆病者と言われてしまいます。
私達は、他人の評価や評判を気にしますが、そもそも全ての人に嫌われない事、批判をされない事など不可能ではないでしょうか?。
中越さんは先の本で仏教の開祖であるブッダ(シッダールタ)のこんな言葉を紹介してくれています。
ひとは黙して坐する(座っていること)をそしり(批判し)
多くをかたるをそしり
また少しくかたるをそしる
おおよそこの世に
そしりを受けざるはなし
黙って座っていても批判される。多くを語っても批判される。少しだけ語っても批判される。なにをやっても、批判する人はいるという教えです。
何をしても、何を言っても、この手の「批判大好き屋」さんは出現します。だからといって、人に嫌われないように生きていこうとすれば、ガンジガラメの見えない鎖に縛られて、いったいこれは誰の人生なのか?と言うことになりかねません。
『お前の道を進め、人には勝手なことを言わせておけ』
ダンテ・アリギエーリ:詩人、哲学者
とはダンテの有名な言葉です。
私達は、いったい何を恐れているのでしょうか?。
彼女に「好き」だという場合であれ、リスクがある仕事に取り組む場合であれ、私達は「行動すること」を恐れているのではなく、「行動の結果、良くないことが起こる」事を恐れているように思います。
(行動の結果)嫌われる、(行動の結果)損をする、(行動の結果)非難される、(行動の結果)馬鹿にされる・・・・行動の結果を恐れて、ヤる前から立ちすくんでしまうのです。
そんな私達に中越さんは、「結果を気にしないで、楽しんでみれば良い」とアドバイスをしてくれています。「人は、結果を気にして失敗を恐れてしまったとき、行為そのものをやめてしまう」。だから結果を気にしないで「気分が良い方を選べば良い」と。
そういえば昔SMAPの中居さんがTVでこんな事を言っているのを聞いたことが有ります。
「どちらにしようか迷った時、よくみなさんは「どちらがうまくいくか」って考えますよね。僕の場合はちょっと違うんです。「どっちも苦労するし、うまくいなかいかもしれない。なら、どっちが楽しいか?」って考えるんです。」
以前書かせて頂いた記事「迷い道で決断するには?」で紹介した宇宙兄弟のマンガの言葉も紹介しておきましょう。宇宙兄弟の主人公 難波 六太が迷った時、彼の恩師であるシャロンが次のように語りかけます。
『迷った時はね 「どっちが正しいか」なんて考えちゃダメよ 、日が暮れちゃうわ。頭で考えなきゃいいのよ (中略)あなたのことならあなたの胸が知ってるもんよ。「どっちが楽しいか」で決めなさい』
宇宙兄弟 5巻:小山 宙哉:講談社 より
(画像URL:宇宙兄弟 公式サイト 様 )
怖い気持ちは誰でも持つもの。
だけども怖い気持ちを乗り越えて、自分が「楽しい」方を選んでいく。怖いながらも1歩を踏み出してみる。それが勇者なのだと学ばせて頂きました。
名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。
長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。
今日の学び:怖さを乗り越え、楽しい方向を目指せ
今日の箴言:ダンテ・アリギエーリ:詩人、哲学者
今日の書籍:絵本を読むと「天職」が見つかる:中越 裕史:廣済堂出版
今日の写真:SQUAREENIX 「HEAVENSWARD-蒼天のイシュガルド-」より
途中途中の「自己啓発ポップアップ」でしょうか、素敵です♪
「結果を手放せ」ガツンときました。画像保存しました。
勇者…そうですよね。あの人たち、怖いけどがんばってんだなぁ。
そういえば、強いだけの無鉄砲でただただ最強な主人公には、感情移入できませんもんね。自分と重なるところがないもんなぁ。
いままでアイデアホイホイを応援してくださってありがとうございました。
mslaboさんからのコメントはとっても助けになり、更新の支えでした。
今までせっかくコメントをくださっていたのですが、コメント欄を廃止しようと思うのです。
理由はスパムがおそろしい量で、サーバーを圧迫しかねないというところで、
もう一つは、携帯だけで管理できそうになさそうなのです。
mslaboさんからのコメント、いつも嬉しかったです。
これからも、ブログ応援していますっ!
サーバーもまた一年更新しましたので、まだアイデアホイホイやめませんっ!
コメント欄なくなりましたけど、やっぱり、これからもよろしくお願いしますっ!