22:EclipseでPROCESSINGを楽しむ

◆PROCESSINGで始めるゲーム作りとコンピュータ

MagicItm22:EclipseでPROCESSINGを楽しむ

今日の話題

 

30:Eclipseを起動する

前回の記事でEclipseは無事にインストールできたでしょうか?。

ちなみに、この先の手順でEclipseを使ってPROCESSINGを楽しむためには、公式サイト様からPROCESSING本体を入手しておく必要があります。

まだPROCESSINGを入手していない人は、下記Linkより入手し、適当な場所に解凍しておいて下さい。

入手先:PROCESSING公式サイト

PROCESSINGのインストールはすごく簡単(ほとんどダウンロードして解凍するだけ)ですが、自信がないという方は「10:PROCESSINGを手に入れよう」記事を参照して下さいね。

なお以下の記事では、Windows10において日本語化したEclipse  Mars(Ver4.5 SP2)を使うことを前提に説明をしています。

また
Eclipseは  C:\pleiades\eclipse  配下に
PROCESSINGは  C:\processing-3.1.1  配下に
インストールされているものとして記述しています。

インストール先のパスは上記以外でも構いませんので、みなさんの環境に合わせて読み替えて下さい。

これから行う作業は、以下のようになります。

  • Eclipseを起動する
  • Javaの新規プロジェクトを作成する
  • パッケージとクラスを作成する
  • PROCESSINGに必要な処理を追記する

なお、あなたのPCでEclipseを初めて起動する場合は、「C:\pleiades\eclipse」配下にある「eclipse.exe -clean.cmd」を利用する事をオススメします。

2回目以降の起動は「eclipse.exe」を使えばOKです。

Eclipse_MARS
起動すると上記のようなスプラッシュ画面が表示された後で、ワークスペース・ランチャーが開きます。
Eclipse_workspace
ワークスペースとは、作成したプログラムを格納する場所の事です。

パスには、わかり易い場所を指定して下さい。以降Eclipseでプログラムを作成すると、ここで指定したパスに作成したプログラムファイルが格納されます。なおパスに日本語を含めるのは避けましょう。

例:C:\pleiades\workspace

例えば上記のように指定します。

しばらく待っていると以下の様な画面が開きます。これがEclipseのメイン画面です。

Eclipse_Gamen

●パッケージ・エクスプローラ(プロジェクトツリー)
プロジェクトの構造をツリー状に表示するエリアです。プロジェクトが何かについては後述します。

●アウトライン(プログラム構成表示領域)
プロジェクトに含まれるパッケージの構造をツリー状に表示するエリアです。パッケージについても後述します。

●コーディング領域
プログラムを入力する場所です。ちなみにプログラムを作成する作業を専門用語でコーディングと呼びます。

●コンソール領域
いろいろなメッセージが表示される領域です。なにかエラーがあった場合、ここに情報が表示されます。

 

31:プロジェクトを作成する

PROCESSINGはJavaをベースにした言語ですので、プログラムを作成するためにはJavaのプロジェクトを作成する必要があります。

普通プロジェクトというと、何かの仕事を成し遂げるための作戦やチームを思い浮かべますが、Eclipseのプロジェクトとは「あるアプリケーション」を作成するために必要な様々なファイルを1つにまとめた物の事です。

そのプロジェクトの中にパッケージと呼ばれる単位でプログラムの入れ物を作成し、パッケージの中にクラスと呼ばれるプログラムを作っていきます。

PRJPKGCLASS(画像URL:illust-AC 様:ハイキーさん、wayさん)

例えるなら、プロジェクトは会社(◯◯商事)で、その中にパッケージ(△△部)があり、その中にクラス(XXさん)があると考えれば解りやすいでしょうか?(笑)。

では、以下の手順に従ってJavaの新規パッケージを作成しましょう。

まず左上のメニューから「ファイル(F)」を押下し、「新規(N)」を選びます。
新規プロジェクト
するとサブメニューが開きますので、その中から「Javaプロジェクト」を選択します。
Javaプロジェクト
プロジェクトを作成するためのダイアログボックスが開きますので、プロジェクト名に好きな名前を入力します。

例:SampleProject

またJREの箇所で、「プロジェクト固有のJREを使用」または「デフォルトのJREの使用」をチェックして、前回の記事でインストールしたJREを選びます。私の場合は jre1.8.0_91(8u91)を選択しました。

NewProjectBox
ここまで入力したら「次へ(N)」のボタンを押下します。

Java設定ダイアログボックスが開きますので、「ライブラリー(L)」タブを選択し、右横にある「外部JARの追加(X)」ボタンを押します。
LiblaryAdd
ダイアログボックスが表示されるので、PROCESSINGをインストールしたフォルダにあるcoreフォルダ配下のlibraryフォルダを選択し、その中にある以下のファイルを選択して追加してください。※

– core.jar
– gluegen-rt-natives-windows-amd64.jar
– gluegen-rt.jar
– jogl-all-natives-windows-amd64.jar
– jogl-all.jar

※上記はWindows(64bit用)の場合です。

私の場合は、C:\processing-3.1.1\core\library にあるjarファイルを選択しました。

SelectExtJar
選択したら「開く」ボタンを押下します。

よくわからない人は、とりあえず C:\processing-3.1.1\core\library にある全ての jarファイルを選択しても良いでしょう(笑)。

外部JARを追加すると、再びJava設定ダイアログボックスに戻ります。

今選択したファイルが一覧に表示されている筈ですので、その中の core.jar の 「>」 ボタンを押してリストを開き、「Javadoc ロケーション」を選びます。

SelectCoreJavadoc
選んだら、右側にあるボタンから「編集(E)」を押します。

開いたダイアログボックスの「Javadoc URL: Javadoc ロケーション・パス(J)」に、下記URLを入力してOKボタンを押して下さい。

http://processing.github.io/processing-javadocs/core/

JavadocLocationPath
Java設定ダイアログボックスに戻りますので、完了ボタンを押します。

ここまでの作業が無事に終了すると、Eclipseのメイン画面左側にあるパッケージ・エクスプローラ(プロジェクトツリー)に、今作成したプロジェクトが表示され、参照ライブラリーに選択したjarファイルが並んでいる筈です。

pkgExploler(参考記事:津田 裕之 様のブログ)

 

32:パッケージとクラスを作成する

以上の手順でプロジェクトが作成できましたので、次はパッケージとクラスを作成しましょう。

パッケージ・エクスプローラ(プロジェクトツリー)で src が選択された状態にし、Eclipseのメインメニューから「ファイル(F)」⇒「新規(N)」⇒「クラス」を選びます。
NewCLassMenu
新規Javaクラスの情報を入力するダイアログボックスが開きます。

「パッケージ名(K)」に好きなパッケージ名を、「名前(M)」にクラス名を入力しましょう。私の場合は

パッケージ名:SamplePackage
クラス名  :SampleClass
と入力しました(安直ですね・・・汗)。

NewJavaClass
続いてスーパークラス(S)を指定します。右横にある「参照」ボタンを押してスーパークラスの選択ダイアログボックスを開きます。

クラスについては以前の記事で少しだけ説明しました。スーパークラスって何?と思われた方は、「18:オブジェクト指向とクラス」記事を参照して下さい。

スーパークラスの選択ダイアログボックスでは、「型を選択してください(C)」の欄に「PApplet」と入力して下さい。

SelectSuperCLass
一致する項目に「PApplet  processing core」と表示され、該当項目が選択されているのを確認したらOKボタンを押します。

新規Javaクラスダイアログボックスに戻りますので、最後に「どのメソッド・スタブを作成しますか?」で「public  static  void  main( String[]  args)(V)」にチェックをつけて完了ボタンを押します。

ここで「public  static  void  main( String[]  args)(V)」にチェックをつけ忘れると、後の手順が面倒になりますので、必ずチェックをつけてください。

NewJavaClass2
ここまでの作業が無事に終了すると、Eclipseのメイン画面は以下のようになっている筈です。

パッケージ・エクスプローラ(プロジェクトツリー)
pkgExploler2
アウトライン(プログラム構成表示領域)
OutLine
SampleClass.java(コーディング領域)
SampleClassEdit

 

33:PROCESSING用の雛形を作成する

それでは、いよいよPROCESSINGの動作に必要なプログラムを追記しましょう。

SampleClass.javaと書かれたコーディング領域に注目して下さい。新規Javaクラスを作るダイアログボックスで、「public  static  void  main( String[]  args)(V)」にチェックをつけた方は、ここに main()関数が出来上がっている筈です。

チェックを付け忘れた方は、下のサンプルを参考にして、手動で main() 関数を入力してくださいね(汗)。

ここがこのプログラム(SampleClass)の開始地点(エントリーポイント)になります。ゲームループでいう開始処理に当たる部分です。

PROCESSINGの標準エディタでは、隠されていて意識しなくても良いようになっていましたが、EclipseでPROCESSINGをプログラミングする場合は、誰も隠してくれない(笑)ので開始処理を自分で作らないといけません。

main()関数に以下の処理を追記します。

main()関数の中に
PApplet.main( new String[] { クラス名.class.getName() } );
と記入します。

クラス名の箇所は、上記でみなさんが作成したクラス名になります。私の例ならクラス名を SampleClass と命名しましたので、SampleClass.class.getName() と記述しています。

単純に、コメントにある書き方でもOKです。その場合は、”パッケージ名.クラス名” 形式で記述して下さい。

続いて初期処理関数と描画処理関数も記述しておきましょう。以下の様な感じです。

初期処理関数の部分だけ抜き出すと、以下のようになります。

描画処理関数は以下のようです。

なぜこのように書くのかを理解するためには、いろいろな知識が必要となりますので、ひとまずは上記のように書くのだと覚えて下さい。

注意としては、初期処理関数が setup()とsettings() の2つある事です。

いままで標準エディタで作成したプログラムでは、初期処理関数がsetup() だけだったのを覚えて見えるでしょうか?。

実は、EclipseでPROCESSING3.x以降のプログラムを作成する場合には、実行結果ウィンドウの大きさを変更する size() 命令が setup() 関数から使えなくなったのです。size() 命令はsettings() 関数から使うように仕様が変更されました※。

※詳しくはPROCESSINGのフォーラム などを参照して下さい。

そこで、わざわざ初期処理関数を2つ定義しているのです。

もちろん標準エディタだけでプログラムを作成するなら、settings()関数を記述する必要はありません。

ここでプログラムを入力する際にラクをするテクニックがありますので、紹介したいと思います。

例えば setting()関数を記述する時、記述したい箇所で sett  というように、命令の頭数文字を入力してから、 Ctrl キーとSPACEキーを同時に押します。

するとインテリセンスと呼ばれる入力補完機能が作動して、sett で始まる命令の候補を表示してくれるのです。

表示された候補の中から、今回の場合は「 settings():void  ‘PApplet’でのメソッドのオーバーライド」と書かれた部分を選択すれば、残りの部分が一瞬で入力できます。

インテリセンス
おまけに、上記手順でJavadocロケーション・パスに正しくURLを記述した人は、青枠で囲った命令の使い方まで表示されます。

これは便利です(笑)。

setup()関数も、draw()関数も同じように先頭の数文字を入力して、Ctrl + SPACE で補完入力できます。

ただし補完入力すると

のように
super.settings();
と書かれたプログラムが自動的に追記されます。

追記された命令にはちゃんとした意味があるのですが、今回は気にする必要はありませんので、この部分は削除してしまっても構いません。

あとはsettings()、setup()、draw()関数の中に、みなさんが作りたいプログラムを記述していけばOKです。

 

Forest今日の言葉

・ワークスペース

文字通り「作業場所」の事で、Eclipseで作成されたプログラムファイルを格納する場所です。好きな場所を指定可能ですが、パスに日本語を含む場所は避けましょう。

・コーディング

プログラムを作る作業(とくにプログラミング言語を入力する作業)を指します。

・プロジェクト

映画やドラマに登場するプロジェクトとはちょっと違います(笑)。Eclipseでは、あるプログラムを作成する為に必要なファイルをまとめたものをこう呼びます。例えばプログラムファイル、画像ファイル、データファイルなどをまとめたものになります。

・パッケージ

複数のプログラムをまとめたものです。沢山の機能を持つ複雑なアプリケーションでは、プログラムファイルが1つではなく複数に分かれる事があります。そのようなファイルをまとめたものを指します。

 

scroll今日の文法

なし

 

 今日のまとめ

  • プロジェクト、パッケージ、クラスを作成する
  • 初期処理には settings() と setup() の2つがある
  • 元になるクラスをスーパークラスと呼び、受け継ぐことを継承と呼ぶ

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