思い込みの功罪

こんにちは、MSLABOです。

百聞は一見にしかず・・・と言います。未経験の事について、いろいろ調べたり噂話を集めてみても、自分自身の目で見て体験した事には及ばないという意味の諺(ことわざ)です。

今日のポイント

 

目から鱗の出来事

独立した(いや、フリーターになった:汗)私も、ここ最近、正にそんな感覚を味わっています。

独立後、理由あって某大手ITメーカーの下請けとして働く機会がありました。サラリーマン時代は、自分が大手ITメーカーの社員として下請け会社の人たちを「使う立場」でしたから、まさに立場が逆転したわけです。

大手ITメーカー時代には、様々な下請け会社の人たちと働く機会がありました。仕事上の話はもちろん、ちょっとした雑談などの機会を通して、彼らの気持ちを理解している「つもり」でした。

しかし実際に自分が経験してみると、諺(ことわざ)にある通り、それは「つもり」でしか無かったことを痛感させられたのです。

と同時に、大手ITメーカーの社員が(本人は、あまり意識してはいないと思いますが)、発注側という強い立場であるがゆえに、知らず知らずのうちに「ワガママ」や「横柄」に振舞っている事に気が付かされました。

威張る(画像URL:illust-AC 様:sxor(skull) gさん)

在職中は、下請け会社さんに気を使っていたと勝手に自負してはいるのですが(汗)、彼らから見れば、きっと私も横柄な態度をとっていたに違いありません・・・。そう思うと、ちょっと自分が恥ずかしくなります。

『何かを学ぶためには、自分で体験する以上にいい方法はない』
アルベルト・アインシュタイン アルベルト・アインシュタイン:理論物理学者

同人誌即売会での出会い

百聞は一見にしかずといえば、仕事以外でも1つ、自分の中で見識が変わった事があります。

実は先日、生まれて初めて「同人誌即売会」に行ってきたのです。

同人誌即売会とは、マンガやアニメなどが好きな人たち(同人)が、自分たちが作成したマンガやアニメの2次作品を売り買いする場です。全く知らない方には、フリーマーケットの「オタク版」と説明すれば良いのでしょうか?(笑)。

もちろん2次作品だけではなく、オリジナルの作品を売っている人も見えます。またコスチュームプレイ(通称コスプレ)といって、マンガやアニメの登場人物に変装して、自分をアピールする人たちも見えます。

有名なものとしては、年2回(夏と冬に)東京ビックサイトで開催されるコミックマーケット(通称コミケ)があります。コミケは3日間の開催期間を通して、出展するサークル数が35,000、来場者数が55万、企業出展も127社に上る一大イベントです。
(参考URL:コミックマーケット公式サイト 様 コミックマーケット年表より)


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(画像URL:Gigazine 様)

一方、私が行ってきた即売会は、参加サークル数が150あまり、企業出展もほとんど無い1日単発のローカルなものです。※1
※1:参加サークル数を間違えていました。失礼しました。修正しました。(2016/01/24)

行ったといっても、出店側(売る側)として参加したわけではありません。来場者(お客さん)として参加しました。それでも、いい歳したオッサンが会場に乗り込むのは、場違い感が満載で、かなりドキドキしました(笑)。

行く前に、同人誌即売会について頭の中にあったイメージ(先入観)は

  • オタクやマニアが集う場所
  • コスプレなど、奇抜な格好をした人が沢山いる所
  • ちょっと残念な感じ(失礼)の人が多い
  • 売り物は、同人誌と呼ばれるマンガが中心
  • 男子が多い
  • 若い人が中心で、私のようなオジサン、オバサンはいない
  • アダルト関係の出展が多い

といった、ややネガティブなものでした。

それでは、実際に体験してみて、どうだったのか?。

思い込みの半分は想像通りでした。でも半分はかなり間違えていました。(あくまで個人的な感想ですが、赤が想像通り、青は想像とは異なっていました)

一番驚いたのは、出店者、来場者共に女子が多かった事です。おしゃれな感じの可愛い女の子が、普通に来場しているのには驚きました。(どれだけネガティブなイメージを持っていたんだ!というツッコミは無しで・・・:汗)

想像通り若い人は沢山いました。でも、私と同じようなオジサン、オバサンもいて、これも意外でした。おかげで、会場では少し安心できたのですが・・・(笑)。

ここでも、イメージや想像だけで判断してはいけない事を学んだ思いがします。

『私たちは単純に、物事は「こうだ」、あるいは「こうあるべきだ」と思い込んでいるだけである。そして、私たちの行動や態度、考え方そのものも、こうした思い込み=パラダイム(考え方、見方)から生じている』
スティーブン・R・コヴィー スティーブン・R・コヴィー:経営コンサルタント 「7つの習慣・名言集」より

人生は楽しんだ者が勝ち

即売会で感慨深かったのは、会場で自主制作の小説を売っている友浦さんと出会った事です。自主制作の小説といっても、400ページを超える大作です。綺麗な絵の表紙も付いていて、本格的です。パッと見は、本屋で売られている小説と何ら変わりません。

小説家を目指しているという友浦さん。友人の協力の元、いくつかの作品を自費出版されているようです(詳しくは、友浦さんのブログ 空想依存文字 様へ)。※2
※2:友浦さんご本人のブログに、本記事を紹介頂きました。ありがとうございます。私も応援しています。頑張ってくださいね~(2016/01/24)

著述家を目指す私も人のことは言えません。が・・・出版不況と言われるこの御時世に「出版業界か・・・」と思ってしまいました(汗)。また正直、素人が書いた小説なんて素人臭さが丸出しで、あまり面白くないのではないか?(大変失礼:汗)とも思っていました。

応援のつもりで1冊購入させて頂き、帰りの電車で読み始ると、直ぐにそんな思いをガツンと反省させられました。「すごい!、面白いじゃないか・・・。やるなぁ!」。まだ半分程度しか読めていませんが、これが感想です。

小説
(画像:購入した友浦さんの小説 「夜勤」 を私の携帯で撮影しました)

ブログとは言え私も物書きの端くれ。読ませる(読んで頂く)文章がどれほど難しいか、少しは実感しているつもりです。そういう意味でも、彼女の小説は良く書けています。ストーリーの展開やアイデアも悪くありません。

会場には「見るからにオタク」といった感じの人も沢山見えます。しかし、その誰もが「楽しそう」にしていた事がとても印象に残りました。少なくとも「イヤイヤ感満載」で即売会にいる人は1人も見かけませんでした。

「好きこそものの上手なれ」と言います。人と違っているかどうかは別にしても、個性的に人生を楽しんでいるという点では、「普通」ではあっても毎日死んだ魚の眼をしながら通勤しているサラリーマンよりも、よほど健全に思えます

会場で話をさせて頂いた友浦さんも、(彼女は、けっしてオタク風ではありませんでしたが)自分の作品を笑顔で紹介されていました。

彼女(と、そのブログ)からは、自分の作品を読んで欲しい。沢山の人と思いを共有したい。即売会をやっても自費出版をまかなうほど儲からないけど、商売がどうのこうのという以前に、小説を通して読者と触れ合う事が楽しいんだ!という思いが伝わってきます。

『自分なりの思い込みを持っている人は強い。自分のやっていることが正解なんだと信じていれば、それが自信につながる。』
秋元 康 秋元 康:放送作家

思い込みもケース・バイ・ケース。

他人との違いは広く受け入れて、先入観を無くすべきかもしれません。しかし自分自身に対しては大いに勘違いして、人生を楽しんでみるのもアリかもしれない。即売会に参加している沢山の楽しそうな人たちを見ながら、フっとそんな事を思いました。

楽しむ
(画像URL:illust-AC 様:miyagiさん)

私たちは社会人であり、父や母であり、家族であり、兄弟であり、国民であり、誰かの良き伴侶、良き友です。人生を楽しむなどと言うと、直ぐに「責任論」を振りかざす人たちがいます。しかし私たちは社会の一員であると同時に、個人でもあるのです。

一度きりの自分の人生は誰のものでもなく、自分のモノです(笑)。収入や地位や社会的なステータスなんかよりも、人生を楽しんだ者が勝ち!。そんな事を考えさせられました。

名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


img2
今日の学び:人生楽しんだ者が勝ち!
今日の箴言:
アルベルト・アインシュタイン:理論物理学者
スティーブン・R・コヴィー:経営コンサルタント
秋元 康:放送作家
今日の書籍:夜勤:友浦:友浦劇場
今日の写真:illust-AC 様:サトウ トモヒコさん

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