楽しさでゲームに負けるな

こんにちは、MSLABOです。

労働は苦しい物。仕事は大変なもので、面白くなくて当然だ・・・なんて事を私たちは考えちゃいますが、それって本当なのでしょうか?。

心が躍ってますか面白いもの、ワクワクするものの代表として遊びやゲームを思いつきます。人生がゲームのようであれば、もっと楽しいのに・・・なんて思いますが、同じことを考える人がいるようです(笑)。

ファイナル・ファンタジーなどのゲームを手掛ける大手ゲーム会社の元社員が書いた「人生ドラクエ化マニュアル:JUNZO:ワニブックス」を読ませて頂きました。

ドラクエとはドラゴンクエストの事で、1986年に第1作目が発売された国民的なRPGです。発売日には数日前から販売店の前に長蛇の列ができて、ニュースになる事もありました。

ドラクエ
(画像URL:SQUARE ENIX 様)

人生がドラクエ(ゲーム)になるわけないじゃん・・・とは思いますが、JUNZOさんの本を読んでいると、「もしかして、自分の人生もドラクエ化できるかも?」なんて気分にさせられます(笑)。

JUNZOさんは上記の本で、ドラクエで遊んでいた頃のワクワク感を思い出して欲しいと書かれています。ドラクエで遊んだことが無いという方は、似たようなゲームで遊んだ経験を思い出してもらっても良いでしょう。

ゲームで遊んでいる時、あなたはどんな気持ちだったでしょうか?。

未開のダンジョンや始めて訪れる土地にワクワクしなかったでしょうか?。
モンスターとの戦闘にハラハラドキドキしましたよね?。
経験値がたまってレベルアップすると、なんか強くなったぜーと嬉しくなりませんでしたか?。

その上で、JUNZOさんは「あなたのリアル人生はどうか」と問いかけるのです。

ゲームのように毎日ワクワクしているでしょうか?。ハラハラドキドキ感はありますか?。人生で出会う試練を乗り越えて経験値を積み、「俺は成長しているぜ」といった実感が持てているでしょうか?。

そう問いかけられると、サラリーマン時代の私は、ワクワクしない毎日を過ごしている事が多かったように思います(汗)

JUNZOさんは毎日自宅と会社(学校)の行き帰りだけで1日が終わる、いつも通りの日常を繰り返している私たちに向け、書籍の中で次のようにエールを送っています。「定価5500円のテレビゲームに、面白さで負ける人生を送ってどうする!」。

ぐはぁ・・・なんかやられました(笑)。

万物ゲーム化理論JUNZOさんによれば、彼が発見(?)した「人生さえもゲーム化する「万物ゲーム化理論」」は次のようなものです。

「あるもの」に、ゲームの3大要素(目的、ルール、敵)を投入すれば、それはゲーム化する」。

なんとも破天荒な理論ですが、めちゃくちゃとも言い切れません。

私達の行動には、大抵の場合、何かの目的があります。お腹がすいたので食事がしたいとか、疲れたので休みたいとか、寂しいので友達が欲しいとか。

ではルールはどうでしょうか?。

例えば、お腹がすいたからといって、手当たり次第に食べ物を口に入れるわけにはいきません。コンビニで売っている物を食べるには、お金を払うというルールがあります。働くにしても法律だの商法だの、いろいろと約束事が決められています。

そして、目的に従ってルールを守って行動すれば、原因が解消できるとは限りません。なぜなら、そこには目的の達成を邪魔する「敵」が出現するからです。

彼女を作るために、気になっている子に声をかけようとしたけれど、すでに彼氏がいたなんて事は十分考えられます(笑)。敵は具体的なライバル(たとえば恋敵)の事もあれば、資金が無いといった現実、あるいは自分の中にある弱さの場合もありそうです。

そう考えると現実に起こる多くの事柄は、既に「目的、ルール、敵」の3大要素をもっているとも言えます。JUNZOさんの万物ゲーム化理論に従えば、すでに現実はゲームなのかもしれません(汗)

目的の設定方法では「人生をゲーム化」するとして、その目的はどのように設定したら良いでしょうか?。

JUNZOさんは目的を設定する際に
達成することにワクワク・ドキドキを感じるもの
ロマンを感じるもの
心から実現したくなる夢
を設定しなさいと書かれています。

ちっともワクワクしないもの、ロマンの”ロ”の字も感じないもの、人から言われたもの(XXXねばならない、YYYすべきだ等)を目的にしても、人生はゲーム化しないのだそうです。

第一、敵を倒してまで叶えたい夢じゃなければ、途中で挫折しちゃいそうですよね。どうしてもやりたい、叶えたい、ロマンを感じるという目的だからこそ、苦しい戦いも乗り越えられるというものです。

『遊びの目的は、遊ぶという行為それ自体の中にある』
ヨハン・ホイジンガ ヨハン・ホイジンガ:歴史家

ホイジンガは「遊び」について考察し、「遊び」がいかに重要であるかを説いた人です。

JUNZOさんとホイジンガの理論を元に、「人生を楽しむ=人生を遊ぶ」ために必要な考えを、自分なりに考察してみました。以下、赤文字の定義はホイジンガやロジェ・カイヨワが分析した「遊び」の要素です。(参考URL:学力を考えるサイト様、文教大学大田ゼミブログ様)

1.自発的な行為や自由意思に基づく活動である事
人から強要されたものは遊びにはならないそうです。これは、わかりますよね。ゲームであっても、遊ぶことを強要されればそれは遊びとは言えません。そういう人たちはゲーム会社のテストプレーヤーという仕事になります。

ここから言えることは、人生を遊びにするためには、「自分がやりたい」と思う事、夢中になれる事を対象にするとなりそうです。

2.限定的、隔離的な活動である事
遊びには、遊ぶ時間や場所が決められているという事です。テニスならテニスコート、囲碁なら碁盤の上が場所で、試合時間や対戦時間を決めて遊びます。

ですので人生を遊ぶ時にも、時間や期限を決めるべきかもしれません。いつまでもダラダラやるのではなく、期限を決めるのも1つの手です。働く(遊ぶ)場所や時間を決めるのも良いでしょう。

3.結果が未確定である事
初めから結果が決まっているものは遊びにはならないといいます。まぁ、わかりますよね。トランプでもジャンケンでも、結果が未確定だからこそ遊びになります。

そう考えると人生の目的も「これなら確実に叶いそうだ」という手堅いものより、「もしかしたら叶うかもしれない」程度の不確実さがあるほうが、遊びの要素が増すと言えそうです(笑)。

4.非生産的活動である事
なんらかの結果を期待した行動は遊びではないと言います。パチンコでも、それで稼いで生活する事が目的になれば仕事(パチプロ)になります。「遊んでいる事自体が楽しいから行う」のでなければ、遊びになりません。

人生を楽しみたいのであれば、好きなことができるだけで御の字と思い、変に結果を期待しない方が、楽しく続けられるのかもしれません。

5.規則のある活動である事
遊びにもルールがあります。トランプのババ抜きにも、ババを最後まで持っていた人が負けになるというルールがありますよね。

という事は、自分の好きな事をするのにもルールや制約があった方が楽しめると言えそうです。目的を達成する前に現れるいろいろな障害((時間、お金、才能、人脈など)は、遊びを満喫するために不可欠と考えれば、少しは気楽になれます。

6.日常生活とは「別のもの」という意識がある事
日常生活とは異質な何か、別の活動である事が遊びには大切だと言います。ONとOFFを明確にしなさいという事でしょうか?。

遊ぶように働くでも私としては、生活と遊びを明確にわけるのではなく「遊ぶように働く」事が理想です。

『生きることの達人は、仕事と遊び、労働と余暇の区別をつけない。当人にとっては常に仕事であり遊びでもある』
老子 老子:古代中国の思想家

古代中国の思想家 老子 も上記のように述べています。仕事だから丁寧に、遊びだから適当にではなく、仕事も遊びも一生懸命に取り組む。

人生は夢のようなもので一瞬の内に過ぎさるのですから、どうせ苦労するなら他人から押し付けられた事ではなく、自分の楽しいことで苦労したいものです。

JUNZOさんは人生をゲーム化するにあたり、こんな事を書かれています。「ゲームで楽しみを感じるのは「ゲーム目的を達成」した瞬間以上に、ゲーム目的達成を目指して遊んでいる最中です」。

「目的に向かう過程が苦しくても、結果を夢見て頑張る」のも悪くはありません。ですがそれだと、万が一結果が得られずに終わった時に「苦しい思い出」だけが残りそうです。どうせ遊ぶなら、目的に向かう過程を楽しんだ方が得策という気がします

あなたの人生はどうでしょうか?。たずさわっている仕事にワクワク感はあるでしょうか?。

これからの人生、私も定価5500円のゲームに楽しさで負けないようにしたいと思わせて頂きました。

名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:遊ぶように働く を目指す
今日の箴言:
ヨハン・ホイジンガ:歴史家
老子:古代中国の思想家
今日の書籍:人生ドラクエ化マニュアル:JUNZO:ワニブックス
今日の写真:illust-AC 様:acworksさん

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