ウソでもいいから・・・

こんにちは、MSLABOです。

春先は、きれいな花が沢山咲いて素敵な季節です。しかし、花粉症の私には辛い季節でもあります。症状がひどい時は、花粉症を抑える薬などにお世話になる事があります。

プラシーボ効果ところで、この薬・・・・本当に効いているのでしょうか?
みなさんは「プラシーボ効果」というのを聞いたことがあるでしょうか?。有名な話ですから、ご存知かもしれませんね。

ご存知ではない方に簡単に説明すると、プラシーボ効果とは「偽薬効果」といわれるものです。例えば、こんな例です。

普段から乗り物酔いしやすいと感じている被験者を何人か集めます。
彼らを3つのグループにわけます。2つのグループには「これは新規開発された、乗り物酔いに非常に優れた効果がある薬です」と言って、飲み薬を渡します。残る1つのグループには、何も渡しません。その後、(あわれ)彼らには揺れの激しい乗り物に搭乗してもらいます。

彼らに渡した薬のうち1つは本物ですが、もう1つは乗り物酔いに何の効果もない「ただの砂糖の塊を、薬に見せかけたもの(偽薬)」です。
整理すると、こんな感じになります。

Aグループ:本物の薬をもらい、乗り物に乗るグループ
Bグループ:偽薬をもらい、本物と思い込まされて乗り物に乗るグループ
Cグループ:薬を何ももらわないで、乗り物に乗るグループ

常識的に考えれば、本物の薬を渡されたグループ(A)が一番乗り物酔いが起きない。BとCは共に同じくらい乗り物酔いが起きる・・・・筈なのですが、実験を行うとBグループの方がCグループに比べ、悪酔いを起こす人が減るのです。

効果が無い砂糖の塊を飲んだだけのBグループが、場合によってはAグループに近い悪酔い防止効果を見せることがあります。これが「偽薬効果=プラシーボ効果」と言われるものです。

脳はどこまでコントロールできるか?:中野 信子:ベスト新書」で中村さんは、医者が偽薬を渡す際に「これはタダの砂糖の塊だけど、服用すると効果が現れる事が多いのですよ」と申し添えて飲ませた場合でも、同じようなプラシーボ効果が得られる事を紹介してくれています。

つまり偽物だと被験者が知っていた場合でも、お医者様など権威のある人に「効果があります」と言われると、本当に効果が出るのだそうで、大変おもしろいですよね。
似たような話で、次のような事例も聞いたことがあります。

こんな例もあります各地のお寺(主に修験道)では、身を清めるために「火渡りの儀式」を行う事があります。
燃え盛る藁(わら)や真っ赤に焼けた炭の上を素足で駆け抜ける神事です。
しっかりとした準備や、心構え、祈祷(?)の元で臨めば、火傷をする事無く、無事に火の上を渡ることができるそうです。

火渡り
(写真URL:鞆の浦ロマン紀行 様)

とは言うものの・・・上の写真などを拝見すると・・・壮絶です(汗)。

ある体験者の話です。
その方は火渡り儀式に参加して、無事に渡り終える事ができました。

ところが後日、改めて火渡りしている様子を見て、あんなに燃え盛る炭の上を渡ったのに火傷ができないのはオカシイと考えるようになった途端、それまで何ともなかった足の裏に火傷のようなミミズ腫れが出来たのだそうです。

思い込みの効果絶大ですよね(笑)
「ただの思いこみでしょ?」なんてバカにするのは簡単ですが、思い込みが物理的・医学的な効果を上げるとなると、無視できないものがあります

そういえば、小さいころに転んで擦りむいた時などに、母親から「痛いの痛いの飛んでいけ!」なんて言われながら、優しく撫でてもらうと不思議と痛みが軽くなった事を思い出しました。あれも一種のプラシーボ効果だったのかもしれません。

思い込みの活用

『自分なりの思い込みを持っている人は強い。自分のやっていることが正解なんだと信じていれば、それが自信につながる』
秋元 康 秋元 康:作詞家、放送作家

秋元さんがAKB48を生み出した背景には、きっと「これは当たる!」という思い込みがあったのかもしれません。

『あなたが人間関係で気をつけなければならないことは、自分勝手な思い込みで人を判断してはならないということです』
ジョセフ・マーフィー ジョセフ・マーフィー:教育家、牧師

他人や世間の常識に対する変な思い込みはしない。
でも、自分自身が行いたい事については、きっとできると強く思い込んでおく。
そんな秘訣を偉人たちの言葉から感じます

このような強力な思い込みの力は、有意義に使うのが吉です。
例えば、ひすい こたろうさんの本「3秒でもっとハッピーになる名言セラピー+ :ひすいこたろう:ディスカヴァートゥエンティワン」には、思い込みの力を使ったダイエット方法が紹介されています。

ひすいさんによれば、太っている人には共通の口癖があるのだとか。
それは「私、何を食べても太っちゃうの(例:水を飲んでいても太る)」というもの。太っている人は、「自分は太りやすい」とか「痩せにくい」というイメージが出来上がっているのですね。

だから、太りやすいというイメージを変更してあげる。
例えば「私、何を食べても全然太らないの」とか、「どんどん痩せちゃう(笑)」というイメージに変更すると、効果があるというのです。

ええーーマジですか?(汗)。
そんなんで効果があるなら、ぜひ私も試したいです(笑)。

どうせ思い込むなら、「あいつはXXXをだ」と他人を非難したり、「俺なんてダメダメだ」と自分を卑下する思い込みではなく、自分を幸せにする方向、自分の理想像に向けて+(プラス)になる方向に思い込みたいですね

私も今、ちょっと厄介なプロジェクトに関わっています。ここは1つ、「俺なら絶対出来る!」と思い込んでみたいと思います(笑)。

名古屋:伏見のオフィスより感謝を込めて。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:自分の理想に向けて、思い込みを活用しよう
今日の箴言:
秋元 康:作詞家、放送作家
ジョセフ・マーフィー:教育家、牧師
今日の書籍:
脳はどこまでコントロールできるか?:中野 信子:ベスト新書
3秒でもっとハッピーになる名言セラピー+ :ひすいこたろう:ディスカヴァートゥエンティワン
今日の写真:illustAC 様 :かえるWORKSさん、Kamesanさん、りらのすけさん、kaeru-yaさん、みくろうさん

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