わたし大好き!

こんにちは、MSLABOです。

自分を信じ、大切にする事。重要だとは頭では理解していても、なかなか出来ません。心の何処かで「自分なんて大したことがない」「自信がない」「欠点だらけだ」という心の声がしています。

自己愛というと「エゴイズム」や「自己中心的」な事ではないかと勘違いします。
そんな折り、自分を愛する事をテーマにした本に出会いました。「人生が変わる自分の愛し方:イヴリン・リム(著)、弓場 隆(訳):サンマーク出版」です。

イヴリンさんによれば、自己愛=わがままな事ではなく、正しい自己愛を持っている人は、自分を愛するように他人も愛せる人だといいます。

逆に「自分を犠牲にしてでも他人の為に」と考えていたり、「自分なんてどうせ・・・」と自己卑下(ひげ)をしている人は、自分に厳しいだけでなく他人にも厳しく、自分と主義主張が異なる人を受け入れられない人だと言うのです。

イヴリンさんは書きます。
もし自分に思いやりを持つ事ができないなら、他者に奉仕することは困難になります。なぜなら、自分が精神的に疲れ果てている時に、他者の為に割くエネルギーはほとんど残っていないからです

これは思い当たる所がありますよね。
精神的に疲れている時やイライラしていると、ちょっとした事がネガティヴに思えて、落ち込んだり感情的になったりします。

私なんかは、「誰かに認めてもらいたい」という欲求が非常に強い方です。
そんな私の気持ちを見透かすように、世の中には資産を形成したり、有名になったり、目標を達成するための成功法則やノウハウ本が溢れています。

しかしイヴリンさんは次にのように戒めてくれます。
それらの事は、自分自身を愛せるようになってからにした方がよいでしょ」と。
最も大切なことは財産や名誉を得る事ではなく、自分を愛し、大切にすることだと言うのです。

私も含め「自分の心の空虚さ」を「他人や周囲のもの(お金、名声、地位)」が補ってくれると勘違いしていると、いつまでたっても心が満たされる事が無く、「もっと、もっと、もっと」という渇望から逃れることができません。

「自分の心の外に、自分の心を満たすもの」を追いかけていると、追いかければ追いかけるほど逃げていく蜃気楼のように、心の砂漠を歩き続けることになります。そこから脱出する方法は1つだけ。自分を愛し、受け入れ、認めてあげる事だというわけです。

イヴリンさんは、この事を1つの寓話として紹介されていました。少し長いですが改変して引用させていただきたいと思います。


ある所に4人の妻を持つ王がいた。
彼は4人目の妻を一番愛していた。愛する妻が求めるものは何でも買い与え、食べさせ、思いのままに贅沢をさせていた。

また彼は3人目の妻の容姿が非常に気に入っていた。3人目の妻は国内随一の美貌を持っていると感じていた王は、彼女と着飾り、共に外出するのが自慢だった。だが、いつも心の何処かで「いつか他人に奪われるのではないか、浮気をしていないか」と気にもしていた。

王の2番目の妻は理解があり、辛抱強く、いつも王を支えてくれた。彼は、やさしくて忍耐力があり、適切な助言をくれるこの妻の事を信頼していた。

王の最初の妻、つまり1人目の妻の事を、王はあまり好きでは無かった。日頃からあまり気に留めることもなく、できるだけ関わらないようにしていた。

ある時、長年権勢を誇った王もついに病気となり、死の床につく事となった。
王は1人で死ぬのは耐えられないと思い、4人の妻を呼んでこう告げた。
「私は、お前たちを愛してきた。どうだろう、私と一緒に死んでくれないか?」。

4人目の妻は「それは出来ません」ときっぱり断り、彼の元を去っていった。あんなに何でも買い与えてやったのにと、悔しい思いがこみ上げてきた。

3人目の妻は「あなたが死んだら、私は別の男と一緒になります」と告げ、彼の元を去っていった。あんなに苦労して手に入れた女が他人のものになると思うと、王はいたたまれない気持ちになった。

理解力があり、いつも自分を支えてくれた2人目の妻こそは同意してくれるものと信じていた。だが2人目の妻は「残念ですが、墓前までお付き合いする事が精一杯です」と丁寧に断った。

がっくりとうなだれる王に、1人目の妻がささやいた。
「私はあなたが行く所へなら、どこへでもお供します」。日頃から王にかえりみられる事が無かった1人目の妻は、すっかりヤツレていた。

王は涙ながらに悟った。
「ああ、おまえの事をもっと大切にすればよかった」と。


あなたが王様だったとして、上記の4人の妻はなんだかわかりますか?。

4人目の妻は「肉体」です。私達の体。私達が日頃もっとも大切にしているものですが、死ぬ際には捨てていかなければいけません。

3人目の妻は「財産や地位」です。苦労して手に入れたものですが、死ねば他人の手に渡ってしまうでしょう。

2人目の妻は「家族や友人、仲間」です。自分と共に人生を歩み、苦労と信頼をわかちあった人達ですが、葬儀に出席し墓参りしてくれるだけで、精一杯です。

そして1人目の妻こそ、貴方自身。あなたの心、魂というわけです。


『幸せの三要素は、(1)自分自身が好きであること、(2)よい人間関係を持っていること、(3)人や社会に貢献していること』

アルフレッド・アドラー アルフレッド・アドラー:心理学者


『「私は私が大好きです」。心の扉を開く呪文は、この言葉しかありません』

ひろはまかずとし ひろはまかずとし:言の葉墨彩画家

好きなモノを着て、好きなモノを食べさせた体も、苦労して手に入れた財産や地位も、苦労をわかちあった家族や友人も、みんな置いて死ななければいけません
最後に残るものは「心」しかないのですよね。

日頃なにかと「外」にばかり目が向く事が多い「自己啓発」ですが、自分自身を愛し、大切にする事から始めなければいけないという事に気が付かせていただきました

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:「自分大好き!」こそが一番大切
今日の箴言:
アルフレッド・アドラー:心理学者
ひろはまかずとし:言の葉墨彩画家
今日の書籍:人生が変わる自分の愛し方:イヴリン・リム(著)、弓場 隆(訳):サンマーク出版
今日の写真:lllust AC 様:七色ぽけっと さん
いつか書く:

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