灰色の世界に生きる

こんにちは、MSLABOです。

みなさんは性善説性悪説というのを聞いたことがないでしょうか?。人間は元々「よいもの(善)」なのか、それとも「わるいもの(悪)」なのか。あなたはどう思われますか?。

性善説は古代中国の思想家 孟子(もうし:BC372年頃 – BC289年)が唱えた説で、人にはだれでも苦境にある人を見過ごせない気持ちや、不正を恥じる気持ちがあると説き、そのような善性を教育により伸ばしていくべきだという説です。

一方、性悪説は同じく古代中国の思想家 荀子(じゅんし:BC313年頃 – BC238年頃)が唱えた説で、人は本来欲望に満ちた弱い存在(性悪)だが、教育により悪性を抑え礼節を身につけることができるという説です。
孟子と筍子
このように世の中を白と黒にわけてとらえる考え方はわかりやすいため、ヒーロー物や勧善懲悪な物語によく採用されますよね。

でも私が思うに、世の中は本来 白黒はっきりと分けられるものでは無いように思うのです。

どんな善人にも「多少の出来心」はあるでしょうし、どんな悪人にも「悪事を行ってしまう悲しい事情」があるのではないでしょうか?。

白なのか黒なのか答えなどない。別の言い方をすれば、白でも黒でもある灰色の世界。それがリアルなのではないかと思えるのです。

そんななかで、私達には「善い行いをする自由」と「悪い行いをする自由」が与えられているわけです。別の言い方をすれば「自由に考え行動する事」ができます。

だから企業や社会では「ルール」を設けて、「~してはいけない」というルールで悪いことが行えないようにし、「~すべきですよ」というルールで良いことを行うように推奨します。

ルール作りがダメだとは思いません。沢山の人が集まる所では多かれ少なかれ、必要なものです。しかし「~すべきですよ」「~ねばならない」というルールに縛られすぎると、大切な事を見失う事はないでしょうか?

ザ・リッツ・カールトンという有名なホテルでのお話です。

ザ・リッツ・カールトンの従業員が、夕方になりホテルのプライベートビーチを閉める時間になったので掃除をしていると、海辺でてたたずんでいる男性を見つけます。

従業員:「まもなく閉鎖の時間ですが・・・、どうされましたか?
男性客:「実はここでプロポーズをしようと思って悩んでいたのです

さて、あなたが従業員ならどう対応するでしょうか?。ビーチは夕方に閉鎖するのがルールです。「ルールを重視する」なら、お客様には帰っていただくべきです。うっかり居残りを許したら、清掃員が責任を取らされるかもしれません。

しかし、ザ・リッツ・カールトンの従業員の対応は違いました。

従業員:「・・・まもなくビーチは閉鎖の時間ですが・・・後ほど彼女と再度いらしていただけますか?

そして男性が、しばらく後に彼女とビーチに行くと、そこには素敵な花で飾られたテーブルと椅子が用意され、先ほどの従業員がタキシードを着て、シャンパンを片手に待っていたのです。

従業員:「お待ちしておりました。今宵はお二人の為に貸し切りビーチを用意いたしました。どうぞおくつろぎください

もちろん男性客が、この特別会場のお金を払ったわけでも、予めお願いしていたわけでもありません。そして、この話の凄い所は「素晴らしい対応をした従業員がいた」事だけではないのです。

ビーチの清掃員である従業員が、花やテーブルを用意するには、ホテルの他部門の人に頼む必要があります。パーティー会場の設営部門にかけあって花とテーブルを借り、衣装部門にかけあってタキシードを借り、飲食部門にかけあってシャンパンを調達できなければ、この話は実現しない。

つまり清掃員の「ただの思いつき」に対し、他部門の誰か1人でも「それ誰が責任とるの?」と言わなかった事。「お客様に最高のサービスを提供する」という一番大切な目標に対し、全部門が一致団結してルール外の対応が行えた事にあります。

自分の行動に責任をもつ勇気があれば、「良いと思うことはルールになくても行う」事ができるという良い例だと思えます。

多くの企業では「チャレンジ」だの「イノベーション(変革や新しい考え方という意味)」だのと良く叫ばれますが、そのような企業に限って、内情はルールや前例の塊だったりします。社員を規則でガチガチに縛っておきながら、改革しましょう、チャレンジしましょうといっても出来るわけがありません。

私の会社で、はたしてザ・リッツ・カールトンと同じようなサービスが出来るか・・・・できないでしょうね・・・(泣)。

一流について、偉人は次のように述べています。


『一流。他人に感動を与えることができる人。単に能力に秀でているだけではなく、その生き方が人々の見本となる人』

福島 正伸 福島 正伸:コンサルタント

ルールを設けながらも、自由を阻害しない。そして自由に選択できる中で、「何を選択するのか」を考える

一流ホテルに、人生における大切なものを教えられた気がします。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


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今日の学び:灰色の世界で、私達には選択する自由があり、勇気を試される
今日の箴言:福島 正伸:コンサルタント
今日の書籍:
今日の写真:lllust AC 様:roppuさん
いつか書く:

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