鳩の伝送速度をご存知ですか?

こんにちは、MSLABOです。

最近のインターネット環境はずいぶん速くなったと感じます。特に家庭のPCでネットをする場合は、光インターネットサービスが充実してきたお陰で、ずいぶん良くなりました。ところでみなさんは、伝書鳩の伝送速度はどの程度あるかご存知ですか?

伝送速度というのは、「単位時間あたりにどの程度の情報を伝達できるか」という事で、簡単にいえば、「どのくらい早いのさ?」という指標です。

例えばNTT西日本のフレッツ光ネクスト隼だと、理論上1Gbpsの速度が出ます(実際は、ベストエフォートといって、回線が混み合っていると遅くなる方式なので、理論通りの速度は出ませんが・・・)。
(参考:NTT西日本 様)

その昔、電話や無線が発達する前は、伝書鳩が通信手段に使われていました。
Wikiによれば

  • 電気が必要ない(当たり前か・・餌は要りそうですけどねw)
  • 文章だけでなく、フィルムや薬品・血清等、軽量な物資を運搬できる

などの理由で、1960年代ごろまで広く使われていたそうです。

鳩は1000km以上離れた地点から自分の巣に戻ることができると言われており、犬もびっくりの帰巣本能を発揮します
hato
ちなみに犬の帰巣距離ははっきりしないのですが、長くても100km前後だと言われています。(中には名犬ラッシーのように300kmあまりを帰巣した話もあるようですが)。
(参考:ジャパン ロストペット レスキュー JLPR 様)

dog

で、話は「鳩の伝送速度」に戻ります。

南アフリカのUnlimited ITというIT企業が、南アフリカの通信会社テルコム社のインターネット回線が遅いことに苛立ち、伝書鳩の足に4GBのデータカードをくくりつけ、ピーターマリッツバーグ近郊にあるオフィスからダーバンへ飛ばしたそうです。

Google MAPでピーターマリッツバーグからダーバンまでの距離を測定すると、約70kmでした。(参考:SUPPORISTA 様:2016/10 リンクが見つかりません

南アフリカ
移動にかかった時間は1時間8分。ここから導き出される伝書鳩の伝送速度は約8224Kbps。・・・鳩、すごいです(笑)

ちなみにこの時、南アフリカのインターネット回線では、同一時間で4GBのデータが4%しか伝送できなかったそうで、速度対決は鳩の圧勝になりました

南アフリカのネット回線は、どんだけ遅いんだよって話ですね(笑)。普段便利な生活に慣れてしまっていると、世界には、まだまだ多くの格差がある事を忘れがちになります

インターネットのチェーンメールをベースに流行した「世界がもし100人の村だったら」という話題があります。本も出版されていますね。

一部に、情報として間違えた部分があるとの批判もありますが、内容は非常に示唆に富んだものになっています。一部を紹介しましょう。

もし 現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、
全世界を人口100人の村に縮小するとしたらどうなるでしょう。
(中略)
80人は標準以下の居住環境に住み
70人は文字が読めません
50人は栄養失調で苦しみ
ひとりが瀕死の状態にあり、ひとりは今、生まれようとしています
ひとり (そう、たったひとり) は大学の教育を受け
そして ひとりだけがコンピューターを所有しています
(参考:grape 様 様)

多くの人が普通に大学に進学し、高速なインターネットを使い、高度な教育による高い識字率を誇り、世界第3位のGDPを持ち、ここ半世紀以上、大きな戦争に参加していない・・・・
日本は世界でも稀に見る非常に恵まれた地域である事がわかります
(参考:世界経済のネタ帳 様)

なのに私達は日々「面白くない」とか「運が悪い」と不満ばかりです。
自戒を含め、ちょっと反省ですね。


『自分の人生に何が欠けているかに焦点を当てるのではなく、今ある豊かさに感謝する方を選ぶなら、幻影の不毛の地はその姿を変え、私たちは地上の天国を体験する。』

サラ・バン・ブラナック:著述家


『豊かさとはどれだけ持っているかではなく、自分の持っているものに対する態度である。』

リック・ジャロー:宗教歴史学者

あなたは今日、日本という豊かで恵まれた国にいることに感謝できたでしょうか?
無いものに着目するのではなく、恵まれている事に感謝する

鳩の伝送速度は、今ある豊かさを改めて感じさせられる話題でした。

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


img2

今日の学び:今ある豊かさに感謝しよう!
今日の箴言:

  • サラ・バン・ブラナック:著述家
  • リック・ジャロー:宗教歴史学者

今日の書籍:世界がもし100人の村だったら:池田 香代子、 C.ダグラス・ラミス:マガジンハウス
今日の写真:freepic.com
いつか書く:

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