幸運と不運

こんにちは、MSLABOです。

人生には山あり谷ありなどと言います。良いこと(山)もあれば上手くいかないこと(谷)もある。ところで人生における山と谷では、どちらが多いのでしょうか

そりゃぁ圧倒的に谷間だ」という方も見えるかもしれませんね(笑)。「そんな事考えたこともない」という方もいらっしゃるかもしれません。

科学がつきとめた「運のいい人」:中野 信子:サンマーク出版」で中野さんは「運がいい人も悪い人も、長期的に見れば、プラスの出来事とマイナスの出来事は、ほぼおなじ割合でおきている」と指摘します。
わかり易い例で例えるなら、コインを放り投げて「表」が出たら吉、「裏」が出たら凶としましょう。1万回ほど投げたとしたら、どちらが多く出るでしょうか?。小学校の確率の授業で習いそうな問題ですが、通常は1万回も試行したら「表も裏も、ほぼ同じ回数だけ出る」ことは、みなさんもよくご存知だと思います。

運がよい人でも毎日良いことしか起こらない筈はありませんし、逆に運の悪い人でも今日はツイているという日は必ずある筈です。つまり浮き沈みは誰にでもあるという事です。
しかし世の中を見回すと、運の良い人には毎回良いことが起きているような気がしますし、その逆もしかりです。コインを投げた時は、表も裏も最終的には同確率で発生するのに、これはどう理解したら良いのでしょうか?。

これについて中野さんは次の例を紹介されています。
例えばコインを一万回投げて、表なら+1点、裏なら-1点として加算していき、その合計得点を記録していった場合、そのグラフはどのような形になるか?。

どうなると思いますか?。
表も裏も同確率で発生するので、0近辺を小さな振れ幅で上下するグラフになりそうな気がします。ところが実際に試行してみると、必ずしもそのような形にはなりません。これを「ランダムウオーク曲線」と言うのだそうです。

はい、試してみました(笑)。
下記の3本の線は、上記仮定に従ってコンピュータで描かせたグラフです。(もっとも、1本の線について1万回も試行すると時間がかかるので、1本あたり800回の試行としました。画像をクリックすると大きくなります)

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上に行くほど運が良い、下に行くほど運が悪いとした場合、1番と3番のグラフでは、最も高い地点(幸運)と最も低い地点(不運)の差が90ポイント近くになりました。そして、どう見ても1番の線は真ん中の黒線(平均線)よりも下に振れており、3番の線は上に振れています。
つまり1番の人生を歩む人は総じて不運に多く見まわれ、3番の人は幸運に恵まれるわけです。

このコンピュータグラフは、線の数を増やしたり、試行回数を増やすと、総じて0近辺に集まる傾向が出ます。つまり人類60億の平均を見れば、幸運も不運も同じ比率で発生するが、個々の人生で見た場合は、幸運と不運はランダムウオークで発生すると言えそうです。

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上記は線の数を32本に増やしたケースです。どうです?。ほら、0の近くにある線が最も多いですよね?。でも、すごく上にある線と下にある線も存在します。その差は160ポイント以上。なんと3本の線の場合より極端な差が生まれました。

これについて「名言セラピー:ひすいこたろう:ディスカヴァー・トゥエンティワン」に、同じような記述がありました。
海の波。波にはウネリがありますが、水平線(海抜0m地点)より波が高くなった時の高さと、低くなった時の高さを、すべての波で合計したらどうなるか?。

答えはなんと、上記のコンピュータグラフと同じ結果になるのだそうです!。
つまり地球レベルで波の高低差を足しあわせると水平(まっ平ら。水平線と同じになる)になるが、局地的な(日本海とか室戸沖とか)波の高さを足しても水平にはならず、ランダムな高さになるのだそうです。

ここまで読んで「やっぱり俺は不運に見舞われている。グラフで言えば下側の線だ!。人生は不公平だ」と嘆きたくなった方は、少しお待ちください。

そもそも「不運=不幸、幸運=幸せ」なのでしょうか?
例えば宝くじで3億円が当たるとしましょう。パッと考えると幸運ですが、果たして本当に幸せなのでしょうか?。宝くじで高額賞金が当たったばっかりに、その後の人生を大きく狂わせてしまった人が沢山存在するというのは有名な話です。このような人にとっては、当選は幸運でしたが、それは幸せではなくて不幸でした
また宝くじが当たった人が、既に何十億円も持っている実業家だったらどうでしょう?。当選は嬉しいでしょうが、一般人が3億円手にした時より、喜びは小さいものになるでしょう。
つまり幸運=幸せとは限らず、またどの程度幸せを感じるかには個人差がある事がわかります。

では不運についてはどうでしょうか?。
多くの成功者が不運や不幸な境遇をバネにして、大きな成功を勝ち取った話は、あなたもお聞きになったことがあるでしょう?。例えば黄熱病研究で有名な野口 英世は、幼いころに左手に大きなやけどをし、何年もの間、指と指がくっついていました。はい、大変な不運です。しかし彼は逆境をバネに努力し、医学研究において偉大な人物となりました。つまり不運ではありましたが、不幸ではありませんでした。
松下電器(パナソニック)創業者の松下 幸之助さんは父親が事業で失敗し、貧困により小学校を中退しています。9歳で働きに出されるなど散々な境遇を経験しますが、その中で商才を磨いていきます。そののちの成功は言うまでもありませんよね。

こうして考えてみると、幸運だから幸せ、不運だから不幸とは限らないことがわかります。
幸運、不運は1つのキッカケでしかない」のです。
もちろん不運はイヤですが、不運にあって落ち込み、ふて腐れ、自暴自棄になっていると、やがて不運は不幸を連れてきます。しかし不運をバネにして努力すると、不運は幸せを招くのです。幸運も同じです。幸運に恵まれた事で傲慢になり、生活を乱すと、幸運は不幸への落とし穴になります


『障害は不便ですが、不幸ではありません』

ヘレン・ケラー:社会福祉活動家

上記は盲ろう障害(視覚と聴覚の両方に重度の障害がある)という不運にも負けず、身体障害者の教育・福祉に尽くしたヘレンの有名な言葉です。ヘレンは次のような言葉も残しています。


『元気を出しなさい。今日の失敗ではなく、明日訪れるかもしれない成功について考えるのです。』

ヘレン・ケラー:社会福祉活動家

ヘレンの言葉に励まされます。不運を嘆かず、不運をバネに前進する私も強くありたいと思います

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


今日の学び:不運、幸運は1つのキッカケ。幸不幸はキッカケをどう活かすかで決まる
今日の箴言:

  • ヘレン・ケラー:社会福祉活動家

今日の書籍:

  • 科学がつきとめた「運のいい人」:中野 信子:サンマーク出版
  • 名言セラピー:ひすいこたろう:ディスカヴァー・トゥエンティワン

今日の写真:lllust AC様: 深澤カラスさん、sxor(skull) gさん
いつか書く:

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