何に記録するのか?、何を記録するのか?

こんにちは、MSLABOです。

今回はコンピュータの話題に触れてみたいと思います。みなさん、大切なデータはどうやって保管していますか?
パソコンの中(ハードディスク)に保管したままでしょうか?、それともCDやDVDに記録して保管?・・・・実は大きな落とし穴があるんです。

その落とし穴とは・・・「データが正確に保存できている有効期間」。わかりやすく言えば、データの賞味期限です。
え、何を言っているの?って方に少し丁寧に御説明しますね。

(注)
最初にお断りしておきますと・・・各記録メディアのデータ保証期間には諸説がありまして、一般的にメーカー公称値などでは、非常に長い期間記録できるように言われています。各メディアの使用環境、使用頻度、取り扱い、あなたの運(w) などに強く依存するのは言うまでもありません。ですので以下の各値は筆者の私見になります。

パソコン(パーソナルコンピュータ、PCなどと略して言いますね)は、沢山の情報を保存管理しています。保存されている情報の塊を「ファイル」などと言います。

要は、沢山のデータや情報をファイルと呼ばれる封筒に入れて保管しているんですね。押し入れにある沢山のラブレターを「私の青春」なんて書いた恥ずかし名前の封筒に入れている方が見えましたら、ぜひご連絡下さいw。

で、このファイルはどこに保管されるかというと、たいていの場合はパソコンの中に搭載されているハードディスクと呼ばれる記録装置の中です。

HDD

ハードディスクはカセットテープに使われているような磁性体を塗った硬い円盤が沢山詰まった箱で、沢山のファイルを保存可能です。ええ、自分のもらったラブレターなんか、人生を100万回繰り返しても、きっと全部保存できるくらい沢山保存できます。

でもこのハードディスク、機械なので時々壊れるんです。壊れると、たいていの場合、中にしまってあった青春の想い出の数々も破れて読めなくなります。あぼーーん。
(誰ですか、恥ずかしい記録は見えなくなった方がいいなんて言っているのは!ww)

ハードディスクが安全にデータを保存できる期間は、利用環境にも依存しますが5年から10年程度と言われています。自分の経験からも、そんな感じです。
(参考URL:GIGAZINE 様)

そこで私たちはハードディスクの中のファイルをCDやDVDという媒体にコピーして、ハードディスクが壊れてもデータが無くならないようにする訳です。CDやDVDはご存じですよね?レンタルショップなんかで貸してくれる、キラキラ光る円盤で、映画や音楽が記録されているやつです。

CD
ところが!、このCDやDVDにも安全にデータを保存できる賞味期限がありまして、普通のパソコンでファイルをコピーした場合、国産品の質の良い媒体を使い、大切に扱っても5年程度なのだそうです。海外製の粗悪品媒体や、乱雑に扱った場合は、わずか数週間で中のデータが読めなくなる事もあります。

えええーーーーーハードディスクと変わらないじゃん??、いや、ハードディスクより悪いかも!? なんですよ、これが。ホントに。

せっせとCDに保存しておいたつもりが、5年後には全滅していたなんて事が本当に発生します。何を隠そう自分がそうでした。過去の恥ずかしい想い出や、恥ずかしい情報が・・・シュパァァァと闇の彼方にw

今はやりのSDカードやUSBメモリは「長期データ保存には最悪」で、早ければ2、3年で消失しちゃいます。もー何を信じればいいのさ状態ですね。
(参考URLTascal PCサポート情報 様)

ですのでコンピュータのプロ達は大切な情報を、今でも磁気テープ(カセットテープの親分みたいなやつ)に保存するのです。図書館や美術館や今話題のNSAなどのスパイ機関?は、貴重な情報を、磁気テープよりも長期間保存可能なマイクロフィルムに保存します。

tape

大変かさばるのですが、ハードディスクやCDなどに比べて、データが長期間保存可能です。適切に温度や湿度や光が管理された専用の保管庫で保存した場合、テープで20年あまり、マイクロフィルムだと500年以上も消えることなく保管できるそうです。
(参考URL:社団法人 電子技術情報産業協会 様、マイクロフィルム保存のための基礎知識(国会図書館) 様)

恥ずかしい記録を500年も保管された日にはたまったものではありませんが(汗)。あ、誰もそんな記録は保管しませんよね。そうですよね・・・。

マイクロフィルムは大げさにしても、個人で手軽に長期間保存するのに良い方法があります。

それは・・・・紙に印刷して保管する(w)。

子供の頃の写真が40年以上たった今でも見えるのは紙だからです。ちなみに紙の賞味期限は、写真で50年程度、酸性紙で100年、中性紙なら400年、和紙で1000年!あまりと言われています。(和紙つえー)

写真で嫁様の若かりし頃の姿を拝見し、「だれこれ?、老けたねー」みたいな事をうっかり言ってしまって怒られるのも紙様あればの話です。はい。あれがデジタルデータだったら・・・・・今ごろ一切残っていない筈です・・・・

え、じゃあうちの子供のデジカメ写真、子供が大人になった時には・・・。はい。そうです。何も工夫をしないままだと、見事に消えて無くなります!。マジです。紙、なかなか強力です。

でも、さらに強力なヤツがいます。おそらく人類最強? それは・・・

石。

石にノミでデータを彫り込むんです!。いやいや、冗談ではなくて(笑)。古代エジプト王朝の記録が4000年たった今でも読めるのは、石に彫られているからです。錆びない、腐らない、曲がらない、重たいから動かせないので紛失しない(笑)。

石最強です。ラスボスですね。記録媒体の手軽さとしては最悪ですがw

200px-Lion_man_photo
上記のライオンマンと呼ばれる立像は32,000年前のものだそうです。

思うに情報の記録は、早さや手軽さ便利さを得た代わりに、データの賞味期限を犠牲にしてきたのではないでしょうか?。

効率や便利さを得た代わりに大切な何かを失っている現代社会を象徴する出来事のように思えます。人生においても、苦労して身につけた技術や知識は石や木に彫り込まれたデータと同じ。

記録に関する大きな落とし穴は、安楽な道や、直ぐに結果のでる方法を選ぶあまり、大切なものを身につける機会を失う私たちの人生にも、当てはまりそうな気がします。人生の何を心という石に刻むべきか・・・・

長い文章を読んで頂き、ありがとうございます。あなたによきことが雪崩のごとく起きますように。


今日の学び:手軽なものは消えるのも早い。大切なものは心に苦労して刻め!
今日の箴言:コンピュータの記録媒体
今日の書籍:
今日の写真:やんゆんの気ままなノーテン生活様
いつか書く:

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